ボンネットピン(ボンピン)の車検対策!ガムテープやゴムカバー、自作の限界と正解を徹底解説

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1. ボンピンと車検(しゃけん)の基本ルール

モータースポーツやスポーツカーのカスタマイズで定番のパーツが、ボンネットピン(通称:ボンピン)です。

ボンピンは、走行中にボンネットが開いてしまうことを防ぐための重要な安全装備です。

しかし、このボンピンを装着した車両が車検(しゃけん)に通るかどうかは、多くのオーナーを悩ませる問題となっています。

結論から言うと、昔ながらの突起形状のボンピンはそのままでは車検に通りません

その最大の理由は、道路運送車両法で定められている外部突起物(がいぶとっきぶつ)規制に抵触するからです。

ボンピンの種類車検への適合性
従来の突起型ボンピン原則として車検不適合(突起物規制に抵触)
フラット型ボンピン(エアロキャッチ等)車検適合の可能性が高い(正しく取り付けられた場合)

外部突起物規制とは何か

外部突起物規制とは、歩行者と自動車が接触した際の傷害を軽減することを目的とした保安基準(ほあんきじゅん)です。

この規制により、車両の外側に半径2.5mm未満の角部を有する突起物をつけてはならないと定められています。

従来のボンピンは、ボンネットの上に金属製のピンが突き出す構造になっているため、歩行者に危険を及ぼす突起物とみなされます

そのため、突起型のボンピンを装着したままでは、保安基準不適合となり車検をクリアすることができません

外部突起物規制の主な内容詳細
規制の目的歩行者との接触時の傷害軽減
規制の基準半径2.5mm未満の角部を有する突起物の禁止
ボンピンへの影響突き出した金属パーツが危険と判断される

適用される車両の年式に注意

この外部突起物規制は、すべての車両に一律に適用されるわけではありません

具体的には、2009年(平成21年)1月1日以降に製造された乗車定員10人未満の乗用車などが対象となります。

つまり、それ以前に製造された古いスポーツカーであれば、規制の対象外となり突起型のボンピンでも車検に通る可能性があります

ただし、規制対象外の年式であっても、極端に鋭利な形状や危険と判断される取り付け状態であれば、検査員の判断で不合格となるケースもあります。

製造年式外部突起物規制の適用
2008年(平成20年)12月31日以前原則として適用外(ただし極端に危険な形状は不可)
2009年(平成21年)1月1日以降厳格に適用される(突起型ボンピンは不可)
この章のまとめ
外部突起物規制歩行者保護のため、車両外側の鋭利な突起を禁ずる保安基準です。
突起型ボンピン金属ピンが突き出す構造のため、原則として車検不適合となります。
2009年(平成21年)この年以降に製造された車両から、突起物規制が厳格に適用されます。
引用元
国土交通省「道路運送車両の保安基準 第18条(車枠及び車体)」(公的機関)
独立行政法人自動車技術総合機構「審査事務規程 外部突起に係る基準」(公的機関)

2. ガムテープを貼って車検に通すことは可能なのか?

突起型ボンピンの車検対策として、古くからインターネット上で語られているのがガムテープを貼るという方法です。

ボンピンの突起部分をガムテープでぐるぐる巻きにして覆い隠すことで、突起物ではないと主張するやり方です。

確かに昔の車検現場では、一時的な危険防止措置として黙認された時代もありました。

しかし、現在の厳格な車検制度において、ガムテープによる対策はほぼ通用しません

ガムテープ対策の主張実際の車検現場での評価
突起を覆っているから安全一時的な保護にすぎず、安全性が担保されていない
角部がなくなったテープの厚みだけでは衝撃吸収性が不十分

