自動車保険の自動継続特約には2タイプあるので注意が必要!

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自動車保険の自動継続特約は、更新の手続きをうっかり忘れた場合などに自動で契約をつなげてくれます。

ただしこの特約には2つのタイプがあって、文字通り放置しておいても契約が継続されるタイプと、満期が過ぎてから30日以内に保険会社に連絡することが条件になっているタイプがあります。

後者のタイプの場合は放置していると契約は途切れるので注意が必要です

このページでは自動車保険の自動継続特約について詳しく解説しています。

しばらくお付き合いいただけると幸いです。

自動継続特約とは?

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自動車保険の満期日が近くなると、保険会社から「満期のご案内」が郵送されてきます。

通常、満期日の90日ほど前に送られてくることが多いと思います。

そこで満期日までに更新の手続きをすれば、無事、契約は継続されることになります。

しかし、長期の海外旅行とか、けがや病気による入院とか、あるいはうっかり忘れてしまって更新手続きをしないで満期日を過ぎてしまうことがあります。

そうなると、契約がいったん途切れてしまい、新たに入り直すには6等級から始めなければなりません。

なにより、満期日を過ぎてから手続きをするまでのあいだに事故が発生しても一切補償を受けられなくなります。

こうした事態を防ぐために、自動車保険には自動継続特約というものがあります。

自動継続特約は、一部を除いて、ほとんどの保険会社で扱っています。

この特約の詳細は後の項目で詳しく解説しますが、いずれにしても、この自動継続特約があれば、諸事情により更新手続きができなかった場合でも、契約が継続され、途切れなく補償を受けることができます。

自動継続特約には2つのタイプがある

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多くの保険会社には自動継続特約(会社によって名称が異なる)が用意されています。

この自動継続特約は、通常、自動車保険を契約すると自動的についてきます(自動付帯)。

※一部の保険会社ではオプションとして任意に追加するタイプになっています

この特約は大別すると2つのタイプに分かれます。

  1. 前の契約内容と同じ内容で更新され、後日保険料も口座から引き落とされ、そのまま契約が続く。
  2. 前の契約内容と同じ内容で更新されるが、おおむね満期日から30日経過するまでに契約者から継続する意思表示がなければ、満期日にさかのぼって契約が失効する。契約者から継続の意思表示があれば、そのまま契約が続く。

つまり、①のタイプの自動継続特約では、契約者から保険会社に一切連絡が入らない場合でも契約が継続されます。

それに対して、②のタイプの自動継続特約は、満期日からおおむね30日間ほどの猶予期間を設けているだけで、そのあいだに契約者と連絡が取れずにいたら、30日を経過した時点で満期日にさかのぼって保険は失効することになります。

①のタイプは放置しておいても契約は更新されますが、②は放置しておくと30日経過した時点で切れます。

この違いは大きいので注意が必要です

下記に主要な保険会社の自動継続特約についてまとめておきます。

みなさんが加入している保険会社の内容をご確認ください。

ソニー損保
自動継続特約は自動付帯

・「保険期間の末日後1か月を経過した日までに直接当会社に継続契約の申込みを行うこと」が条件

・2年続けて使えない

※団体扱いの契約に付帯する自動継続特約は放置しておいても継続される

おとなの自動車保険(セゾン)
自動継続特約は自動付帯

・「満期日の翌日から30日以内にご継続のお手続きをしていただくことにより」という条件付

・2年続けて使えない

チューリッヒ
自動継続特約は自動付帯

・放置しておいてもそのまま継続される(ネット専用自動車保険の場合。スーパー自動車保険には自動更新特約はない)

アクサダイレクト
自動継続特約は任意付帯

・放置しておいてもそのまま継続される(任意で付帯した場合)

三井ダイレクト
・医療保険にはあるが自動車保険には自動継続特約はない
イーデザイン損保
・「弊社では、『自動継続特約』等の自動的に保険契約が更新される特約は取り扱っていません
SBI損保
自動継続特約は自動付帯

