車のオーバーヒートとは、エンジンが異常な高温状態となり走行に不具合が出たり走行不可になったりするトラブルのことです。
原因は様々ですが、冷却水不足・ウォーターポンプやサーモスタットの故障・ラジエーターの劣化などが考えられます。
エンジンオイルの不足が原因でエンジンが焼き付くこともあります。
オーバーヒートを起こさないための対策としては、様々な兆候を見逃さないことです。
インパネの各種警告ランプを見逃さないこと、特に水温計の温度に気をつけること、エンジンルームからの異臭を見逃さないこと、やはりエンジンルームから煙または水蒸気が上がっていないか注意すること、などが考えられます。
いざオーバーヒートを起こしてしまったら自動車保険のロードサービスを利用して修理工場までレッカー移動するのがベストです。
オーバーヒートの修理費用は原因によって金額に大きな幅があります。
冷却水の補充だけなら1,000円~2,000円程度ですが、ウォーターポンプの交換なら40,000円~60,000円が相場です。
サーモスタットの交換が10,000円前後、ラジエーターそのものの交換で30,000円~100,000円はかかるでしょう。
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オーバーヒートとは
車のエンジンが異常な高温状態になることをオーバーヒートといいます。
オーバーヒートを起こした車はアクセルを踏んでも加速しませんし、そのうちエンジンが停止してしまいます。
ラジエーターの冷却水が漏れていたりすると、エンジンルームから白い水蒸気が立ち上ります。
今でも夏場になると道路脇に停止してボンネットを開けている車を見かけますが、多くはオーバーヒートによるトラブルです。
原因
エンジンが異常な高温状態になる原因は様々です。
- ラジエーターの冷却水が漏れている
- 冷却水を循環させるウォーターポンプが故障している
- ラジエーターホースまたはキャップが劣化し水漏れがある
- ラジエーター本体にサビ等で穴が空いている
- 冷却水を適温に保つサーモスタットが故障している
- 渋滞時に活躍する冷却用電動ファンが故障している
- エンジンオイルの量が不足している
兆候を見逃さない
オーバーヒートには兆候があります。車からのサインを見逃さずにいれば、修理費用を最小に留めることができます。
- インパネの各種警告ランプを見逃さない
- 特に水温計の温度に気をつける
- エンジンルームから異臭がないか(冷却水漏れは甘いにおいがする。エンジンオイルの漏れがあればオイルのにおいがする)
- やはりエンジンルームから煙または水蒸気が上がっていないか
対処法
車がオーバーヒートを起こした場合は次のような対処をとってください。
- 走行中であれば車を路側の安全な場所に停める
- 水温計がレッドゾーンまで行っていない場合はアイドリング状態を保ち水温の低下を待つ⇒⇒水温が低下したら整備工場まで自走する
- 水温計がレッドゾーンを超えていたらエンジンを停止し、ボンネットを開け、エンジンとその周辺を冷却する⇒⇒その間に修理工場等に連絡してレッカー車等の手配をする※決して自走しない
(※)今の自動車保険にはロードサービスが自動付帯していて、保険会社のロードサービスに連絡すれば、無料でレッカー移動などをやってくれます。代理店型保険会社・通販型保険会社・JAやこくみん共済など、ほぼすべての自動車保険にロードサービスは付いています(車両保険を付けているいないは無関係です)。
(※)オーバーヒートを起こした車で自走できるケースは冷却水不足の時だけです。冷却水不足なら、補充することでまた普段どおりの走行が可能です。しかし、これ以外のケースでは決して自走すべきではなく、ロードサービスを呼んで整備工場までレッカー移動させてください。下手に自走すると故障箇所を拡げることになり、修理費用は莫大な金額になってしまいます。
修理費用
オーバーヒートは様々な原因で発生するので、原因によって修理費用は大幅に異なります。
- 冷却水の補充:1,000円~2,000円が相場
- ウォーターポンプの交換:40,000円~60,000円が相場
- サーモスタットの交換:10,000円前後が相場
- ラジエーターそのものの交換:30,000円~100,000円が相場
- ラジエーターホースの交換:10,000円~30,000円が相場
- ラジエーターキャップの交換:1,000円~2,000円が相場
- 冷却用電動ファンの交換:20,000円~80,000円が相場
下記の記事も参考になさってください。
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