検査員がガムテープ対策を却下する理由

車検(しゃけん)の検査員がガムテープ対策を認めない最大の理由は、確実な固定と耐久性が確保されていないからです。

保安基準では、車両の部品は振動や衝撃によって容易に外れないよう確実に取り付けられていることが求められます。

ガムテープは粘着剤で貼り付けているだけであり、雨や熱、走行時の風圧で簡単に剥がれてしまいます

そのため、歩行者保護のための恒久的な対策とはみなされず、車検不合格と判断されるのです。

ガムテープが不適合となる理由保安基準との関係
容易に剥がれる確実な固定の要件を満たしていない
衝撃を吸収できない歩行者保護の基準に達していない
見栄えと機能性の欠如自動車の部品として適切な構造ではない

指定工場や認証工場での厳しい対応

ユーザー車検だけでなく、ディーラーや民間車検場(指定工場・認証工場)に持ち込む場合も、ガムテープ対策は門前払いされる確率が非常に高いです。

指定工場(していこうじょう)は国から車検の業務を委託されているため、不正改造車を通してしまうと営業停止などの重い処分を受けます。

そのため、疑わしいガムテープ対策を見逃すことは絶対にありません

安易なガムテープ対策は、時間と検査費用の無駄になるだけなので避けるべきです。

持ち込み先ガムテープ対策への対応
陸運支局(ユーザー車検)検査官により厳しくチェックされ、不合格になる
指定工場(ディーラー等)自社の処分リスクを避けるため、入庫すら断られる
この章のまとめ
ガムテープ対策の限界現在の車検では、ガムテープで覆うだけの対策はほぼ不合格になります。
耐久性と固定の不足容易に剥がれるガムテープは、恒久的な安全対策として認められません。
指定工場の対応不正改造への罰則が厳しいため、疑わしい対策は確実に拒否されます。
引用元
自動車総合情報サイト「車検に通らないNGな応急処置の実態」(2023年公開記事)
整備事業者向けガイドライン「不正改造車の排除に関する取り組み」(公的機関関連)

3. ゴムカバーの装着による車検対策

ガムテープが通用しないとなると、次に考えられる対策がボンピン用のゴムカバーを装着する方法です。

これは、金属の突起部分に半球状で柔軟性のあるゴムカバーを被せることで、鋭利な角部をなくすというアプローチです。

市販の車検対応を謳うゴムカバーも存在し、ガムテープに比べれば車検に通る可能性は格段に高くなります

ゴム素材がクッションの役割を果たし、歩行者への衝撃を緩和するとみなされるからです。

対策方法車検での有効性見栄え
ガムテープほぼ不合格非常に悪い
ゴムカバー条件を満たせば合格の可能性あり許容範囲

車検を通すためのゴムカバーの条件

ただし、ゴムカバーを被せれば無条件で車検に通るわけではなく、いくつかの厳しい条件をクリアする必要があります

まず、カバー自体が半径2.5mm以上の丸みを帯びた形状であり、鋭利な部分がないことが絶対条件です。

さらに重要なのが、ゴムカバーが車体にしっかりと固定されていることです。

両面テープで軽く貼っただけや、被せただけで手で簡単に外せるような状態では、検査員から安全性が低いと判断され不合格となります。

ゴムカバーに求められる条件具体的なチェックポイント
形状の安全性角部がなく、半径2.5mm以上の曲面で構成されているか
材質の柔軟性衝撃を適切に吸収できるゴムやウレタン素材か
固定の確実性手で引っ張っても外れないよう、ネジや強力な接着剤で固定されているか