・「保険期間の末日の翌日から起算して30日以内に書面または通信により継続契約の申込みを行うこと」が条件

・2年続けて使えない

東京海上日動
自動継続特約は任意付帯

・トータルアシスト自動車保険に任意で付帯(「しっかり更新サポート特約」)

・放置しておいてもそのまま継続される(任意で付帯した場合)

損保ジャパン日本興亜
自動継続特約は自動付帯

・THE クルマの保険に自動付帯(「安心更新サポート特約」)

・放置しておいてもそのまま継続される

・「安心更新サポート特約」とは別に「継続うっかり特約」がすべての自動車保険に自動付帯。「満期日の翌日から30日以内にお手続きいただくことにより」契約が更新される。ダブルで付いている場合は「安心更新サポート特約」が優先される

三井住友海上
自動継続特約は任意付帯

・「自動的に継続した場合でもご契約条件等を確認させていただくため、ご連絡がとれ次第、取扱代理店とのお手続が必要になります」

あいおいニッセイ同和損保
自動継続特約は任意付帯

・タフ・クルマの保険に任意で付帯できる

・放置しておいてもそのまま継続される(任意で付帯した場合)

他社に乗り換える場合:自動継続の外し方・解除方法

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前の項目で見たように自動継続特約には2つのタイプがあります。

ソニー損保、おとなの自動車保険(セゾン)、SBI損保などの自動継続特約は、満期日からおおむね30日以内に保険会社に継続の意思表示をすることが条件になります。

放置しておくと、保険契約は途切れてしまいます。

しかし、このことは逆に言うと、次のようなことでもあります。

つまり、もしもあなたが現在ソニー損保、おとなの自動車保険、SBI損保の自動車保険に加入していて、満期をもって他社に乗り換えようと考えているのであれば、現在加入している保険会社に連絡しないまま他社に切り換えたとしても、特に問題は発生しません。

なぜなら、自動継続の条件は満期日から30日以内に保険会社に継続の意思表示をすることが条件だからです。

意思表示をしなければ、そのまま契約は切れます。

契約は切れますが、その時点ではすでに他社の保険に乗り換えているわけですから、保険は途切れずにつながっていきます。

では、もう一つのタイプの自動継続特約はどうでしょう?

チューリッヒ、アクサダイレクト、東京海上日動、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保などの自動継続特約は、放置しておいても自動的に継続されるタイプなので、他社の保険に乗り換える場合は、必ず、現在加入している保険会社に連絡が必要です。

満期をもって他社に乗り換える旨の連絡をしないまま他社と契約した場合、一定の期間は2重契約となってしまうからです。

これまで加入していた保険会社と乗り換え先の保険会社の両方で契約することになります。

実務的な話をすると、2重契約状態がその後ずっと続くことはありません。

1ヶ月から2ヶ月経過した時点で、いずれかの保険会社から2重契約の状態である旨の連絡が入ります。

その連絡が入ったら、保険会社の指示に従って手続きをすれば2重契約状態は解消されます。

いずれ解消されはしますが、両方の保険会社から保険料が引き落とされたり、2重契約状態のあいだに事故が発生したりすると、後処理がかなり面倒なことになります。

したがって、何としても2重契約は避けたいところです。

そのためにも、保険を他社に乗り換える場合は、現在加入中の保険会社に連絡を入れてください。

繰り返します。

現在加入している保険会社が下記①のタイプの自動継続特約を採用している場合、他社に乗り換える際には必ず保険会社に連絡を入れてください。

  1. 前の契約内容と同じ内容で更新され、後日保険料も口座から引き落とされ、そのまま契約が続く。
  2. 前の契約内容と同じ内容で更新されるが、おおむね満期日から30日経過するまでに契約者から継続する意思表示がなければ、満期日にさかのぼって契約が失効する。契約者から継続の意思表示があれば、そのまま契約が続く。

※②のタイプの自動継続特約を採用している保険会社であっても、他社に乗り換える場合は連絡を入れることをおすすめします。なぜなら、満期日を過ぎても更新の手続きをするようにはがき等が送付され続けてわずらわしい思いをするからです


ご覧いただきありがとうございました。