【プチ調査】町田商店はまずい?卓上の刻みタマネギは大人気です。

町田商店・まずい

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【プチ調査】町田商店はまずい?卓上の刻みタマネギは大人気です。

※トップ画像は町田商店のラーメン(by Wikipedia

家系ラーメンとして知られる町田商店が「まずい」という口コミが散見されるのを受けて、私がプチ調査した結果がこのページです。

結論は、町田商店のラーメンが超絶うまいという声はあまりありませんでしたが、反対に「これはまずい」という声もほぼありません。

町田商店をディスる口コミには、餃子の皮がズル剥けしていたとか、麺を固めに頼んだのにゆるかったとか、ラーメンとチャーハンを注文したのに配膳される間が10分もあった等々、肝心の味そのものを「まずい」という意見とは異なるものが目立ちます。

もちろん、接客業である以上、味さえよければその他はどうでもいい、というわけではありませんが、「まずい」と味そのものにダメ出しするコメントはごく少数なのも確かです。

したがって、家系ラーメンに特有の濃厚豚骨スープが好きな人であれば、町田商店のラーメンを食べてがっかりする確率は少ないと思います。

ただし、後に詳述しますが、直営店ではスープを自家炊きしているのに対して、プロデュース店ではセントラルキッチンから配送されていますし、麺に関しては直営店もプロデュース店もすべて子会社の製麺工場からの仕入れです。

こうしたシステムでは、一定レベルの味は安定的に確保され、決して「まずい」と呼べるようなラーメンになる心配は少ない反面、「極上」とか「超絶」と表現したくなるような感動的な味はなかなか得られにくいところがあります。

いずれにしても、町田商店は企業としては右肩上がりです。

町田商店を運営する株式会社ギフトの2021年10月期決算は下記の通りです。

  • 売上高134億7400万円(前年同期比22.7%増)
  • 営業利益9億3600万円(同2.9%増)

飲食店全般がコロナで痛めつけられたこの時期の数字としては驚くべきものです。

「町田商店はまずい」という声とその他の口コミ

では、本題に入ります。

「まずい」という声は少ないものの、「店がうるさい」という声はけっこうありました。

そうした声も含めて具体的に見ていきたいと思います。

  • いややっぱ町田商店まずいわ。脂が多すぎるよ。ただ丼ものは美味しい。
  • 餃子の焼き方がひどい。二皿のうち、一皿はずるむけ。接客はいいし、ラーメンもまずい店ではないが、これは残念。
  • 入店、退店、注文、配膳の度に店員さん全員が大声で唱和する。正直うるさい。店に活気があっていいと思うときもあるが、静かに食べたいときもある。でも、雰囲気の暗い店よりはこのほうがいいかもしれない。ラーメン店は味が良ければいい。この店は卓上のトッピングも豊富だし、まずい品はないから許す。
  • 脂たっぷりのラーメンで、消化が悪く、下痢した。食べている間はまずいとは思わなかったが、後がこれだと印象が悪くなる。自分の体調管理もいけないのだが。
  • 配膳の順序が。ラーメンとチャーハンと唐揚げを注文したら、唐揚げ⇒⇒チャーハン⇒⇒ラーメンの順で配膳され、しかも間が5分から10分あいた。「お腹に入れば一緒でしょ?」と言われている気分になった。うまいとかまずいとか言う以前の問題だ。悲しかった。
  • 前回は麺がダルダルだったので今回は固めで頼んだのに、意図が伝わっていない。ラーメン店で食べるとき麺の固さは私の場合最重要事項だ。次回同じようなことがあったら、この店はまずいまずい、と言いふらしてやる。いや、そこまでやらないが。
  • 脂少な目に頼んだのに普通のがきたよ。店員さん、聞いてるの?
  • 店が暑くて快適に食べられなかった。
  • 店員さんが大声で声を出すと、食べている時にドキッとすることがある。
  • 券売機が使えなくて困っていたら、店員さんの対応も不親切で、嫌な思いをした。
  • 豆板醤とにんにくを入れすぎてお腹が痛くなった。
  • 「麺が間もなく上がります~!」と一人が言うと他の店員さんも繰り返します。威勢が良いのは気持ちいいですね。でも、これが負担に感じる日もある。

