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【記事丸わかり】
この記事は、美容院における「カットのみ」の顧客の扱いについての誤解を解消し、この種のサービスが一般的であることを明らかにしています。また、サービスの質を保ちつつ、すべての顧客に対して平等な対応を心がけることが重要であると示唆しています。 ⇒⇒【美容師に嫌われる客】とは |
美容院ではカットのみの客は嫌がられるのですか?迷惑ですか?
まず美容院(美容室)の実情を見てみましょう。
全国的規模の詳細な調査があるわけではありませんが、一般的に、美容院(美容室)の客の3分の1はカットのみの客だと言われています。
この数字からもわかるように、美容院(美容室)がカットのみの客を嫌がることは有り得ないでしょう。
商売にならないですから。
そもそもメニューに「カット」あるいは「デザインカット」などと記載していて、それにも関わらずカットのみの客を嫌がるなんて考えられません。
結論ですが、美容院(美容室)でカットのみの客が嫌がられる、迷惑がられる、こういうことはありません。
これはプチ調査の結果です。そんな店はないです。
サービスに差をつける店は普通にある
カットのみが嫌がられたり迷惑がられたりすることはないものの、いわば「フルコース」の客とサービス内容に多少の差がつくことはあります。
たとえば、ドリンク等のサービスです。
カットのみの客は施術時間が短いので、わざわざドリンクをサービスする必要もないだろう、というわけです。
お客さんの中には、カットのみの自分にドリンクがないことから、「迷惑がられている」とか「嫌われている」と思い込んでしまう人もいるようです。
でも、実際に施術時間が大幅に短いのですから、そんなことを気にかけるのはやめたほうがいいと思います。
もっとも、リサーチした中には、アシスタントがカットのみの客にドリンクを出しかけたところ、美容師が小声で「カットだけだからいらないよ」と耳打ちしていた、という口コミがありました。
客に聞こえるくらいの声で話したのですから、この美容師はカットのみの客に「差別意識」があると断定していいと思います。
けれども、繰り返しますが、美容院(美容室)の3分の1はカットのみの客です。
わざわざ客に聞こえるようにこうした意地の悪いことを言う美容師は、経営者からすると本当はやめさせたい美容師なのでしょう。
ただのおバカなので、相手にする必要はないと思います。
なぜおバカなのかというと、カットのみの3分の1の客が落とすお金がなかったら、自分の給料が今より減らされることが分かっていない、それほど思考のめぐりが悪い美容師だという意味です。
※(私見)それにしても、ドリンクくらいカットのみの客にも出せばいいと思いますね。「分け隔てなく」というのが私たちは大好きですから。
今後は「カットのみ」をもっと宣伝すべき
今後数十年の日本社会の人口動態を見ると、若い人は減少し、高齢者は増える一方です。
そして、高齢の女性、あるいは男性も、美容院(美容室)で「フルコース」の施術を受けるほどの忍耐力や経済力を持ち続けるでしょうか?
むしろ、これからの美容院(美容室)は、「カットのみ大歓迎」を大々的にアピールすべきでしょう。
今現在のお店の状況が、いわゆる「フルコース」の客でいっぱいの店は別です。そういう店はカットのみを強調する必要性はないですから。
でも、1日のうち、あるいは1週間のうち、空席になる時間帯がかなりの程度あるのが現状であるなら、女性客にも男性客にも、若い人にも高齢者にも、「カットのみ大歓迎」と大いに宣伝して、空席になる時間が少しでも減る方向に持っていくのがごく普通の経営感覚のはず。
いま、全国チェーンの格安美容室が増加傾向にありますが、料金の安さは評価するものの、カットのテクニックに不満を持つ人は相当数います。※私もその一人です。
こうした格安全国チェーンに値段で勝てなくても、テクニックで勝つことは大いに可能でしょう。
「やっぱり、あのお店のカットは違う」
ということになれば、少々施術料が高くてもお客はリピーターになりますよ。
ご覧いただきありがとうございました。