【記事丸わかり】
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ヘッドライトの殻割りとは
車やバイクのヘッドライトを殻割りするとは、要するに、分解することです。まずヘッドライトのユニットをボディーから外し、これを各パーツに分けていきます。
ヘッドライトは次のようなパーツで構成されています。
- ハウジング:バルブなどが付いているパーツ
- インナー:反射板などが付いているパーツ
- レンズ:雨や雪から内部を守るパーツ
これらをバラバラにすれば、バルブの交換も簡単にできますし、インナーに着色してドレスアップすることもできますし、イカリングなどを取り付けすることもできます。何をやるにも、まずはヘッドライトの殻割りをしないと始まりません。
ブチルゴムが最大のハードル
殻割りで特に難易度が高い作業が、ブチルゴムの扱いです。
ブチルゴムはハウジングとレンズのあいだに挟まっているゴムのことで、雨やゴミやホコリの侵入を防止しているゴムのパーツです。
ハウジングとレンズは、このブチルゴムを挟み込み、ネジとフックで動かないように固定しています。
そのように普段は強い圧力で挟み込んでいるので、いざ取り外そうとしても、すぐには剥がれません。
そこで殻割り作業の最大の山場と言える「ブチルゴムの加熱剥離」です。
- まず、ヘッドライトユニットがすっぽり入り、さらにその中で手を動かせるだけのスペースを確保した容器を用意します。たいてい段ボール箱が使われます。
- ここにヘッドライトユニットを入れます。入れたらドライヤー(ヘアードライヤーでOK)で熱風を送り、内部を低温サウナ程度に温めます。
- するとハウジングとレンズが食い込んで固まっていたブチルゴムが緩んできます。やがてヘラのようなものでこじ開けると、隙間ができるので、できた隙間が元に戻らないように割りばしなどをあてがい、さらに隙間を広げていきます。
- こうやってブチルゴムの剥離が完了すれば、晴れてヘッドライトの殻割り作業は完了です。
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