自動車保険|家族限定廃止|東京海上/損保ジャパン/三井住友/あいおい

自動車保険・家族限定・廃止・東京海上日動・損保ジャパン・三井住友海上・あいおい

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【記事丸わかり】

  1. 大手損害保険4社の変更
    • 東京海上日動、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保は2019年1月の契約から家族限定を廃止。
  2. 家族限定の需要低下
    • 家族限定の需要が減少し、保険料に大きな影響を与えないため、廃止が決定。
  3. 廃止の影響
    • 家族限定が廃止されたことにより、運転者限定の規定がシンプルになり、保険料全体の値上げにつながるとの懸念もある。
  4. 本人・配偶者限定
    • 4社すべてで本人・配偶者限定の割引率が7%から6%に変更。
  5. 本人限定の対応
    • 東京海上日動は本人限定を採用せず、損保ジャパンと三井住友は新設、あいおいニッセイは割引率を9%から8%に変更。
  6. ソニー損保の対応
    • ソニー損保も2019年4月から家族限定を廃止し、本人・配偶者限定の割引率を6%に設定。
  7. アクサダイレクトの改定
    • アクサダイレクトも2019年1月から家族型、夫婦型、本人型を廃止し、本人・配偶者型のみを採用。
  8. 保険会社の比較
    • 各保険会社の運転者限定の状況を一覧表で比較。大手4社と通販型保険会社の対応を詳細に解説。
  9. 限定なしの注意点
    • 限定なしの場合、記名被保険者の同居親族は年齢条件に縛られるが、別居の未婚の子や友人は年齢条件に関係なく運転可能。
  10. 法人契約の特例
    • 法人契約の場合、本人・配偶者限定は設定できず、契約車両を運転する全員に年齢条件を適用する必要がある。

⇒⇒自動車保険の家族割引廃止!?対処方法は?

損害保険大手4社(東京海上日動・損保ジャパン日本興亜・三井住友海上・あいおいニッセイ同和損保)は2019年1月の契約から自動車保険の運転者限定を改定し、これまであった「家族限定」を廃止しました。

このページでは損保大手の家族限定廃止とそれに伴うその他運転者限定の改定について詳しく解説しています。

しばらくお付き合いいただけると幸いです。

家族限定を廃止:2019年1月の契約から

自動車保険・家族限定を廃止・2019年1月の契約から・家族限定の廃止東京海上日動損保ジャパン三井住友あいおい

自動車保険には年齢条件とは別に運転者を限定して保険料を割り引く制度があります。

一般的に知られている運転者限定には次のようなものがあります。

  • 家族限定
  • 本人・配偶者限定(夫婦限定)
  • 本人限定

やや古い資料で恐縮ですが、次のグラフをご覧ください。

ご覧のように「限定なし」と「家族に限定」は長期下落傾向です。

いっぽうで「本人・配偶者に限定」は長期上昇傾向にあります。

このグラフには「本人限定」はありませんが、これも長期上昇傾向にあります。

つまり、自動車保険の運転者限定において「家族限定」の需要が落ち込んでいるということがわかります。

これをうけて、損害保険大手4社(東京海上日動・損保ジャパン日本興亜・三井住友海上・あいおいニッセイ同和損保)は2019年1月の契約から、それまであった家族限定を廃止することになりました。

この家族限定廃止に伴い、他の限定にも改定が行われました。

それを一覧表にしてみます。

※スマホでうまく表示されない場合は横位置でご覧ください。

東京海上日動損保ジャパン 三井住友 あいおい
家族限定 廃止 廃止 廃止 廃止
本人・配偶者限定 7%⇒6% 7%⇒6% 7%⇒6% 7%⇒6%
本人限定 採用せず 8%(新設) 7%(新設) 9%⇒8%

「家族限定」は大手4社そろって廃止です。※「家族限定」の割引率は4社共に1%でしたので、もともとあってもなくても保険料に大きな影響を与えていませんでした。しかし、この規定から外れる人が運転して事故を起こした場合は保険金を支払いませんでしたから、ある意味とんでもない規定であり、廃止して当然なのです

「本人・配偶者限定」も4社そろって7%から6%に割引率を縮小しています。

ここまでは4社そろい踏みですが、「本人限定」で対応が分かれています。

東京海上日動は今回の改定でも「本人限定」を採用しませんでした。

損保ジャパンと三井住友は「本人限定」を新設しました。

あいおいにはすでに「本人限定」がありましたが割引率を縮小しました。

今回の改定について一部には「結局どさくさに紛れて保険料全体では値上げになっているのでは」などと言われていますが、しかし、いままでよりシンプルになったことは評価できる点だと思います。

