自動車保険:事故対応中・事故後に保険解約し保険会社変更

自動車保険・事故対応中・事故後・保険解約・保険会社変更

自動車保険の事故対応中または事故後に保険解約し、保険会社を変更するケースです。

事故対応が悪いから、保険料が高くなるから、などの理由で事故対応中あるいは事故後に保険を解約して他の保険会社に変更することは可能です。

事故の支払いは事故発生時の保険会社が支払い義務を負います。

このページでは事故対応中・事故後に保険解約し他の保険会社に変更する方法を詳しく解説します。

しばらくお付き合いいただけると幸いです。

事故対応中または事故後に保険解約して保険会社を変更する方法

事故対応中または事故後に保険解約し保険会社を変更する手続方法・自動車保険・事故対応中・事故後・保険解約・保険会社変更

自動車保険は事故が発生した時点で加入している保険会社が支払い義務を負います。

事故が発生した後にその保険を解約しても、支払いには一切影響しません。

事故発生時の保険会社は示談等が成立して全てが解決するまで事故対応に当たる義務があり、実際にそうしています。

また事故対応中あるいは事故後に契約者が保険を解約したからといって、事故対応の内容が契約者に不利になったという話は聞いたことがありません。

そもそも営業部門と事故対応部門は別組織であり、事故対応している最中に保険が解約されたとしても、その事実は事故対応部門には伝わらない可能性さえあります。

したがって、事故対応中あるいは事故後に保険を解約し、保険会社を変更することは何の問題もなくできます。

可能であれば、保険期間の途中ではなく、満期をもって他社に変更することが望ましいことです。

しかし、諸事情によりすぐにでも他社に移りたいというケースもあります。

以下、そうした場合の具体的手続方法についてご説明します。

3点セット(自動車保険証券・車検証・免許証)を用意し、事故歴を正直に申告する

3点セット・保険証券・車検証・免許証・事故歴を正直に申告する・自動車保険・事故対応中・事故後・保険解約・保険会社変更

代理店型であれ通販型であれ、自動車保険を他社に変更するには、自動車保険証券・車検証・免許証の3つが必ず必要になります。

※走行距離によって割引が受けられる保険会社に変更する場合は積算走行距離のメモも手元に用意してください。積算走行距離とは新車から現在までの総走行距離のことです

自動車保険証券自動車保険証券・自動車保険・等級・引継ぎ・他社・乗り換え・タイミング・方法

自動車保険証券

自動車保険・等級・引継ぎ・他社・乗り換え・方法・タイミング

車検証

運転免許証・自動車保険・等級・引継ぎ・他社・乗り換え・方法・タイミング

免許証

変更先の保険会社で見積もりを取る際は、この3つの書類に記載されていることを正確に伝えてください。

見積もりを取る際には、現在加入している保険会社の保険証券に記載されている「等級」を基に保険料計算します。

自動車保険証券・等級・事故有期間・1等級ダウン事故・等級すえおき事故

※上の画像では、等級は20等級、事故有期間は0年となっています

保険料を算出するには、「等級」と「事故有期間じこありきかん」が必須です。

事故後、保険期間の途中で他社に変更する場合、保険証券にはまだその事故の履歴は反映されていません。

そこで、変更前の保険会社に等級と事故有期間を確認する必要があります。

事故は3種類に分類されます。

3等級ダウン事故と1等級ダウン事故とノーカウント事故の3つです。

起こした事故がノーカウント事故なら、これは無事故と同じ扱いなので、保険証券に記載されている等級と事故有期間をそのまま「前年の等級・事故有期間」の欄に記入すればOKです。

3等級ダウン事故であれば、証券に記載されている等級から3を引いた等級と事故有期間3年を「前年の等級・事故有期間」の欄に記入します。

1等級ダウン事故であれば、証券に記載されている等級から1を引いた等級と事故有期間1年を「前年の等級・事故有期間」の欄に記入します。

たとえば、保険証券に10等級と記載されているケースで、3等級ダウン事故を起こしている場合には、「7等級・事故有期間3年」となります。

このように、変更先の契約は事故歴を反映した等級・事故有期間で保険料計算しなければなりません。

※事故対応中に他社に変更する場合は、その事故に対する支払いがまだ確定していないので、何等級ダウンし事故有期間が何年つくのかまだわかりません。そこで、まずは保険証券記載の等級・事故有期間で他社と契約し、後日、事故処理が完了した時点で事故を反映した等級・事故有期間で保険料を再計算します。つまり「後追い」で事務処理がなされます。