一部味そのものが「まずい」とダメ出ししている口コミがありますが、その他の不満はある意味どのラーメン店でも起こりうる話かもしれません。

こと味に関して、町田商店のラーメンは、上・中・下をそれぞれ3段階に刻んだ場合、「中の上」~「上の下」くらいの評価だと思います。

極上ではないが平均レベル以上の味、といったところに落ち着くようです。

確かに、こういうお店も必要でしょう。味が「ひどい」のは困りますが、極上なのも疲れることがあります。

「ちょっとおいしいお店」というのは、けっこう大事かもしれません。

好意的な口コミ

次に、町田商店について好意的な口コミを見ていきたいと思います。

  • 標準のトッピングは、海苔、ほうれん草、刻みネギ少々、小さめチャーシュー、ウズラの卵。麺は中太で縮れ麺。これ家系の王道でしょ?まずいわけがない。
  • ちょっと店内がうるさいけれど味は良かった。
  • ライスがサービスでつく。ライスの美味しいおすすめの食べ方が書いてあるので、真似をしてみました。豆板醤とにんにくとゴマを入れて、半熟卵をのせて、スープを少し入れて食べるのが美味しいらしい。結果、真っ赤な辛味炒飯みたいな味に。舌に濃い濃い。ご飯お代わり自由はうれしいが、これでは炭水化物カーニバルになるからやめた。そこで、わたしは再確認した。世の中は糖質制限とかうるさいが、炭水化物が悪いのではなく、炭水化物が安く手軽にとれる社会環境が問題なのだ、と。
  • にんにくをたくさん入れるのが私の好み。食べた後は家に引きこもるからいいんです。たくさんにんにくを入れられのは濃厚な豚骨スープだからできること。だから何度も来てしまう。
  • 麺を固めで頼んだら本当に固い麺が出てきてうれしかった。ライスの炊き加減もかなり硬くていい。
  • 味玉がうまい。
  • 濃厚な豚骨スープは力強い。やはりうまい。客席トッピングの刻みショウガ、刻み玉ねぎはラーメンによく合う。ちなみに、ラーメン店で玉ねぎのみじん切りが自由に入れられるのはここだけかも。スープによく合う。
  • 町田商店は店によってけっこう味が違う。直営店でなくてもうまい店がある。反対にかなりまずい店もある。
  • 卓上トッピング(テーブルに常備している薬味)は、ラー油、ゴマ、刻みタマネギ、酢、コショウ、刻みショウガ、キュウリのキュウちゃん、豆板醤、おろしにんにくです。これだけあれば選びがいがあるというもの。濃厚な豚骨スープは食べているうちに舌が飽和状態になって味を感じにくくなることがある。でも、こうした卓上トッピングで味変すれば舌の味蕾が蘇り、最後まで味覚を目覚めさせた状態に保てる。
  • 麺の固さ、味の濃さ、脂の量を選べる。普通で頼むと麺はやや硬めで脂は多い。味は家系としては濃くもなく薄くもない。
  • 帰るとき出口まで店員さんがお見送りしてくれた。
  • 当然だが濃厚な豚骨スープで、しょうゆの味と風味がやや強めに出ている。濃厚だが超濃厚というほどではない。脂は多い。そのせいか客層が若いと思う。50代の私にはかなりガツンとくる味だ。いや、うまいですよ。

ここからは管理人である私ミスター乱視の私見です。町田商店だけに言えることではなく、他の多くのラーメン店、ラーメンチェーンにも言えることですが、ラーメン店は麺がメインの店なのに自分の店で麺を打たず製麺所から麺を仕入れるところが非常に多い。

