【超丁寧解説】自動車保険|地震特約|地震で車が壊れたら|地震・噴火・津波

自動車保険・地震特約・地震で車が壊れたら・地震 噴火 津波危険車両全損時一時金特約

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【記事丸わかり】

  1. 原則として「地震・噴火・津波」は対象外
    • 自動車保険では「地震・噴火・津波」による損害は補償されない。
    • 台風や洪水、竜巻などの自然災害は補償対象。
  2. 車両保険の特約
    • 地震特約を追加することで一部補償される。
    • 車両全損時に50万円の一時金が支払われる。
  3. 特約の名称
    • 各保険会社で名称が異なるが、地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約など。
  4. 加入方法
    • 車両保険に地震特約を追加するため、別途保険料が必要。
  5. 特約の対象
    • 車両保険が付いた契約にのみ付けられる。
    • 一般条件とエコノミー条件の両方に付けられる場合がある。
  6. 保険金の支払い
    • 地震・噴火・津波が原因で車が全損になった場合に50万円が支払われる。
    • 全損の定義は流出や埋没、座面を超える浸水など。
  7. 地震特約の保険会社
    • アクサダイレクト、チューリッヒ、損保ジャパン、日本興亜、東京海上日動などが提供。
  8. 特約の保険料
    • 年額で5,000円程度。
    • 保険料が高いのは発生リスクが高いため。
  9. 保険会社の見解
    • 地震・噴火・津波は一度に広範囲に被害が及ぶため、支払いが困難との見解。
  10. 今後の補償内容
    • 将来的にはより手厚い補償内容を持つ商品が出てくる可能性が高い。

自動車保険では「地震・噴火・津波」を原因とする事故は原則的に保険金はおりません。

対人・対物・人身傷害・車両すべての補償が免責となります。

ただし、車両保険に限っては地震特約をつけることで一部補償されます。※手厚い補償とはいえませんがお見舞金と言った意味合いの補償です

このページでは地震で車が壊れたら自動車保険で補償されるのかを詳しく解説しています。

しばらくお付き合いいただけると幸いです。

原則として「地震・噴火・津波」は対象外

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地震・噴火・津波により車が損害を受けることは珍しくありません。

地震で倒壊した家屋の下敷きになったり、火山の噴火による火砕流などに車が飲み込まれたり、地震による津波によって車がさらわれたり、みなさんも映像でご覧になったことがあると思います。

あるいは、車を運転中に地震が発生し、激しい揺れで運転を誤り対向車と衝突した結果、対向車を損傷させたり対向車に乗っていた人にケガをさせたりすることもありますし、同時に、自分自身がケガをすることもあります。

こうした事故は、通常の場合であれば、自動車保険の「車両保険」「対物賠償保険」「対人賠償保険」「人身傷害保険」から保険金が支払われます。

しかし、事故の原因が「地震・噴火・津波」による場合は免責事項となり、保険金は支払われません。

同じ自然災害でも、台風・洪水・竜巻などによる損害は支払対象ですが、「地震・噴火・津波」は別扱いとなります。

保険会社の見解としては、台風などに比べて地震などの被害は一度の被害で広範囲に影響がおよぶので支払保険金が対応しきれない、といったものです。

しかし、近年の台風・豪雨災害などを見ると、こうした見解は実情にそぐわない認識に基づいていると言わざるを得ません。

その証拠に、火災保険などでは以前は火災補償額の半額までしか地震保険を掛けられませんでしたが、特約をつけることで火災補償額と同額まで掛けられる商品が出てきています。※ただしこの特約の保険料はかなり高いです

自動車保険の補償内容も、今後地震災害に対してより手厚い補償内容を持つ商品が出てくる可能性は高いと思います。

ですが、現状では、免責事項です。

「地震・噴火・津波」が原因の損害は自動車保険からは保険金が支払われません。

すべての保険会社共通の規定です。

「車両保険」のみ特約により保険金が支払われる

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上記のように、「地震・噴火・津波」による損害に対しては、自動車保険からは保険金が支払われません。

しかし、車両の損害に対しては、特約をつけることで保険金が支払われることがあります。

車両保険のオプションである地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約と呼ばれるものです。※会社により名称が異なります

この特約はオプションなので別途追加保険料を支払って加入する必要があります。

そもそもこの特約が開発された経緯は、度重なる地震災害の際に、車を使えなくなって生活に支障をきたす事例が頻発したことから、当面の交通手段を確保するための資金を提供することにあります。

そのため、一部の保険会社を除いて、車が全損になった時に50万円が支払われる、という補償内容になっています。

「緊急資金の提供」といった意味合いの特約です。

自動車保険の地震特約:地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約とは?

