【プチ調査】民生委員になれない人とは?そもそもメリットは?うざいの声も

民生委員になれない人・メリット・うざい




【プチ調査】民生委員になれない人とは?そもそもメリットは?うざいの声も

※トップ画像は千葉県成田市のHPより

【この記事を書いた人】グレースいずみ:「リサーチ9割、執筆1割」のスーパーWebライター。40代、2児の母。

民生委員の方たちの存在をご存知ですか?どんな人がなれるのか、具体的にどんな活動をしているのか知らない人も多いでしょう。

ネットでは、自治会の人から民生委員になりませんか?と声をかけられて、受けようか迷っているといったクチコミもありました。具体的な活動を調査していると、「民生委員うざい」という声がちらほら。

この記事では、「民生委員になれない人とは?そもそもメリットは?うざいの声も」というテーマに基づき、

  • 民生委員の具体的な活動内容
  • 民生委員の選出方法
  • 民生委員になれない人
  • 民生委員になることのメリット
  • 「うざい」声があるのは本当?
  • 民生委員に向いている人

について解説します。分かりやすく説明していますので、民生委員について興味がある人も、深く知らないという人も、ぜひ読み進めてみてください。

民生委員とは?

民生委員とは、民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員のこと。地域住民の相談役として、行政との「橋渡し」をする役割があります。

民生委員の歴史は長く、1917年に岡山県で始まった「済世顧問制度」に起源を持ち、その後1946年に「民生委員」に改称され、創設から100年以上地域を見守り続けています。民生委員の任期は3年で、再任も可能です。

報酬については、基本的に無給です。必要な交通費、通信費は支給されますが、年額10万未満と言われています。(※自治体により異なる)

民生委員の具体的な活動内容

日本の市区町村に配置された民生委員は、地域で暮らす高齢者、障がい者、子育て、介護をしている人に、暮らしのサポートをするのが仕事です。

【具体例】

「1人暮らしの足腰が弱い高齢者が、買い物ができない場合」

  • 買物やタクシーの福祉事業の紹介
  • 場合によっては、ケアマネージャー、ヘルパーなど専門機関を提示

「障がい者の方の場合」

  • 外出支援をしている団体や、地域のボランティアグループの支援
  • 仕事を探している障がい者に対して、受け入れ先を見つけるための行政機関へ案内します。

その他にも、

  • 不登校、いじめなどの子育ての相談
  • 認知症の親の介護
  • 妊産婦の相談
  • 母子家庭
  • 生活保護家庭

といった不安を抱えている世帯の状況把握を実施し、家庭訪問や聞き取り調査を通して地域の情報収集を行い、行政とのつなぎ役を図ります。近年では、子どもへの虐待、子どもの貧困、非行、引きこもり、孤独死、生活保護の不正受給といった社会問題にかかわる事例にも対応しています。

特に困りごとがなくても、1人暮らしの高齢者や障がい者の世帯にこまめに訪れ、見回りや声掛けをすることで困窮した状態になることや、孤独死を防いでいます。

児童委員も兼ねた活動

民生委員は、民生委員法に従い「児童委員」を兼任しています。「児童委員」は、地域の子どもたちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとの相談、支援をしています。

【具体例】

  • 児童の登下校時の声掛け
  • パトロール活動
  • イベントのための出し物を他のボランティアと調整する
  • イベント時の掲示物の作成や掲示
  • 公民館など開催場所の確保
  • 小学校の入学式や運動会に参加し、地域の子どもたちを見守る

また、新しく地域に引越してきた子育て世代に「子育て支援センター」や「児童館」「子育てサロン」「育児サークル」の案内も行います。不登校やいじめの相談に乗り、行政の専門機関と連携を図ります。

虐待の早期発見やいじめの防止につなげるために、サポートするのが民生委員の仕事です。虐待が疑われる家庭に対して、児童相談所への通報を知られたくない場合は、民生委員に相談をすることも可能です。

民生委員になれる人、なれない人

民生委員になれる人、なれない人の決まりはあるのでしょうか?まずは、民生委員の選出方法を確認していきましょう。

民生委員の選出方法

① 町会、自治会で推薦、公募による募集
② 民生委員にふさわしい人を都道府県知事に推薦
③ 地方社会福祉審議会の意見を踏まえ厚生労働大臣に推薦
④ 民生委員の委嘱を受けて民生委員となる

民生委員の選出方法は、町内会や市区町村の長から推薦された人が、推薦委員会の審査を通り、厚生労働大臣に推薦された後、民生委員の委嘱を受けて民生委員となるしくみ。(※委嘱とは、特定の仕事を外部の人に任せること)

民生委員になれる人は、その地域に住民票があることが前提です。また、地域の実情をよく知り、福祉やボランティア活動に理解と熱意がある人が推薦されます

民生委員の立場は、特別職の地方公務員(非常勤)です。

民生委員になれない人は?

