ドライブレコーダーに「録画されない」「録画されてない」場合の対策
ドライブレコーダーは走行状況を録画する装置です。ところが、せっかく取り付けたのに「録画されない」ケースがあったり、すっかり録画されていると思って後で確認したら「録画されてない」ケースがあったりします。
原因
録画に関するこうしたトラブルの原因としては下記のようなものが考えられます。
- SDカード(microSDカード)が正しい向きで挿入されていない
- 液晶画面が暗くなり、そのうち電源が切れてしまう
- 「カードエラー」の表示が出て録画が開始されない:カードの一部に不具合があるか、あるいはカードが完全に破損していて使用不可になっているか、そのいずれか。また、メーカーが推奨する規格と異なるカードが挿入されている場合も
①と②は関連性があります。機種によっては、正しくカードが挿入されていなかったり、カードに不具合があったりすると、電源が入らない仕様になっているものがあります。また、電源は入るけれど、そのうち画面が暗くなり、やがて電源が落ちるような仕様に設定している機種もあります。
③はむしろありがたい機種です。カードに不具合がある場合にエラー表示が出れば、事前に対策が打てます。しかし、何のエラー表示もない機種の場合は、ユーザーは正常に録画しているものと思ってしまいます。しかし、後で内容を確認したら何も録画されていなかったのでは、かえって困ります。エラー表示が出る機種は優良な機種です。
対策
一般的に、ドライブレコーダーのトラブルのほとんどがSDカード(マイクロSDカード)の不具合が原因です。前の項目でも触れましたが、画面が暗くなって電源が落ちるケースなど、一見するとドライブレコーダー本体に原因があるように思えるのですが、これもほとんどのケースはカードが原因です。
「録画されない」「録画されてない」といったトラブルがあったら、まずSDカードを疑ってください。
いずれにしても、対策としては下記のようなものが考えられます。
- SDカードを定期的にフォーマット(初期化)する
- メーカーが推奨する規格のSDカードを使用する
- SDカードは消耗品と割り切り、1年から2年で新品のカードと交換する
①のフォーマットですが、どのメーカーの取扱説明書にも2週間に1度くらいの頻度でフォーマットすべきと記載されています。ドライブレコーダーは記録メディアを酷使する装置なので、定期的に録画領域を整理整頓しておくことで、不良セクタ(読み書き不能な領域)が発生しにくくなります。
②ですが、たとえば64GBまでのカードを推奨している機種に256GBのカードを挿し込むと、必ずというわけではありませんが、本体が読み込まない、あるいはエラー表示を出すことがあります。また、機種によっては、そもそも電源が入らない、いったん電源が入ってもそのうちに切れる、というものもあります。
③は特に強調しておきたい点です。たとえば200万画素の機種で8GBのカードを使用していた場合、約1時間でカードは満杯になります。すると、ループ録画方式なので、また最初に戻って、古い映像の上に新しい映像が上書きされていきます。こういう録画方式になっているので、もしも8時間ドライブしたらカードは8回書き換えられることになります。
デジカメに使用するSDカードでこんな使われ方をすることがあるでしょうか?
SDカードの寿命は読み書きの回数で決まります。何度も書き換えが繰り返えされればそれだけ寿命は早く来ます。
ドライブレコーダーは記録メディアを「コキ使う」装置です。車の使い方にもよるとはいえ、それでも1年から2年もすればSDカードはもうヘトヘトで、いつ不具合が発生しても不思議ではない状態になっています。
イザという時の映像を記録するのがドライブレコーダーの本来の目的ですから、予防的な意味で、たとえその時点で不具合が出ていなくても、SDカードは1年か2年で定期的に新品に交換すべきです。
下記の記事も参考にしていただけると幸いでございます。
⇒⇒ドライブレコーダー|常時録画でSDカードに上書き|復元できる?
ご覧いただきありがとうございました。