ソニー損保も家族限定を廃止:2019年4月から

自動車保険・ソニー損保も家族限定を廃止・2019年4月から・家族限定の廃止東京海上日動損保ジャパン三井住友あいおい

ここまで損害保険大手4社の話をしてきましたが、通販型のソニー損保も同様の改定があります。

ソニー損保では保険始期日が2019年4月1日以降の場合、運転者限定は下記の分類になります。

運転者限定(2019年4月1日以降保険始期日)
限定なし
  •  運転者を限定しません※記名被保険者の同居の親族は年齢条件に縛られますが、記名被保険者の別居の未婚の子や友人・知人は年齢条件に縛られません(注1
本人・配偶者限定(割引率6%
  •  記名被保険者とその配偶者のみ運転可※ここで言う配偶者には、婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者および戸籍上の性別が同一であるが婚姻関係と異ならない程度の実質を備える状態にある者を含みます(内縁関係・同性婚もOK

ソニー損保・自動車保険・約款・2019年4月版19ページから20ページ

注1)「限定なし」の場合、当然、記名被保険者とその同居の親族、記名被保険者の別居の未婚の子、そして友人・知人は運転できます。ただし、記名被保険者とその同居の親族は年齢条件に適合しないと運転できませんが、別居の未婚の子と友人・知人は年齢条件にかかわらず免許証を持っていれば運転できます(ソニー損保:2019年4月重要事項説明書4ページ

※記名被保険者が法人の場合は「本人・配偶者限定」は設定できません。また契約車両を運転する人全員に年齢条件を適用します。したがって法人契約で年齢条件を設定する際には契約車両を運転する人全員のうち一番若い人にあわせて運転者の年齢条件を選ぶ必要があります

アクサダイレクトも2019年1月から改定

自動車保険・アクサダイレクトも2019年1月から改定・家族限定の廃止東京海上日動損保ジャパン三井住友あいおい

通販型のアクサダイレクトもそれまであった「家族型」「夫婦型」「本人型」の3つの限定が、2019年1月の契約から「本人・配偶者型」の1つだけに改定されました。⇒アクサダイレクトのHP

自動車保険各社の運転者限定を比較

自動車保険・自動車保険各社の運転者限定を比較・家族限定の廃止東京海上日動損保ジャパン三井住友あいおい

では、最後に代理店型・通販型を含めた自動車保険各社の運転者限定の状況をまとめてみます。

すべての保険会社ではありませんが保険料一括見積サイトなどに参加している会社を中心に比較しています。

2019年1月時点のものです。※ソニー損保のみ2019年4月1日以降の内容です

自動車保険各社の運転者限定を比較
家族限定本人・配偶者限定本人限定
イーデザイン損保
ソニー損保××
三井ダイレクト
アクサダイレクト××
チューリッヒ×
SBI損保
セコム損保×
楽天損保×
東京海上日動××
損保ジャパン×
三井住友海上×
あいおいニッセイ×
全労済××

※上記一覧表におとなの自動車保険(セゾン損保)が入っていませんが、それはこの保険会社だけ独自の分類方法を採用しているからです。

たとえば他社の「家族限定」に相当するものがおとなの自動車保険にはありません。

もっと複雑な分類になっています。

※おとなの自動車保険は親世代をターゲットにした保険なので、下記の説明は、親が自分の車に保険をかける際、自分を記名被保険者にして契約するという視点でご覧になると理解しやすいと思います。

おとなの自動車保険の運転者限定(4つの分類)
本人補償型

記名被保険者本人のみが対象

本人・配偶者・別居の未婚の子補償型

記名被保険者本人・その配偶者・別居の未婚の子が対象

同居の子以外補償型

同居の子供のみ対象外。同居している子供は運転できないけれど、それ以外すべての人が対象です。

同居の子年齢条件設定型

他の保険会社の「運転者限定なし」と同じです。

同居の子供、別居の子供を含む、すべての人が対象です(未婚・既婚も問いません)。

ただし契約時に運転する同居の子供のうち最も若い人の年齢を申告する必要があり、その年齢に満たない同居の子供は対象外になります。

同居の子供が契約車両を所有している場合や主に使用する場合は、記名被保険者を子供にする必要がありますので、この特約はつけられません。⇒つまり、親が自分の車に自動車保険をつけ、記名被保険者を自分の名前にし、年齢条件を一番若い子供の年齢で設定する、といった契約方法にすればいいということ。

おとなの自動車保険のHP

おとなの自動車保険の運転者限定は他社と表現が違うし、また限定する範囲も異なっているので、ちょっと注意が必要です。

ただ、父親あるいは母親という視点で上記文章を読めば、なんとか理解できるのではないかと思います。


ご覧いただきありがとうございました。