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ティグアンは人気ない?ドイツNO1のSUVなのにどうして?
※トップ画像はWikipedia様より
フォルクスワーゲンのミドルクラスのSUVであるティグアンは、ライバル車であるアウディQ3、CX-5、エクストレイル、RAV4などと比較した場合、
「評判はいいけれどさほど売れていない」
というのが現状だと思います。
これは、一口で言えば「人気がない」と言えないことはありませんが、そうはいってもある程度は売れています。
ズバリ言うなら、値段が高いのです。
フォルクスワーゲンの価格政策の問題で、ティグアンの日本での値付けはとても強気であり、
「乗ればいい車だとわかるけれど、値段を見て引く」
というのが自動車ユーザーのティグアンに対する大方のスタンスなのだと思います。
ライバル車とのお値段の違いをご覧ください。
- ティグアン※2017年発売2代目(現行):407万~685万
- Q3※2020年発売2代目(現行):438万~543万
- CX-5※2017年発売2代目(現行):267万~403万
- エクストレイル※2013年発売3代目(現行):248万~412万
- RAV4※2019年発売5代目(現行):274万~402万
(※)当記事投稿時である2021年9月17日現在。価格は端数を丸めてあります
上記の通り、プレミアムブランドであるアウディQ3を除いて、日本のSUV勢との価格差はあまりにも大きすぎます。
日本勢の最も高い価格がティグアンの最低価格と重なっています。
では、走りや装備を比較した際に価格差ほどの違いがあるでしょうか?
これには様々な意見がおありかと思いますが、少なくとも価格差ほどの違いがあると感じる日本のユーザーは少数派でしょう。
ここなんですね。
ティグアンはゴルフベースのとてもいい車で、運転してみて嫌な部分はないし走りは安定しているしパワーもあんがいあるし、乗った印象は多くの人が平均点+αを付ける内容だと思います。
ただし、「ではお値段は」という段階になって、
「おっと、それはちょっと高すぎるだろう」
となるのです。
それがフォルクスワーゲン・ティグアンの最大の問題点だと思います。
つまり、いい車だけれど値段相応とは思えないというのが大方の自動車ユーザーの印象になっているのです。
そういう意味で、ティグアンは決して人気がない車ではなく、評価は高い車なのですが、値段が高いのでそれほど売れていない、というわけです。
この記事を書いている当ブログの管理人である私は、現行ティグアンのベースとなっているゴルフ7に乗っていますが、私の印象は、
「使用している鉄の量がゴルフよりちょっと多いだけなのにやけに値段が高い車だな」
とやはり値付けが高いところが印象に残っている車です。
ちなみに、日本市場における現行ティグアンの総販売台数は、現時点で約17,000台です。これはまったく人気がないという数字ではなく、そこそこ売れている数字だと思います。
ただ、世界市場に目を向けると、やはり日本でのティグアンの売れ行きはパッとしないと言いたくなる数字かもしれません。
日本を含めた世界市場において、現行ティグアンは、2017年は約77万台、2018年は約86万台、2019年は約91万台と快調に売り上げを伸ばしています。しかも、2019年の数字は「ゴルフ」や「ポロ」をおさえてVWブランドでのベストセラーモデルになっています。
スバルの2019年における全世界での総生産台数が約99万台ですから、ティグアンの販売台数がいかに多いかがお分かりかと思います。
ティグアンは人気がある車なのです。でも、日本ではやや低調かもしれず、それゆえ「人気ない」と思われがちですが、評価は高くファンも多い車です。
ところで、内憂外患という言葉がありますが、ティグアンの人気に影を落としているのは日本の優秀なSUV群だけではなくて、フォルクスワーゲン内での突き上げが影響を与えているのかもしれません。
そうです。
T-RocとT-Crossの出現です。
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小型SUV2モデルが台頭
この記事を書いている2021年9月現在、フォルクスワーゲンには下記3つのSUVがラインナップされています。サイズの小さい順から価格帯と共にご紹介します。
- T-Cross:286万~350万
- T-Roc:355万~459万
- ティグアン:407万~685万
世界市場ではティグアンが断トツに売れているのですが、日本市場に限定するとT-Cross⇒⇒T-Roc⇒⇒ティグアンという順番で売れているのです。
直近の数字で見てみましょう。
2020年度(20年4月~21年3月)の輸入車販売台数のランキングは下記の通りです。
- T-Cross(3位):8,641台※輸入車SUVでトップ
- T-Roc(16位):4,819台
- ティグアン:ランキング圏外のため不明
きっと、ティグアンの価格帯がもう少し安くなるか、あるいは、同じ価格帯でも装備がアウディやBMW級の高級感を押し出してくるか、いずれかであればもう少し販売台数は伸びるのかもしれません。
それにしても、ティグアン以外の2車種の価格帯も、日本車のほぼ同じサイズのライバル勢と比較すると「いいお値段だなあ」と私など思うのですが、みなさんはいかがですか?
いかがですかときかれてもお困りでしょうが(笑)、いずれにしても、ティグアンは世界的には人気があるものの日本ではやや低調である。しかし、人気がないというほどの低迷ぶりではなくある程度は売れているのであるが、同じブランドの小ぶりのSUV2車種に人気をさらわれつつあるのではないか。
これがこのページの結論です。
クネクネした結論で申し訳ないです。
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ご覧いただきありがとうございました。