【2分半記事】エクストレイルの中古はなぜ安い?え、そうですか?

エクストレイル・中古・なぜ・安い・3代目

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エクストレイルの中古はなぜ安い?え、そうですか?

※トップ画像は現行(3代目)エクストレイル。画像:Wikipedia様より

このページのテーマは「エクストレイルの中古はなぜ安いか」というものですが、中古車市場を眺めてみて特にエクストレイルだけが他のライバル(CX-5やRAV4など)に比べて安いようには見えません。

日産エクストレイルはミドルクラスのSUVとして不動の人気を確立している車種で、新車だけでなく中古車の需要も安定的にありますから、たとえば電気自動車の初代リーフがバッテリー交換に数十万円かかるということで極端に値落ちしているような状況とは全く異なり、ごく普通の相場の動きを示していると思います。

つまり、エクストレイルの中古が特別安いという事実は存在しません。

現行は3代目、4代目は2022年発売か

この記事を書いているのは2021年9月19日ですが、現時点での日産エクストレイルの現行モデルは、2013年にフルモデルチェンジされた3代目(T32)です。

多くの自動車専門誌の予想では、4代目となる新型エクストレイルは2021年中に発表され、2022年の早い時期に販売が開始されるとみられています。⇒⇒新型エクストレイルについて

2021年9月の現時点において、エクストレイルの中古を購入しようとしたら、それは当然1代目、2代目、3代目のいずれかになります。

1代目と2代目はだいぶ年月が経過しているので、もはや下げ止まり状態であって、現物を見て程度が良かったら迷いなく購入すればいいのだと思います。

一方で、現行型の3代目エクストレイルですが、すでに触れたようにライバル車に比べて特に中古車価格が安いという状況にはありませんが、もしも類似のグレードのライバル車と比べた場合にエクストレイルの方が値段が安いとしたら、それは主に次の2つの要因によるものだと思います。

①元々の価格設定が違っている

まずライバル車を含めた新車時の価格帯をご覧ください。

  • エクストレイル※2013年発売3代目(現行)248万~412万
  • CX-5※2017年発売2代目(現行)267万~403万
  • RAV4※2019年発売5代目(現行)274万~402万

上記のように一番下のグレードの価格はエクストレイルが最も安くなっています。

これは、上位グレードに関してもほぼ同様です。

たとえばRAV4のハイブリッドはエクストレイルのハイブリッドより新車時の価格で50万円ほど高くなっています。

そのため、同じ年式で両車を比較した際にエクストレイルの方が50万円前後安いのはある意味当たり前のことでしょう。

②新車購入時の値引きは、エクストレイル⇒⇒RAV4⇒⇒CX-5の順

エクストレイル、CX-5、RAV4の3車で購入者の声を比較すると、新車時の値引きはエクストレイルがもっとも大きく、次がRAV4、そしてCX-5という順番になります。

つまり、エクストレイルは価格設定も3車中最も低いだけでなく、実際の購入額も低い傾向にあるということです。

これは中古車相場にも当然影響を与えます。

同じ年式で類似のグレードであれば、3車中でエクストレイルの中古車価格が安くても何の不思議もありません。

エクストレイルにはリーフのバッテリー問題のようなマイナス要因はないので、プレミア価格が付いて相場が急上昇することがない一方で、逆に値を大きく下げる要因も存在しません。

エクストレイルもRVA4もCX-5も日本が世界に誇るミドルサイズSUVの傑作ですから、3車共に新車も中古車も堅調な需要に支えられ価格は安定しています。

2021年9月現在、3車のいずれかが特別に高騰したり暴落したりしている事実は存在しません。

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新車販売台数で3車を比較する

(エクストレイルの販売台数)

2013年にフルモデルチェンジされた現行エクストレイルですが、2014年~2018年までの年間販売台数は5万台前後で推移しています。

月平均にすると4200台弱となります。

2019年になると36500台ほどに下がり、2020年には20000台ほどにまで下降しています。

これは、いうまでもなくそろそろ4代目が発表されるであろうことを見越した結果でしょう。

むしろ、2014年から5年ものあいだ月平均で4200台ほどをキープしていたことの方が驚きであり誇らしいことだと思います。

(CX-5の販売台数)

2017年にフルモデルチェンジされた現行CX-5ですが、2017年に41622台、2018年に38290台、2019年に31538台、2020年に24222台といった推移となっています。

CX-5の場合は緩やかな下降傾向にあります。

(RAV4の販売台数)

2019年に5代目としてフルモデルチェンジされたRAV4ですが、2019年に53965台、2020年に50990と好調でしたが、2020年5月に4代目ハリアーが投入されたことでこちらに人気が奪われて、その後販売台数は下降しています。

※3車共に2021年の数値が入っておりません。申し訳ありません

2021年9月現在の状況は上記の通りですが、皆様ご存じの通り、半導体工場の火災による半導体の調達危機、コロナ禍で海外の工場が一時的に生産中止に追い込まれたり、こうした様々な要因により新車の生産が滞っていて、それが中古車価格を押し上げる要因として働いています。

このページのテーマは「エクストレイルの中古はなぜ安いか」というものですが、いいえ、そんな事実は存在しません、というのがその答えです。

ただし、中古車相場というのは様々な要因で上下動を繰り返しているので、今後どのような変化が発生するかは予測困難ですが、少なくとも、日産エクストレイルは人気車種であり、新車発表を控えた2021年9月の現時点では新車の売れ行きは芳しくないものの、値ごろ感のある中古のエクストレイルを求めるユーザーは揺ぎなく存在しますので、ライバル車と比較してエクストレイルのみ中古車価格が暴落するような事態はまず考えにくいと思います。

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