かりに事故歴を隠しても、いったんは契約が成立しますが、1ヶ月か2ヵ月後には「必ず」発覚します。※100%の確率で発覚します

損害保険各社、JA共済、全労済、その他一部共済のあいだでは、自動車保険の契約内容を必要に応じて自由に閲覧できるシステムになっているからです。

嘘が発覚した場合、保険会社は契約を解除する権利を持ちますし、嘘が発覚するまでに重大事故が発生していたとしても、その事故に対して保険金が支払われないこともあります

もちろん、単なる間違いのケースもありますが、保険会社が故意による悪質なケースと判断した場合は、強硬な措置が取られます。

「解約日」と「始期日」を必ず同じ日付にする

解約日と始期日を必ず同じ日付にする・自動車保険・事故対応中・事故後・保険解約・保険会社変更

満期前に途中解約して他社に変更する場合、変更前の保険の「解約日」と変更後の保険の「始期日」を同じ日付にする必要があります。

同じ日付だと補償が重なってしまうのでは?

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは大丈夫。

たとえば「7月5日」の日付にした場合、7月5日の午後4時までは変更前の保険会社が補償し、午後4時を過ぎてからは変更後の保険会社が補償します。

保険会社同士で午後4時をもって補償の受け渡しをする共通のルールがあり、これによって補償の空白期間が生まれることを防止しています。

したがって、「解約日」と「始期日」は同じ日付にしなければなりません。

これまで加入していた保険会社には、

〇月〇日付けで保険を解約してください

と解約の意思表示だけでなく日付も明確に伝えてください。

新たに加入する保険会社には、

〇月〇日付けで保険をスタートしてください。これまで加入していた保険会社にも同じ日付を伝えてあります

と契約手続きの際に明確に伝えてください。

するとすぐにこれまで加入していた保険会社から解約に必要な書類が送られてくるか、あるいは代理店さんが直接訪問してくるか、いずれかの対応があると思います。

※直接代理店が訪ねてくるのが嫌でしたら、郵送で書類を送るよう依頼してください

そこで必要事項を書き込み、返送するなり手渡しするなりすれば、それで解約手続きは終了します。

その際、年払いの契約であれば、残りの期間に応じて解約返戻金かいやくへんれいきんが発生します。

戻ってくるお金です。

現金ではなく、指定した口座に後日振り込まれるのが一般的です。

月払いの場合は、通常、戻るお金はありません。

事故を反映した等級が1等級・2等級の場合は引き受け不可のケースも

事故を反映した等級が1等級・2等級の場合は引き受け不可のことも・自動車保険・事故対応中・事故後・保険解約・保険会社変更

多くの保険会社は、長年自社の保険に継続して加入していた顧客であっても、事故が重なり、等級が割増等級(1等級・2等級・3等級)に落ちてくると、次の更新の際に、補償内容を制限することがあります。

たとえば、「対人」が無制限から1億に、「対物」が無制限から1000万に、「車両保険」は不可、といった制限です。

なかでも、1等級あるいは2等級になった契約は、更新を拒否するケースもあります。

長年契約してきた顧客に対してもこうした措置が取られるのですから、まして、保険期間の途中で他社から乗り換えてくる人に対しては、当然、より厳しい対応をするのは目に見えています。

ネットで保険会社の保険料計算ツールを利用しても、直近で2回以上事故を起こしていたり、等級が1等級や2等級である場合は、そもそも計算ツールが作動しない会社もあります

その時点で「引き受け不可」という扱いです。

このように、事故を反映した等級が1等級あるいは2等級でいずれの保険会社でも契約できない場合は、いったん現在の等級をリセットするしかありません。

リセットし、新規に6等級から入り直すには、現在の契約の満期日あるいは解約日から13ヶ月間経過するのを待たなければなりません。

13ヶ月が経過して等級がリセットされる際には事故有期間もリセットされます(消えます)。

13ヶ月間も車なしの生活はできないという場合は、新たに車を購入すれば、その車は6等級からスタートできます。※セカンドカー割引が適用できれば7等級からスタート

いい等級も悪い等級も他社に引き継がれます

いい等級も悪い等級も他社に引き継がれます・自動車保険・事故対応中・事故後・保険解約・保険会社変更

等級の引き継ぎに関する基本的な話です。

A社の保険に加入しているあいだに事故で保険を使い、その保険をA社で更新した場合、等級がダウンし保険料が上がります。

では、A社では更新しないでB社に変更した場合はどうなるでしょう?

