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因果応報と復讐心:負の連鎖を断ち切るための考え方とは?
因果応報とは、いい行いをした人にはいずれいい結果が返ってくる、悪い行いをした人にはいずれ悪い結果が返ってくる、という考え方です。
その際、たとえば、ある人に嫌なことをされて傷ついた人は、因果応報の働きによって良くない運命がその相手に下されることを待ち望む気持ちになるでしょう。
それだけでなく、もっと積極的に相手を憎悪する気持ちが膨らむことも考えられます。そうした感情は、もはや「復讐心」と呼ぶしかないものではないか。
「因果応報」と「復讐心」は、そういう意味で切っても切れない関係にあります。
このページでは「因果応報と復讐心:負の連鎖を断ち切るための考え方とは?」をテーマに皆さんとご一緒に考えていきたいと思います。
復讐心がもたらす負の連鎖とは?
復讐心は、相手に対して憎しみや怒りを持ち、その相手を傷つけるために行われる行動のことを指します。復讐心が芽生える背景には、相手に対する憎しみや怒り、自分自身が被害を受けたという感情、自分自身のプライドや自尊心が傷つけられた思い、などが挙げられます。
しかし、復讐心は負の連鎖を引き起こすことがあります。復讐をすることで、相手も同じように復讐をしてくる可能性があり、その結果、双方に損害が生じることがあります。また、復讐することで、自分自身が傷ついたり、周りの人々の信頼を失ったりすることもあるかもしれません。
復讐心が生まれる背景とは
復讐心が生まれる背景には、以下のような要因が挙げられます。
憎しみや怒り
自分が被害を受けたと感じた時、相手に対して憎しみや怒りを持つことが復讐心の原因となり得ます。
自尊心やプライド
自尊心やプライドが傷つけられたと感じることが、復讐心を引き起こすことがあります。弱いと思われたり、馬鹿にされたりしたと感じた場合には、激しい感情が湧きおこります。
家族や友人への被害
自分が直接的な被害を受けていなくても、家族や友人が被害を受けた場合には、復讐心が生まれることがあります。
社会的圧力
社会的な圧力が復讐心を引き起こすことがあります。例えば、ある集団に属している人々が、その集団の名誉を守るために相手に復讐することがあるかもしれません。
以上のように、復讐心が生まれる背景には、様々な要因が存在することがわかります。
復讐心が引き起こす因果応報とは
因果応報は、自分が行った行為や言葉が、報いとして自分自身に返ってくるという考え方です。復讐心が引き起こす因果応報とは、自分自身が行った復讐行為の結果、自分自身にその報いが返ってくることを指します。
復讐をするために相手を傷つけたとすると、その行為が法的な罰則として自分自身に返ってくる可能性がありますし、また、相手も同じように復讐してくる可能性があり、それが負の連鎖を引き起こすことも大いにあり得ます。
さらに、復讐心を持つことで自分自身がストレスを感じ、健康に悪影響を及ぼすこともあります。激しい憎しみや怒りを持ち続けることで、ストレスが蓄積され、それが健康問題や精神的な問題を引き起こす可能性があるということです。
このように、復讐心を持って相手に損害を与えることで、自分自身が悪い報いを受ける可能性があることを忘れずに、感情をコントロールし、自分自身にとって最良の解決策を模索することが大切です。
復讐心を持たずに相手と向き合う方法とは?
復讐心を持たずに相手と向き合う方法として、以下のような方法が挙げられます。
感情をコントロールする
復讐心を持たないためには、自分自身の感情をコントロールすることが重要です。怒りや憎しみ、嫉妬などの感情を抱いたとしても、それらの感情を自分自身でコントロールすることで、結果的に、自分自身を守ることができます。
いま「自分自身を守ることができます」と書きました。これがキーワードです。
復讐心を持たないようにするというのは、相手のためを思ってのことではありません。お人よしになれと言っているのではありません。
そうではなくて、復讐心は、激しい感情なので、巡り巡って相手だけでなく自分自身を傷つける恐ろしい情念の塊だと言っているのです。
復讐心を野放しにすると、結局、自分自身を焼き焦がします。これを避けるために、復讐心を慎重に扱うべき、といっているのです。
相手の立場に立って考えてみる
相手がなぜそのような行動を取ったのか、どのような背景があるのかを考えることで、相手を理解できないまでも、気持ちを推測することはできます。それを踏まえた上で、自分自身がどのように対応すれば良いのかを考えましょう。
問題解決に向けて行動する
たとえば、復讐心が向かう相手が職場の人間であれば、顔を合わせたり会話をする場面もあるでしょう。このように、相手と向き合う際には、問題解決に向けて行動することが重要です。
自分自身が何をしたいのか、どのような解決策があるのかを明確にして、それに向けて具体的な行動を起こしましょう。問題解決に向けた取り組みが復讐心を抑制することにつながります。
以上のように、復讐心を持たずに相手と向き合うためには、感情をコントロールし、相手の立場に立って考え、コミュニケーションを大切にし、問題解決に向けて行動することが重要です。
相手とコミュニケーションをとる際の注意事項
嫌なことをされたことで復讐心を抱いてしまった場合でも、仕事上で相手とコミュニケーションを取る必要がある場合があります。以下に、そのような場合の対応方法をいくつかご紹介します。
専門家に相談する
復讐心を抱いている場合、感情的になってしまうことがあるため、専門家に相談することが効果的です。カウンセラーなどの専門家の助けを借りることで、感情をコントロールする方法や、相手とのコミュニケーション方法を学ぶことができます。
今ではオンラインでもメンタル面のコンサルティングを受けることが手軽にできます。あれこれ思い悩むより、トライしてみてください。
目的を明確にする
相手とのコミュニケーションを取る前に、目的を明確にすることが大切です。仕事上で必要な情報を収集するために話をするのか、単に挨拶をするだけなのか、目的を明確にすることで、話がスムーズに進むことが期待できます。
個人的な感情を排除する
仕事上で相手と話す際には、個人的な感情を排除することが重要です。復讐心を抱いている場合には、相手に対して偏見を持ってしまうことがあるため、自分自身を客観的に見ることが必要です。
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まとめ
「因果応報と復讐心:負の連鎖を断ち切るための考え方とは?」のテーマで解説しました。
因果応報と復讐心には密接な関係があります。復讐心は放置すると自分自身を傷つける恐れがある激しい感情です。
相手のためでなく自分自身のために復讐心をコントロールする必要があります。
ご覧いただきありがとうございました。
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