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各保険会社で名称は微妙に異なりますが、地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約について詳しくご説明します。

地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約の詳細説明
  • この特約は車両保険が付いた契約にしか付けられません。
  • その際、「一般条件」の場合にしかつけられない会社と「一般条件」と「エコノミー」のいずれであってもつけられる会社とがあります。
  • 地震・噴火・津波が原因で車が全損になった場合に、一時金として50万円が支払われます※加入している車両保険の車両保険金額(補償限度額)が50万円を下回る場合はその金額を支払います
  • この特約でいう「全損」とは、流出や埋没により車が発見されない場合、運転席の座面を超える浸水被害にあった場合などをいいますが、その他この特約独自の全損規定があって、通常の車両保険でいう「全損」とは内容が異なります。
  • この特約でいう「全損」の詳細な内容は、アクサダイレクトのこちらのページが参考になります。※すべての保険会社共通の規定ではありませんが他社の規定もほぼ同様の内容です
  • この特約の保険金支払対象は記名被保険者です。

※上記内容は楽天損保のみ当てはまりません。楽天損保の場合は通常の車両保険と同様の支払い方をします。たとえば車両保険金額200万の契約で全損の損害が発生したら200万の保険金が受け取れます。また全損でなく分損(一部損害)であっても保険金が出ます。⇒楽天損保「車両地震特約

地震特約がある会社ない会社を一覧表で比較

地震特約がある会社ない会社を一覧表で比較・自動車保険|地震特約|地震で車が壊れたら|地震・噴火・津波

地震特約(地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約)はすべての保険会社が扱う特約ではありません。

そこで、各保険会社を一覧表で比較したのが下記の表です。

すべての保険会社ではありませんが、保険料一括見積もりサイトなどに参加している会社を中心にまとめています。

地震特約比較一覧表
保険会社地震特約名称
ソニー損保×
アクサダイレクト地震・噴火・津波危険「車両全損時一時金」特約
チューリッヒ地震・噴火・津波による車両全損時一時金支払特約
おとなの自動車保険(セゾン)×
三井ダイレクト損保×
イーデザイン損保×
SBI損保×
セコム損保×
損保ジャパン日本興亜地震・噴火・津波車両全損時一時金特約
東京海上日動地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約
三井住友海上地震・噴火・津波「車両全損時定額払」特約
あいおいニッセイ地震・噴火・津波「車両全損時定額払」特約
楽天損保地震・噴火・津波危険「車両損害」補償特約
全労済地震・噴火・津波に関する車両全損時一時金補償特約

(2019年3月現在)

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地震特約の保険料と必要性

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地震特約(地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約)は通常の車両保険とは異なり、最高で50万円の一時金が支払われるものです。※楽天損保のみ通常の車両保険と同様の支払い方です

ですから、車両保険に300万円で加入していて地震で車が全損になっても、受け取れるのは50万円です。

それは、この特約を販売することになったそもそもの目的が、地震被害で路頭に迷っている被災者に当面の生活資金を提供する、というものであるからです。

車両保険に地震特約(地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約)を追加した場合の追加保険料は年額で5,000円ほどになります。

特約としてはやや高めの料金設定ですが、しかし、金額が高いということはつまりそれだけ発生リスクが高いと保険会社が計算している証拠になります。

つまり、保険ユーザーの立場からすると加入する必要性が高い特約だという見方もできると思います。

お財布事情に多少の余裕があるなら、加入しておくべき特約だと思います。


ご覧いただきありがとうございました。