民生委員になりたいからといって、誰でも民生委員になれるわけではありません。民生委員になれない人について解説します。

民生委員になれない人:外国籍の人

民生委員の推薦にあたっては、民生委員法第6条で当該市町村の選挙権を有する者と規定されています。そのため、外国籍の人は民生委員になれない人となります。(参照:民生委員法

民生委員になれない人:公務員は承諾書の提出が求められる

公務員の方は民生委員になれない人ではありませんが、職務内容が民生委員の活動と重複する事が多いことから、公務員と民生委員の兼務は適当でないとされています。(参照:公務員総研

やむを得ず公務員が民生委員を兼務する場合、民生委員として活動する時間を十分に確保できるかの確認と、任命権者の承諾書の提出が求められます。

民生委員になれない人:75歳以上の人

国は民生委員の年齢要件について、

「75歳未満の者を選任するように努めること」
「定年は75歳とする」

ことを定めています。そのため、75歳以上の人は民生委員になれない人となります。(※例外規定あり)

一方で、各自治体の弾力運用も認めています。全国民生委員児童委員連合会の調査によると、全国の約2割の自治体が、年齢を国の基準の75歳未満より引きあげて選任していたことが確認されています。(参照:民生委員の定年

昨今、見守りが必要な世帯が増えているものの、民生委員の人手不足が発生し、高齢者に頼らなければいけない現状があります

民生委員になれない人:守秘義務が守れない人

民生委員は、民生委員第15条により守秘義務が課せられています。相談者や訪問家庭の相談内容を口外する、守秘義務を守れない人は民生委員になれません。

また、人種や宗教による差別的な言動も禁止です。特別職の地方公務員として、公正な立場にあるという自覚が大切です。

民生委員になることのメリット

地域の見守り役としての民生委員は活動内容も幅広く、正直大変そうですよね。しかし、民生委員の活動にはメリットもたくさんあります。

民生委員になることのメリットを見ていきましょう。

やりがいを感じる

民生委員の平均年齢は66.1歳と、仕事を退職した世代がなることが多い職種です。(参照:全国民生委員児童委員連合会)仕事をリタイア後、住み慣れた地域で相談者に寄り添い問題解決に導くことで、職務にやりがいを感じられる点がメリットです。

そのため、第二の人生を社会貢献に捧げたい、という想いのある方が向いています。

地域住民から信頼される

民生委員は、相談ごとや困りごとを親身に相談できる相手です。そのため、人当たりがよく優しく歩み寄る民生委員の方は、地域住民から信頼される存在となるのもメリットと言えるでしょう。

公正な立場で問題解決できる

近くにいる人を助けたいと思っていても、地域のつながりの薄さや個人情報問題により、なかなか家庭の事情に入り込むことはできません。今や登下校する子どもたちに、一般住民が声掛けするだけでも、通報されてしまう世の中です

民生委員は非常勤の公務員としての立場があるため、公正な立場で問題解決ができるメリットがあります。

「うざい」声があるのは本当?

このようにメリットと感じられることも多い民生委員ですが、ネット検索していると「うざい」といった声があるのも事実。この章では、どんな状況で「うざい」と感じているのかを検証します。

「うざい」書き込み

教えて!gooの質問コーナーでは、民生委員の対応について「うざい」と感じている書き込みがありました。

  • 子供に何も食べさせていないと勝手に思われた
  • 休日の朝から電話してきて、ご飯食べにおいでと言ってきた
  • 民生委員からの毎日のしつこい電話にうんざりした
  • 勝手にネグレクトだと通報された
  • 干渉しすぎの民生委員がうざい
  • 犬のしつけがなっていないとしつこく言われた
  • 家の車の駐車の仕方に口出しをしてくる
  • 個人情報を漏洩したり噂を広めたりする人がいる
  • 「あなたが悪い」と屈辱的な言葉を言われた
  • 民生委員さんの所に行ってもなにもしてくれない
  • 不登校気味の子がいる家にいきなり訪ねてきて、無理やり学校に連れて行かれた