結果は同じです。

B社でも、A社で更新するときとまったく同じ等級(事故を反映した等級)で契約することになります。

つまり「事故歴」は保険会社を変更しても消えないということです。

どうしても「事故歴」を消したければ、事故を起こした車は手放して、新たに車を購入し、その車で新規に保険契約を結ぶ方法があります。

「いや、そこまでしなくても」

ということでしたら、しばらく割高の保険料を支払い続けるしかありません。

その際、事故を起こしたA社の保険を続けるか、他の会社に変更するか、ここは選択の余地があると思います。

なぜなら、もしもA社の保険料レベルが元々高く、それに対してB社の保険料レベルが元々低い場合には、支払う保険料を低く抑えられる可能性があるからです。

B社に変更しても保険料は上がるでしょうが、その上がり方が、元々の保険料レベルが安い場合には、わずかな上がり幅に抑えられる可能性があります。

自動車保険を他社に乗り換えると事故歴はどうなりますか?

2018.11.08

他社に変更するタイミング:満期日がベスト

他社に変更するタイミング・満期日がベスト・自動車保険・事故対応中・事故後・保険解約・保険会社変更

たとえば現在10等級の中野さんが3等級ダウン事故を起こした場合、翌年度の等級は7等級にダウンし、事故有期間3年が付き、保険料が上がります。※「事故有期間」「事故有係数」については後ほど解説します

しかし、翌年度の保険料アップが確実なので、中野さんはもっと保険料が安い通販型の保険に変更することにしました。

しかも、満期まで待たずに、期間の途中で変更することにしました。

この場合、たとえば満期まであと半年残っている段階で他社に変更する場合、等級は、変更の時点で7等級となり、事故有期間3年がつき、保険料も高くなります。

もしも満期まで待っていたら、半年間は10等級の保険料を支払えばいいのですが、途中で変更したので、即座に7等級の保険料になります。

このように、事故対応中あるいは事故後に保険を他社に変更するタイミングとして、期間の途中はあまり望ましいタイミングとはいえません。

満期日をもって変更するのがベストタイミングです。

満期日をもって変更するのが望ましい理由は他にもあります。

これは代理店型の自動車保険から通販型の自動車保険に変更する場合に限った話ですが、契約の際の様々な特典が、満期をもって変更する場合でないと受けられません。

テレビCMでもご存知かと思いますが、通販型自動車保険では、新規契約に対しても他社からの乗り換え契約に対しても、インターネット割引早割りe証券割引など様々な特典を用意しています。

ところが、こうした特典が適用されるのは、基本的に、まったくの新規契約あるいは前契約が1年の契約に対してです。

つまり、保険期間の途中で他社から乗り換えた場合は対象外になります

せっかくおトクな割引制度が用意されているのに、それが使えないのではもったいない話です。

 通販型自動車保険に変更するベストなタイミング
 満期をもって変更する

参考までに、下記に通販型自動車保険のインターネット割引を一覧でご紹介します。

こうした特典を受けられないのはもったいないです。

インターネット割引
ソニー損保  10,000円
おとなの自動車保険(セゾン)  10,000円
チューリッヒ  最大10,000円
 アクサダイレクト  最大20,000円 
 イーデザイン損保  10,000円 
 三井ダイレクト  最大10,000円 
SBI損保  10,000円

上記以外に、紙の保険証券を省略することで500円程度割引するe証券割引とか、満期30日前あるいは50日前までに手続きすることで割り引かれる早割りなどの特典が用意されています。

なお、インターネット割引が適用されるのは、いわゆるWeb契約をした場合に限られます。

Web契約とは、契約者が必要事項の入力から保険料の算出まで契約手続きをネット上で一人で完結させる契約方法のことです。

入力から保険料算出まで電話オペレーターが主導して行う契約はWeb契約ではなく、インターネット割引の対象外になります。

ノンフリート等級には「事故有じこあり」と「無事故むじこ」の2系統ある

ノンフリート等級には事故有と無事故の2系統ある・自動車保険・事故対応中・事故後・保険解約・保険会社変更

ノンフリート等級は1等級~20等級まであり、そのうち7等級~20等級は2系統に分かれています。

ノンフリート等級  事故有  無事故
20 44%割引 63%割引
19 42%割引 55%割引
18 40%割引 54%割引
17 38%割引 53%割引
16 36%割引 52%割引
15 33%割引 51%割引
14 31%割引 50%割引
13 29%割引 49%割引
12 27%割引 48%割引
11 25%割引 47%割引
10 23%割引 45%割引
9 22%割引 43%割引
8 21%割引 40%割引
7 20%割引 30%割引
6 19%割引
5 13%割引
4 2%割引
3 12%割増
2 28%割増
1 64%割増

