車のバンパーやドアなどに傷がついたり、へこみができたり、塗装がはがれたりしたら修復しないと見た目が悪くなります。
また放置するとそこから錆が発生してボディーが壊れやすくなったりします。
こうした修復作業のことを板金修理とか板金塗装と呼びます。
修理の窓口はディーラーや整備工場でも、実際に作業を行うのは専門の板金屋さんであったりします。
また軽板金と呼ばれる小さな傷やへこみを専門に扱う全国チェーンの店舗も増えています。
(※)語源的には諸説あるようですが、このページでは板金=鈑金ですすめます。
ズバット車買取比較 |
車の外皮を修理するのが板金
車には骨格部分があって、これにドアや屋根やフェンダーやバンパーなどの「外皮」を被せています。
こうした「外皮」にあたる部分に傷やへこみができた場合にそれを補修するのが板金修理あるいは板金塗装です。
たとえば、ガレージに入れる際にちょっとバンパーをこすってしまうことがあります。
線傷やへこみ、そして塗装の剥がれなどが発生します。
こうしたケースでは、ディーラーや修理工場に車を持って行って修理の依頼をすると思います。
すると、ディーラーや修理工場では、通常、自分のところでは修理をしないで、実際の補修は提携している板金屋さんに依頼します。
もしもバンパーの傷みが広範囲に及んでいればバンパーを新品に付け替えなければなりませんが、それほどではない場合には、傷んだ個所をプロの技術で補修し、また元通りのきれいなバンパーになって戻ってきます。
板金だけでは「事故車」あるいは「修復歴アリ」とはならない
上記のバンパーの事例のように、車の外皮部分だけを補修した場合は、いわゆる「事故車」とか「修復歴アリ」にはなりません。
したがって、バンパーなどを板金修理した車を売りに出す際、買取側に事故歴などを申告する必要はありません。
「事故車」あるいは「修復歴アリ」となるのは、車の骨格部分を修理した場合のみです。
全国チェーンの「軽板金」とは?
「軽板金」とは軽自動車専用の板金のことではありません。
そうではなくて、ディーラーなどを経由して行われる板金修理・板金塗装ではなく、全国チェーンのカーコン〇ニ倶楽部などのように、時間とコストをかけずに簡易的に傷やへこみを補修する板金のことを「軽板金」と呼んでいます。
ちょっとした線傷ならわたしたちが自分でタッチペンなどを使って補修しますし、事故でドアが全面的にへこんでしまえばディーラーなどに出して修理するでしょう。
軽板金は、ちょうどその中間の傷やへこみに対応しています。
自分でやるにはちょっと範囲が広い傷やへこみであれば、軽板金で比較的安価な費用で補修してくれますし、時間もあまりかかりません。
ただし、値段も安く時間もかからない代わりに、補修内容もそれなりになる傾向があります。
たとえば、
- 塗装の際に、通常の板金では下塗り、中塗りをしてから仕上げの塗装をするところが、中塗りを省くことがある
- 通常の板金では破損した箇所だけでなくその周囲を含めて塗装するから、破損個所が目立たなくなるけれど、軽板金では破損個所のみを塗装する傾向があって、その結果、周囲との色の違いが目立つことがある
- 輸入車の塗装には色的に対応できないことがある
といった傾向が見られます。
費用の相場
下記の金額は参考価格なので、事前に確認した上で修理してください。
- すり傷(10㎝四方):12,000円~(軽板金)、30,000円~(一般の板金)
- すり傷(20㎝四方):20,000円~(軽板金)、50,000円~(一般の板金)
- すり傷とへこみ(10㎝四方):30,000円~(軽板金)、50,000円~(一般の板金)
- すり傷とへこみ(20㎝四方):45,000円~(軽板金)、70,000円~(一般の板金)
ご覧いただきありがとうございました。