目次
【記事丸わかり】
|
【プチ調査】東京都市大学は恥ずかしいのか?学費は高いが就職に強いのは本当?
※トップ画像は東京都市大学世田谷キャンパス(by Wikipedia)
東京都市大学を検索すると、「すごい・レベル・難しい・偏差値」といった関連キーワードの中に「恥ずかしい」という言葉が出てきます。
Yahoo!知恵袋の相談にも、
- 「東京都市大学だと恥ずかしいですか?」
- 「東京都市大学出身です、恥ずかしいです」
といった質問も寄せられています。この記事にたどり着いた方も、東京都市大学は恥ずかしいの?と疑問を持って訪れた方も多いはず。
そこで今回は、「東京都市大学は恥ずかしいの?」というテーマについて検証します。また、「学費が高い」「就職に強い」といった評判に関して、他大学との比較、在校生のクチコミを基に調査しました。
大学の公式ページだけでは分からない情報を集めたので、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
東京都市大学について
東京都市大学は東急グループの私立の学校法人であり、武蔵工業大学と東横学園女子短期大学が融合し、2009年に誕生しました。建学の精神は「公正・自由・自治」。
高い専門性の獲得や、国際水準を整えた広い分野で活躍できる人材育成を目指しています。
2つのキャンパス
東京都市大学は、理工学部、建築都市デザイン学部、情報工学部、都市生活学部、人間科学部のある世田谷キャンパスと、環境学部・メディア情報学部がある横浜キャンパスがあります。
世田谷キャンパス | 東京都世田谷区玉堤1-28-1 |
横浜キャンパス | 神奈川県横浜市都筑区牛久保西3-3-1 |
総合研究所
研究施設も整っており、実践的な科目を履修しながら専門性の高い分野が学べる環境です。
二子玉川夢キャンパス | 東京都世田谷区玉川2-21-1二子玉川ライズ・オフィス8階 |
王禅寺キャンパス原子力研究所 | 神奈川県川崎市麻生区王禅寺971 |
7学部17学科体制
東京都市大学には、科学技術から生活福祉までを学べる7学部17学科があります。
- 機械工学科
- 機械システム工学科
- 電気電子通信工学科
- 医用工学科
- 応用化学科
- 原子力安全工学科
- 自然科学科
- 建築学科
- 都市工学科
- 情報科学科
- 知能情報工学科
- 環境創生学科
- 環境経営システム学科
- 社会メディア学科
- 情報システム学科
- 都市生活学科
- 児童学科
2023年4月から、横浜キャンパスに新しい学部「デザイン・データ科学部」を開設予定です。
留学プログラム
「東京都市大学オーストラリアプログラム(TAP)」では、1年次からの準備教育と2年次4か月間の留学を合わせた、2年に渡る国際人育成プログラムを実施しています。
全学部の学生が対象になっており、休学することなく4年間で卒業でき年間300名を超える学生がオーストラリアに渡っています。異国文化に触れてグローバルな視点を得られるのも、東京都市大学の魅力です。
「恥ずかしい」クチコミを調査
Twitterで東京都市大学についてのクチコミを調査すると、15件ほど「恥ずかしい」の声がありました。
浸水被害についてのクチコミ
2019年の台風19号により、世田谷キャンパスが浸水し蔵書約29万冊のうち約9万冊が水没した被害がありました(参照:毎日新聞)。このニュースに対して、「世田谷キャンパスは建築学科があるのに対策が不十分である」、「浸水するなんて恥ずかしい」という声があがっているようです。
世田谷キャンパスの区域は風致地区に指定されており、建物の高さ制限のある地域です。そのため多くの棟には地下階があり、図書館の浸水被害につながったとされています。
台風当日は休校日であったため人的被害がでていなかったこと、近隣の大学の協力によって通学圏内で複数の図書館利用が可能になったため、約2週間後には授業が無事に再開されました。
このような予期せぬ災害をきっかけに、現在、東京都市大学では災害予測やシミュレーション、地域全体の防災対策に力を入れているそうなので、ツイッターの「恥ずかしい」といったクチコミは気にする必要はありません。
大学名に対するクチコミ
このように大学名が恥ずかしいと思っている人や、首都大学東京と混同している人も。
大学名旧都立大学の後進である首都大学東京が、都立大学に改称しましたが、私としては東京都市大学も武蔵工業大学のほうが、母校でもなんでもありませんが、しっくり来ます…聞き慣れているというか…古い人間(参照:Twitter)※東京都市大学の前身は武蔵工業大学 首都大学東京と東京都市大学ってマジで紛らわしいんだよな都立大学に名前戻ってくれてよかったわ武蔵工大が武蔵工大ならそれでよかったんですけど(参照:Twitter) |
どうやらネットでは、東京都立大学(旧首都大学東京)と東京都市大学の区別がつきづらいといった声があり、大学名論争が起きているようですね。
(※)東京都立大学についてプチ調査
東京都立大学は、八王子市にある公立大学で2005年4月に都立大学改変で「東京都立大学」から「首都大学東京」に名称変更。現場の声を無視した一方的な変更で、都立大を支えていた教授たちからの反発もあり、首都大学東京の名前は世間一般に定着することはありませんでした。
