【記事丸わかり】
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車・バイクのタイヤがパンクする原因は様々です。
釘や金属片が刺さったり、側面を縁石で擦って亀裂ができたり、いたずらされたり、といろんな原因が考えられます。
パンクの程度に応じて修理費用は1,500円程度から5,000円超まであり、あまり高額になるようなら交換する方がいい場合もあります。
走行中にパンクしたら速やかに安全な場所に停止させ、JAFまたは自動車保険(バイク保険)のロードサービスを呼んで最寄りの修理工場に移動させてください。
自分でタイヤ交換できる人はその場でスペアタイアと交換すればいいのですが、その後修理するにしても新品に交換するにしても、結局はまたひと手間かかりますから、最初からJAFやロードサービスを利用したほうが手っ取り早いです。
なお、車両保険に加入している場合でも、タイヤのパンクのみの損害では保険対象外になります。事故などで車体に何らかの損害が発生し、その際にタイヤもパンクしていたというケースにのみ、保険金は支払われます。
なお、同じタイヤのトラブルでも、パンクはバースト(破裂)とは異なります。原因が同じ場合もありますが、バーストは一気にタイヤが破裂するので、パンクとは異なる現象です。
【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
原因は主に5つ
車・バイクのタイヤがパンクすることは非常によくあるトラブルの一つです。
原因は主に5種類あります。
- 道路上に散らばった釘・ガラス片・金属片などが刺さる
- タイヤの側面と路側の縁石などが擦れて亀裂が入る
- ホイールの円周部分(リム)が変形や腐食をおこしそこから空気が漏れる
- いたずら:心のねじ曲がった人が故意に穴をあける
- 適正値より低い空気圧で走行しゴムの剥離などを発生させる
症状
タイヤがパンクした場合、完全にぺしゃんこになっている場合はすぐに気づきますが、まだ空気が抜けきらない状態だとしばらくそのまま走り続けることになります。
その際、アクセルを踏んでもいつものように加速していかなかったり、ハンドルに妙な抵抗を感じたり、なんとなく足回りから異音がしたり、と様々な症状が現れます。
異変を感じたら、あまりのんびり構えないで、すぐに路側の安全な場所に車を停止させてください。
車・バイクを一周してタイヤを目視すれば、すぐにパンクだとわかると思います。
パンクした際の対応策
車・バイクを路側の安全な場所に停止させたら、すぐにJAFか自動車保険のロードサービスを呼んでください。
腕に自信があり、なおかつスペアタイヤがあるのであれば(車の場合)、自分でタイヤ交換をするのもいいかもしれません。
けれども、そこでスペアタイヤに交換しても、いずれ修理したタイヤか新品のタイヤにまた交換しなければなりません。
そうであるなら、最初からJAFかロードサービスで最寄りのタイヤショップなりディーラーに車を運んでもらい、修理あるいは交換してもらったほうが話が早いと思います。
なお、今の自動車保険(バイク保険)にはロードサービスが自動付帯しています。自動付帯とはもれなく付いているという意味です。車両保険に加入しているいないは関係なくすべての契約に最初から自動で付いています。
これは民間の損害保険だけでなくJAやこくみん共済(旧全労済)などの共済も同様です。
自動車保険(バイク保険)のロードサービスはほとんどのケースで無料で利用できますから、自分でタイヤ交換するなどという手間をかけずに、直ぐに利用すべきです。
修理方法と修理費用
パンクしたタイヤを新品のタイヤに交換するのではなく、修理して再利用する場合の費用ですが、これはパンクの程度や内容に応じて異なります。
パンク修理に関しては、程度の軽い順から以下の3つが考えられます。
- 外面修理:釘などが真っ直ぐに刺さった場合の修理法で、パンク修理材のプラグというものを外側からタイヤに埋め込みます。応急処置的な修理法です。修理費用の相場は2,000円~4,000円程度。作業時間は20分~30分程度。
- 内面修理:釘などが斜めに刺さっていた場合やパンクの穴が大きめな場合の修理法です。タイヤの内側からパッチを当てて穴を塞ぎます。これはけっこう持ちのいい修理法です。修理費用の相場は3,000円~7,000円程度。作業時間は40分~60分程度。
- 焼き付け修理:内面修理でも対応できない大きな穴などに対応する修理法です。補修用のゴム剤を熱でタイヤに圧着します。修理後の持ちもよく確実性の高い修理法ですが、これができる工場の数は限られています。修理費用は内面修理より高くなるので、金額によっては新品に交換したほうがいいケースも出てきます。作業時間は60分から90分程度。
保険は?
自動車保険(バイク保険)には車両保険というものがあります。
事故で車・バイクが破損した場合、修理費用に対して保険金が支払われるという保険です。※相手がある事故の場合は相手の過失分は支払われず自分の過失分だけ支払われる。相手の過失分は相手から支払われる
では、タイヤがパンクした場合、車両保険から保険金は支払われるのでしょうか?
答えは、NOです。
車両保険は、事故などで車体が損傷した場合に支払の対象になりますが、タイヤ単独の損傷は対象外です。
事故でボディーが損害を受け、その際にタイヤもパンクしてしまった、というケースでのみタイヤに対しても保険金が支払われます。
走行中にタイヤがパンクした、いたずらでタイヤがパンクした、というタイヤ単独の損害は保険の対象外です。
(※)いたずらでタイヤに釘を刺されてパンクした場合、タイヤのみがいたずらされた場合は保険の対象外ですが、もしもボディーにもいたずらされて損害が発生した場合には、ボディーの損害だけでなくタイヤの損害も支払対象になります。
また、すでにご説明したように、ロードサービスは問題なく利用できます。ロードサービスを利用しても、規定を超える長距離の移動でない限り、無料です。また、ロードサービスを使っても翌年度の保険料・等級には影響しません。ロードサービスはノーカウント事故として扱われます。
ご覧頂きありがとうございました。