日本蕎麦屋で「うちの麺は製麺所のものを使ってます」と言ったら相手にされなくなるだろう。でもラーメン店ではこれが普通になっている。

スープさえちゃんと作れば麺はそのへんのものでいいと思っているのだろうか。※実は、そのスープも大手の工場で仕込んだものを配送してもらっているところが多い(セントラルキッチン方式)。

いっぽうで、麺が自家製のラーメン店もある。そういう店の麺は「のど越し」が違う。

喉を通過するときに、固さがない。異物感がない。

※「のど越し」に関して。これは麺のコシが強い弱い、あるいは、茹で方が固い柔らかい、そういうのとは無関係です。自家製麺は固くても柔らかくてもみな「のど越し」がいいです。

たとえば、自家製の麺が必ずしも特上と呼べるようなものでなく、ごく普通の麺であっても、その店で作った麺は、製造後の時間経過の違いか、大量生産と少量生産の違いか、または何らかの添加物が入っているいないの違いなのか、理由は不明だが「のど越し」の感触が製麺所から仕入れた麺とは違う。

(※)家系ラーメンの元祖「吉村屋」では酒井製麺から麺を仕入れています。この酒井製麺では早い時期から保存料を入れるのをやめているそうです。吉村屋の吉村実氏がインタビューで答えています。このインタビュー記事を読むと、吉村屋さんを始めラーメン店というのは、スープを作るのが精一杯で、麺まで自家製などやってられないというニュアンスを感じます。もしもそうなら、私のラーメン店に対する認識は根本的に間違っていることになりますが。(今の家系ラーメン業界について何を思う?

もっとも、全てのラーメン店に自家製麺を要求するのは間違っているかもしれない、とも思います。

一定のレベルをクリアしたものを安い価格で味わえるのは、製麺所からの仕入れ・セントラルキッチン方式の恩恵でもあるからです。

イタリアの家庭ではすべての家が自家製のパスタを使っているわけではなく、メーカーの乾燥パスタを使って調理するのはごく普通の光景のようです。

ただし、日本蕎麦屋の店主の皆さんは心の底ではわらっているでしょうね。

「アンタらスープ屋なの?麺屋ではないの?」

町田商店のメニュー紹介

さて、ここまで「町田商店はまずい?」について私がプチ調査した結果をご紹介してきました。

ここでは町田商店のメニューをご案内します。

下記の中には一部店舗では取り扱いのないメニューがあります。また、店舗により価格が異なる場合があります。※2022年3月時点の価格です。

(ラーメン)

  • ラーメン:¥740円
  • 味玉ラーメン:¥840円
  • MAXラーメン:¥990円
  • チャーシューメン:¥990円
  • 野菜ラーメン:¥890円
  • ネギラーメン:¥900円
  • ネギチャーシューメン:¥1150円
  • つけ麺:¥800円
  • 特製つけ麺:¥1050円
  • 味噌ラーメン:¥800円

(サイドメニュー)

  • 餃子:¥360円
  • から揚げ:¥360円
  • ネギチャ丼:¥280円

(セットメニュー)

  • 餃子セット:¥1000円
  • から揚げセット:¥1000円
  • チャーハンセット:¥1000円

アレルギー成分一覧表

町田商店の味の特徴

  • 町田商店は横浜家系ラーメンで豚ガラを乳化するまで煮込んだ濃厚でクリーミーなスープが特徴で、麺はコシの強い中太麺です。
  • 直営店以外のプロデュース店では、地域の客層にあわせてスープの味を調整しているので、店舗によって味が微妙に異なります。
  • ラーメンの基本のトッピングは、海苔、ほうれん草、ウズラの卵、チャーシューです。
  • 各席に常備してあり自由に使える卓上トッピングは、刻みタマネギ、酢、コショウ、刻みショウガ、キュウリのキュウちゃん(みたいな漬物)、ラー油、ゴマ、オリジナルの謎の赤いたれ、豆板醤、おろしにんにくです。
  • 注文時には、麺の固さ、スープの濃さ、脂の量を指定できます。

町田商店の「完まく」とは?

