画像:札幌祭りの山車
全国各地の祭りで繰り広げられる山車は「軽車両」です。
「原動機を持たず、免許を必要とせず、交通法規に従って運行する必要がある」という軽車両の定義に当てはまります。
ただし、山車を引く人や乗っている人が飲酒して酒酔い状態の場合に警察が赤キップを切るかどうかは警察の裁量に委ねられているというべきでしょう。
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山車は「軽車両」
道路交通法と道路運送車両法において、原動機を持たない車両のことを総称して「軽車両」と呼びます。※車輪が付いていること
「軽車両」は免許が不要です。
しかし交通法規には従う必要があり、「軽車両」が従うべきルールとして、2段階右折が義務であり、道路の左端を走らなければなりません。
具体的には、自転車※電動アシスト付も含む・リヤカー・大八車・手押しの台車・人力車・馬そり・牛そり・・・そして祭りの山車などの車両です。
祭りの山車には実質的に「特別ルール」が適用?
自転車でも飲酒運転すれば警察に違反キップ(赤キップ)を切られることがあります。
めったにないことですが、警察官が特に危険で悪質だと判断した場合は、実際に違反キップが切られています。
では、祭りの山車の場合はどうでしょう?
山車を引く人も山車に乗っている人も周りに群がっている人も、たいていの人が飲酒しているのが普通なのでは?
むしろ飲酒していない人のほうが少ないかもしれません。
では、警察官は違反キップを切っているかというと、まずそんな光景は見たことがありません。
おそらく、特に悪質で危険な状態で山車を引き回しているのでない限り、警察は大目に見ているのだと思います。
厳密に言えば「飲酒状態」だけれども、しかし、お咎めなし。
ちょうど、一票の格差訴訟で、「前回の参院選は違憲状態だが選挙は有効」という判決が下されるのと同じだと思います。
いや、それではちょっと皮肉になってしまいますね。
そうではなくて、公序良俗を乱さないことを目的に法律があるので、公序良俗に資するであろう祭りには裁量を持って事に当たる・・・といったところではないかと。
なお、軽車両に関する詳しい内容は下記の記事をご覧ください。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。