ヘッドライトの結露は通気口から水分が侵入するから?
違います。ヘッドライトの結露は通気口が原因ではありません。
確かに、ヘッドライトユニットには通気口が設けられていて、ここから空気や水分が出入りします。だから、通気口から水分が侵入すること自体は、まさにその通り。
でも、いったん水分が侵入しても、その水分は水蒸気となってやはり通気口から外に出ていきます。何しろヘッドライトの内部はバルブの熱とエンジンからの熱で常に熱いので、水分があれば水蒸気になってハウジング内部に充満します。
けれども、通気口というのは、まさにそうした水蒸気や暖められた空気を逃がすために設けられています。だから、通気口があるから結露するのではありません。
結露するのは、むしろ、通気口にホコリやゴミが詰まって空気や水蒸気が逃げ場を失っているからです。ヘッドライト内部のどこかに隙間があって、そこから水分が入ってきて、本来ならその水分が通気口から逃げていくのに、通気口がふさがっているために逃げ場を失い、それが結露となってレンズ部分を曇らせるのです。
したがって、ヘッドライトが結露して困ったら、ヘッドライトを分解し(「殻割り」といいます)、通気口に詰まったゴミなどを取り除かなければなりません。
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