町田商店では、ラーメンの麺だけでなくスープまで飲み干すことを「かんまく」と呼びます。

客が完まくすると、以前は紙のカードにスタンプ1個ついてもらえましたが、いまはスマホアプリでスタンプを受け取ることができます。

完まくスタンプが10個たまると、ゴールド会員に昇格し、ラーメン1杯無料になり、さらにトッピング1品が1年間無料になります。

※一部口コミの情報で、これが全店適用になるのかは不明ですが、誕生月に完まくした場合はポイントが2倍になるようです。また、トッピング1品1年間無料の特典は、同伴者がいた場合は同伴者にも適用されるようです。

そもそも町田商店とは?

  • 株式会社ギフトが運営するラーメンチェーン
  • 2008年の創業
  • 創業者:田川翔
  • 創業者田川翔氏が開業地を探している時に東京都町田市の街並みが気に入りつけたとのこと。
  • 2018年10月、東証マザーズへ株式を上場。2020年9月、東証一部へ市場変更
  • 2020年7月時点 直営店117店、プロデュース店396店(合計513店)

町田商店のビジネスモデル

一般的なフランチャイズと異なり、町田商店では、直営店を除くプロデュース店(約400店)に関して、

  • 「屋号自由」
  • 「加盟金0円」
  • 「売上ロイヤルティ0円」
  • 「店舗運営・メニュー開発自由」

という非常に自由度の高い契約になっています。

加盟金やロイヤルティを取らずに、どうやって本部が利益を得ているかというと、

  • 麺のほとんどを子会社の製麺工場で製造してそれをプロデュース店に買い取ってもらう
  • スープは大手食品メーカーに生産を委託して、それをプロデュース店に買い取ってもらう

こうしたビジネスモデルにより、加盟店舗数が増えれば増えるほどスケールメリットが働き、本部に利益がもたらされるようになっています。

コメダ珈琲などもまさにこれと同じビジネスモデルで事業展開しています。コメダ珈琲の加盟店が使用する食材から備品に至るまですべて本部が一括して仕入れ、これを各加盟店が購入することで、本部は利益を得ます。

家系ラーメンとは

町田商店は家系ラーメンと呼ばれますが、ここでいう「家系(いえけい)」とは横浜家系ラーメンのことを指します。

1974年に横浜市に創業した吉村家(よしむらや)を源流とするラーメン店舗群を指して横浜家系ラーメンと呼ぶようになり、その後は必ずしも吉村家を源流とはしない店舗もあるものの、家系と呼ばれるラーメン店は、濃厚な豚骨醤油スープなどの共通点を持っています。

なお、家系と呼ぶときは「いえけい」と発音しますが、吉村家とか六角家というときは「よしむらや」とか「ろっかくや」と読むケースがほとんどです。

家系ラーメン店には、その他に、杉田家(すぎたや)、はじめ家(はじめや)、厚木家(あつぎや)、環2家(かんにや)、武蔵家(むさしや)、壱六家(いちろくや)などの有名店が目白押しです。

ここまでページのテーマである「町田商店はまずい?」に沿って解説してきましたが、当の町田商店の場合、こうした家系の命名法則をあえてハズしていて、創業の地である「町田」と親しみやすい「商店」を結び付けて、町田商店、と名乗るに至っています。

町田商店に関するtwitterの声

まとめ

濃厚な豚骨醤油スープを特徴とする家系ラーメンである町田商店について解説してきました。

町田商店のラーメンが「まずい」と言う人は少数派です。

ただ、飛び抜けて「うまい」という声も少数派です。

中の上、平均よりちょっと上、といった評価が大勢を占めるラーメン店のようです。

無料で自由に使える卓上トッピングが豊富で、なかでも他店にはない刻みタマネギが大人気です。

細かくみじん切りされたタマネギが濃厚な豚骨スープにからまると、「これを味わうためだけにまた来たくなる味」になるようです。

ご覧いただきありがとうございました。

家系ラーメンとは

【プチ調査】家系ラーメンとは|味の特徴とおいしい食べ方を調査

2022年4月15日