そのため、この名称を元の「東京都立大学」に戻し、名称復活をしています。また、東京都市大学には「都市生活学部」「環境学部」があり、東京都立大学にも同じような「都市環境部」があるため、混同されやすいようです。
このような大学名に対する「恥ずかしい」クチコミは、在学生が発しているものではないので大学名だけに捉われる必要はありません。
なお、東京都立大学は名前の通り「公立」、東京都市大学は「私立」です。
学費は高いの?他大学の平均と比較
東京都市大学は学費が高いと言われています。他大学の平均と比較してみましょう。
東京都市大学の初年度納入金
理工学部・建築都市デザイン学部・情報工学部 | 1,736,000円 |
環境学部・メディア情報学部 | 1,550,000円 |
都市生活学部 | 1,454,000円 |
人間科学部 | 1,436,000円 |
2年次以降の学費は以下の通りです。
⇒⇒参考URL※2022年8月時点の情報
他大学との比較
私立大学では大学ごと、学部ごとに大きく学費が異なります。文部科学省では、文系、理系、医歯系など学部を大まかに分類し、学費の平均値のデータを算出しています。
※画像(参照:令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金)
文系の平均が118万円、理系が156万円となっており、比較すると東京都市大学の学費は一般的な平均値より高いと言えるでしょう。
就職に強いって本当?
就職に強いと言われている都市大学ですが、その噂は本当なのでしょうか?
高い就職率を生み出す仕組みをプチ調査しました。まずは東京都市大学に通う在学生からのクチコミをみんなの大学情報から探ってみます。
就職・進学のクチコミ
|
在学生からは、就職サポートが充実しているという声が多く見受けられました。
有名企業就職率も高い
東京都市大学の2021年3月末の時点での就職率は97.4%と、高い就職内定率を実現しています。また、2021年有名企業400社就職率ランキングでは、東京都市大は19.1%と有名企業の就職率も高いことが分かります。(参照:2021年有名企業400社実就職率ランキング)
2021年度の全学部の主な就職先はこちら(参照:東京都市大学公式ページ)
|
東京都市大学ではキャリアサポートが充実しており、1人ひとりのニーズにあった支援を展開しています。
前身の武蔵工業大学時代から多くの有名人を輩出している点も、就職率の高さにつながっています。
東京都市大学出身の有名人(※武蔵工業大学時代も含む)
|
有名企業の社長も多く、武蔵工業大学時代の卒業生の協力を得て、学部・学科ごとに100回以上の就職支援イベントを開催しています。
また、東京都市大学は東急グループの一員であることから、グループ企業と連携した独自のインターンシップに参加できる点も魅力です。
学生時代に企業体験をすることで、業界の知識を得るだけではなく将来のキャリアにつなげることも可能ですよ。
東京都市大学のいいクチコミを調査
在学生による「講義・ゼミ」「設備・環境」「交友関係・大学生活」について、リアルなクチコミをピックアップしました。
講義・ゼミのクチコミ
|
設備・環境のクチコミ
|
交友関係・大学生活のクチコミ
|
このように、充実した学生生活を送っている先輩方の声が多数見受けられました。
東京都市大学は「四工大」のひとつ
「四工大」という言葉をご存知ですか?四工大は、東京都にある理工学系に特化した4つの私立大学を指し、1996年東京4理工(四工大)として発足しました。
- 芝浦工業大学
- 東京電機大学
- 東京都市大学
- 工学院大学
理工系離れや総合大学志向が高まるバブル後の就職難の時期に発足、「単位互換制度」や「特別推薦入試制度」を実施し、次代を担う技術者を養成しています。
各大学の授業や、無試験で4大学の大学院に進学できる仕組みが整っています。 |
GMARCHや日東駒専のような大学群とは異なり、入学後の選択肢が多い点もメリットです。研究設備が充実した四工大で濃厚な学生生活が送れる点も、東京都市大学が選ばれる理由のひとつであると考えます。
まとめ
以上、「東京都市大学は恥ずかしいのか?学費は高いが就職に強いのは本当?」について解説しました。恥ずかしいという声は、数名の人がつぶやいているだけです。東京都市大学は四工大のひとつでもあり、特別推進入試制度で他大学の大学院に進む道もあります。
キャリアサポートの充実、東急グループならではのインターンシップ、有名企業への就職率の高さなど、東京都市大学ならではの魅力がたくさんあります。在学生の声からも、実践的な研究に打ち込み、充実した学生生活を送っている姿が見てとれます。
ですから、「恥ずかしい」かどうかは特段問題ではありません。東京都市大学は理系大学でありながら、学部や学科が多い点も特徴のひとつです。
幅広い領域を網羅しているので、やりたいことを実現できる学科を見つけてみてはいかがでしょうか?
ご覧いただきありがとうございます。