※1等級~6等級は2系統でなく1系統です。1等級と2等級と3等級は割増になります

等級が2系統に分かれている理由をお話します。

たとえば、現在等級が13等級のAさんが3等級ダウン事故を起こして保険を使った場合、翌年度の等級は10等級になります。

そこで次の表をご覧ください。

 事故有じこあり  無事故むじこ
10等級  23%割引  45%割引

同じ10等級なのですが、「事故有」は23%引き、「無事故」は45%引きとなっています。

今回10等級になったAさんには「事故有」23%割引が適用されます。

事故**ったので「事故有***」が適用されます。

割引になる数字が小さいということはより高い保険料になるということです。

このように事故で保険を使った契約に適用される割引率のことを「事故有係数じこありけいすう」と呼びます。

いっぽう、無事故を続けている契約に適用される割引率のことを「無事故係数むじこけいすう」と呼びます。

実は2012年10月まではこのように同じ等級に2つの割引率が並存するようなことはありませんでした。

しかし、現在のノンフリート等級制度では、事故で保険を使った結果として10等級になった人と、無事故で1つずつ等級の階段を昇ってきた結果として10等級になった人とを、同じ扱いにしては不公平だという理由から、このように割引率に差を付けています

10等級の場合は、実に22ポイントも割引率に差が付いています。

事故で保険を使うと等級がダウンして保険料が高くなること自体は、2012年10月以前も以後もまったく同じです。

しかし、2012年10月以降は保険料の上がり方が極端になり、小損害の事故では保険を使いづらくなっています。

事故有じこあり」の等級には必ず「事故有期間じこありきかん」が付属する

事故有には必ず事故有期間が付属する・自動車保険・事故対応中・事故後・保険解約・保険会社変更

前の項目の例を続けます。

ノンフリート等級が13等級だったAさんが、3等級ダウン事故で保険を使ったために翌年の保険が10等級にダウンした場合、事故有係数による割引率が適用されますが、それと同時に事故有期間じこありきかん事故有係数適用期間じこありけいすうてきようきかんが3年付きます。

3等級ダウン事故では「3年」1等級ダウン事故では「1年」の事故有期間が付きます。

保険証券にも下記のように記載されます。

ノンフリート等級・最初・上がり方・下がり方・6等級・7等級

黄色のマーカー部分が事故有期間

上の画像では事故有期間は「0年」になっていますが、3等級ダウン事故で保険を使った場合の翌年の保険証券には「3年」と表示されます。※1等級ダウン事故なら「1年」と表示

この事故有期間というのは、「事故有係数による割引率を適用する期間」という意味です。

つまり、事故で保険を使うと2系統ある割引率のうちのより割引率の低い事故有係数を適用するけれど、永遠にそこに留まるのではなく、定められた期間を過ぎたら、また無事故係数に復帰できる、というわけです。

事故有期間
3等級ダウン事故  3年
1等級ダウン事故  1年

もしも同じ年度に2度、3度と事故を起こして保険を使ったら、その分は事故有期間が加算されるのですが、事故有期間は最長6年で打ち止めになります。

そのため3等級ダウン事故で3回保険の支払いを受けた場合、事故有期間は9年ではなく6年になります。

※もっとも3等級ダウン事故を同じ年度に3回起こしたら、翌年度は「引き受け拒否」の扱いになる可能性大です

事故有期間は、無事故を続ければ、1年経過するごとに数字が1つ引かれていきます。

事故有期間3年が付いた場合、最初の年は3年ですが、無事故であれば、2年後には事故有期間2年となり、3年後には1年となり、4年後に0年となります(事故が有ったときの等級に復帰する)。

話を整理します。

ノンフリート等級が13等級だった人が3等級ダウン事故で保険を使うと、翌年の保険は10等級になります。

この10等級は、無事故で等級の階段を昇ってきた人の10等級とは割引率が異なり、より割引率の低い事故有係数が適用されます。

同時に、事故有期間が3年付きます。

3年間は事故有係数の割引率によってより高い保険料を支払うことになりますが、3年間無事故で過ごせば、4年目にはまた13等級に戻ります。

戻った13等級は、事故有期間の3年がリセットされているので、無事故係数による割引率が適用されます。

3等級ダウン事故で保険を使った場合
無事故で過ごせば4年後に元の保険料レベルに戻る
1等級ダウン事故で保険を使った場合
無事故で過ごせば2年後に元の保険料レベルに戻る