書き込みを検証すると、民生委員の言動に対して「うざい」と思っている人が一部存在していることが分かります。民生委員は自分の感情に左右されず、公正な考えを持った対応をしなければいけません。

しかし、家庭環境によって抱える問題はさまざまです。困っている方一人ひとりに対して、民生委員のやり方が合わない場合もあるでしょう。

もし、相談がうまくいかない場合は、担当を変えてもらえるか地域の自治体に相談してみてください。

民生委員の問題点

「うざい」と思っているのは、相談者側だけではありません。民生委員の立場にある人も、不満を感じていることがあるようです。

民生委員が感じる問題点をまとめました。

業務量が多い

民生委員の仕事は、月に1回の民生委員会や研修会、高齢者の見守り、乳児検診のお手伝いなど、活動内容の幅が広く業務量が多いことに、負担が大きいと感じている人もいます。夫婦どちらかが担っている場合、相手の理解がないとできないこともあるでしょう。

労力がかかる

民生委員として関わる相手は、いい人ばかりではありません。PTAや町内会といった役員とは、まったく違います。

仕事の空き時間に片手間でできる業務ではないので、ボランティア精神が旺盛というだけでは務まらないこともあります

トラブルに巻き込まれる場合も

民生委員は、虐待が疑われる家庭や貧困家庭など、相手のプライベートに入り込む場合もあるでしょう。地域住民のプライバシーに触れることで、トラブルに巻き込まれたり、逆恨みされたりする可能性もあります。

理解されにくい

「うざい」対応をされたクチコミにもあるように、民生委員の活動内容が理解されにくいことも問題点のひとつ。

  • そもそも民生委員の存在を知らない
  • 年齢層が高い民生委員に対して世代間のギャップがある
  • 地域のコミュニティーが衰退している

このようなことが要因となり、困っている人たちから「うざい」といった声が上がっているのではと考えられます。

担い手がいない

3年の任期を迎えた時、次の担い手がいないことも今後の不安材料になっています。なり手がいないために、民生委員になると再任されてなかなか辞められないといったケースも。

また、現役世代が働きながら民生委員をこなすのは難しいため、若い世代の民生委員が少ない点も問題視されています。(参照:令和2年度 全国民生委員児童委員連合会 事業計画

民生委員に向いている人

民生委員には上記のような問題点がありますが、困っている人、どう行動していいか分からない人にとっては、とても信頼できる人材です。民生委員は、以下のような人に向いています。

  • 公正な考え方を持っている人
  • 人との関わりが好きな人
  • 行動力のある人
  • ボランティア精神がある人

民生委員は困っている人に対して、自分の考えに偏らない公正な判断ができる人が前提条件です。地域住民が気軽に相談できる、人当たりの良い人、世話好きの人が向いています。

また、自ら声掛けや見守りをするため、行動力の高さも必要です。ボランティア精神を持ち、地域で暮らす住民のために、やりがいを感じながら職務を全うできる活動ではないでしょうか?

まとめ

「民生委員になれない人とは?そもそもメリットは?うざいの声も」というテーマに基づき解説しました。民生委員は、自治体から選出後、都道府県知事、厚生労働大臣への推薦、国からの委嘱を受けてはじめて民生委員に認定されます。

民生委員になれない人は、下記の通りです。

  • 外国籍の人
  • 公務員は承諾書の提出が求められる
  • 75歳以上の者
  • 守秘義務が守れない人

民生委員は、人手不足問題や世代間ギャップ、理解されにくいといった問題点がある中で、社会貢献を軸にやりがいを持てる職務です。現在は子供への虐待、ネグレクト、貧困家庭、引きこもりの高齢化、高齢者の孤独死など抱えきれない問題が山積みです。

民生委員の態度や言動に対して「うざい」と思う人もいるでしょう。しかし、どこに相談すればいいか分からない人にとっては、とても信頼できる存在です。

地域を見守る民生委員が充実していれば、結果として地域活性化につながり、暮らしやすい社会が生まれることにつながるはずです。

ご覧いただきありがとうございます。

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