市販品選びと装着時の注意点

ゴムカバーを購入する際は、「車検対応」と明記されている専用の市販品を選ぶのが最も確実です。

汎用のゴムキャップなどを流用した場合、サイズが合わずに隙間ができたり、走行中の振動で脱落するリスクがあります。

また、カバーを取り付ける際は、ボンネットの開閉機能を損なわないように注意しなければなりません。

いざという時にボンネットが開けられない状態になってしまうと、整備不良とみなされる可能性があります。

ゴムカバーの選び方・使い方注意点
製品の選定専用設計の「車検対応」ゴムカバーを選ぶ
取り付け方法脱落しないよう確実な固定方法(ボルト止め等)を用いる
機能の維持ボンネットの正常な開閉を妨げない位置と構造にする
この章のまとめ
ゴムカバーの有効性半球状のゴムカバーは、突起をなくし衝撃を緩和するため対策として有効です。
確実な固定が必須手で簡単に外れるような固定では、車検不合格となります。
車検対応品の選択確実性を高めるため、専用設計された市販の車検対応品を選ぶべきです。
引用元
カスタムカー専門誌「保安基準に適合するボンピンカバーの選び方」(2022年発行)
自動車部品メーカー「車検対応ボンピンカバー取扱説明書」(メーカー公式情報)

4. 自作(じさく)カバーの注意点とフラットタイプへの交換

ゴムカバーの市販品が見つからない場合、自作(じさく)でカバーを作成して車検に挑むユーザーもいます。

ホームセンターでウレタンゴムやシリコン材を購入し、ボンピンの形状に合わせて削り出し、車体に固定する方法です。

自作カバーでも、形状が滑らかで確実に取り付けられていれば、論理的には保安基準を満たすことができます。

しかし、自作による対策には検査員の判断が分かれやすいという大きなリスクが伴います。

自作カバーのメリット自作カバーのリスク
コストを安く抑えられる強度の証明が難しく、検査員に疑われやすい
特殊な形状のボンピンにも対応可能仕上がりが粗いと即座に不適合と判断される

自作カバーが抱える不確実性

自作品に対する車検現場の目は非常に厳しく、「この素材で本当に衝撃を吸収できるのか」と疑われることが多々あります。

市販の車検対応品であればメーカーの強度証明や設計の根拠がありますが、自作品にはそれを証明する後ろ盾がありません

そのため、Aの陸運局では通ったが、Bの陸運局では落とされたというように、検査官の裁量によるブレが激しくなります

車検のたびに合格するかどうか不安を抱えることは、精神的にも大きな負担となります。

自作品に対する検査員の懸念点不合格になる主な理由
素材の信頼性衝撃吸収性や耐久性が客観的に証明できない
固定強度の不足自作のステーや接着剤では強度が足りないとみなされる
形状の不備削り出しの精度が低く、角部が残っていると判断される

根本的な解決策はフラットタイプへの交換

ガムテープやゴムカバー、自作カバーといった「後付けの対策」は、あくまで応急処置やグレーゾーンの対応になりがちです。

車検の不安を完全に払拭するための最も確実な正解は、フラットタイプのボンピン(エアロキャッチなど)への交換です。

フラットタイプはボンネットの表面と面一(つらいち)になるように埋め込まれるため、外部突起物規制の対象となる突起そのものが存在しません

鍵付きのモデルを選べば防犯性も向上し、見た目もスタイリッシュに仕上がるため現在の主流となっています。

ボンピンの種類車検の確実性導入の手間とコスト
突起型+カバー対策不確実(検査官の判断次第)カバー代のみで安価だが、不安が残る
フラットタイプに交換極めて確実(突起がないため)ボンネットの加工が必要でコストは高い

ボンネットの加工や部品代といった初期投資はかかりますが、車検のたびに対策を講じる手間を考えれば安いものです。

これからボンピンを取り付ける、あるいは車検に向けて対策を悩んでいるのであれば、迷わずフラットタイプへの移行を強くおすすめします

この章のまとめ
自作カバーのリスク強度の証明が難しく、検査員の判断によって不合格になるリスクが高いです。
フラットタイプボンネットと面一になるため、突起物規制を完全にクリアできる最適な部品です。
根本的な解決小手先のカバー対策よりも、エアロキャッチ等への交換が最も確実で安心です。
引用元
自動車チューニング専門サイト「エアロキャッチの取り付けと車検適合のポイント」(2024年公開記事)
プロショップブログ「突起型ボンピンからフラットタイプへの交換事例」(整備工場記録)