「保険を他社に変更」に関するよくある質問集

保険を他社に変更に関するよくある質問集・自動車保険・事故対応中・事故後・保険解約・保険会社変更
<Q>他社に変更すると「違約金」などのペナルティーがありますか?
<A>そういうものはありません。携帯電話とは違います。
<Q>他社に変更すると「等級」はどうなるのですか?
<A>保険会社を変更しても等級は引き継がれます。
<Q>代理店型の自動車保険と通販型の自動車保険は何が違いますか?
<A>保険料レベルが違います。代理店型は文字通り「代理店」があいだに入るので、その分だけコスト高になりますが、通販型は契約者と会社がダイレクトの関係になるので保険料が安くなります。半額程度になることもあります。
<Q>保険料が安い通販型は事故対応が心配なのですが・・・
<A>通販型に加入していて実際に事故を経験した人のうち、事故対応に不満を持つ人はめったにいません。また、通販型で事故対応にあたるスタッフは一定の水準をクリアーしている人たちですが、代理店型の場合、サービスセンターのスタッフは優秀ですが、代理店のスタッフはピンキリです。
<Q>代理店型と通販型では、補償内容に違いがありますか?
<A>ほとんどありません。自動車保険は各社が自由に独自商品を販売できるという建前になっていますが、実際は、ある社が人気の特約等を開発すると、すぐに他社がそれに追随する、ということを繰り返してきています。したがって、多少のタイムラグは生じますが、常にほとんど変わらない補償内容で推移しています。細かな特約でもすぐに横並びになるのですから、まして基本的な補償内容は「同じ」と断言できます。
<Q>通販型は保険料が安く、事故対応も安心で、補償内容も充実しているのなら、どうしてみんな通販型に入らないのでしょう?
<A>契約方法がハードルになっているからです。通販型の場合、電話でオペレーターの指示に従って契約するか、Web契約といって契約者が一人で契約画面に必要事項を打ち込んで契約を完結させる、という2つの方法があります。こうした方式を「何でもないこと」と受け止める人がいる一方で、「敷居が高い」と感じる人も数多くいるということです。実際のところ、通販型に加入する人は保険のことをある程度学習している人たちです。代理店型の契約者はお任せで加入している人が多いです。
<Q>保険の満期をもって他社に変更する場合はデメリットがないと聞きましたが・・・
<A>継続割引のように、その会社に継続して加入している人にだけ適用される特典がある会社の場合、他社に変更するとその特典が消えますから、その意味ではデメリットとなります。ただし、変更先の保険料レベルがより安い場合には、特典が消えても特に問題はないと思います。

いずれにしても、満期をもって変更する場合は、保険を解約する手続きが不要になるので一手間省けます。

また通販型に乗り換える場合は、「インターネット割引」、「早割り」などの特典が受けられます(会社によって10,000円~20,000円の割引になる)。これらの割引は期間の途中で変更した場合は適用されません。

<Q>事故で保険を使った直後に保険を解約して他社に変更した場合、何かデメリットはありますか?
<A>時々そういうケースはあります。事故対応が不満で、一刻も早く他社に変更したいということなのでしょう。このケースでは、変更先の契約は、事故で等級がダウンしたことを反映した等級になるので、いきなり保険料が上がります。たとえば、変更前の契約が10等級で、3等級ダウン事故を起こし、直後に他社に変更した場合、変更先の等級はいきなり7等級からスタートすることになります。変更せずにいれば、満期まで10等級のまま変わらないのですが、変更したとたんに7等級になります。ただし、変更先がもともと保険料レベルが安い会社であれば、たとえ7等級に下がっても保険料はそれほど高くならない、ということもあり、こうした場合は大きなデメリットとはなりません。
<Q>そもそも、みなさん、どんな理由で他社に変更するのでしょう?
<A>理由は様々ですが、こうしたケースが考えられます。

  • 事故対応が不満で他社に変更したい
  • 更新の度に保険料がじりじり上がるのでもっと安い会社に変更したい
  • 事故を起こし、保険を使ったので、来年以降の保険料が跳ね上がるのは確実だから、最安の会社を見つけたい
  • 引っ越したので地元の代理店で加入したい
  • 家計の節約のためにとにかく安い自動車保険に変更したい
  • 新しい割引ができた会社に変更するようにしている。保険会社はしょっちゅう変更している

ご覧いただきありがとうございました。