「おとなの自動車保険」でドライブレコーダー特約(通称ドラレコ特約)を付けたいと考えている方は少なくありません。
ただし、先に結論をお伝えします。
「おとなの自動車保険」を販売する保険会社では、専用のドライブレコーダーを貸し出すタイプのドラレコ特約は取り扱っていません。
この記事では、まず「おとなの自動車保険」という名前の正体を整理したうえで、ドラレコ特約とは何か、なぜ扱っていないのか、そして代わりに使えるサービスや選択肢を順番に解説します。
目次
第1章 「おとなの自動車保険」は保険会社名ではなく商品名
「おとなの自動車保険」という言葉から、これが保険会社の社名だと思っている方がいます。
しかし実際には、これは商品の愛称であり、会社の正式名称ではありません。
この保険を販売しているのは、もともと「セゾン自動車火災保険株式会社」という会社でした。
同社は2011年3月から通販型(ダイレクト型)自動車保険として「おとなの自動車保険」の取り扱いを開始しました。
その後、親会社である損害保険ジャパン株式会社が2023年10月2日付で完全子会社化したことを受け、2024年10月1日に商号を「SOMPOダイレクト損害保険株式会社」へ変更しています。
つまり現在、「おとなの自動車保険」という商品を販売しているのは、SOMPOダイレクト損害保険株式会社(旧セゾン自動車火災保険株式会社)ということになります。
| 時期 | 会社名・出来事 |
|---|---|
| 1982年9月 | 会社設立(前身の設立) |
| 1998年4月 | 社名を「セゾン自動車火災保険株式会社」に変更 |
| 2011年3月 | 「おとなの自動車保険」の販売開始 |
| 2023年10月 | 損害保険ジャパンの完全子会社化 |
| 2024年10月1日 | 社名を「SOMPOダイレクト損害保険株式会社」に変更 |
商品名の「おとな」は、年齢を重ねたドライバー向けという商品コンセプトから来ているもので、会社そのものの名前ではない点を押さえておく必要があります。
| この章のまとめ | |
|---|---|
| おとなの自動車保険 | 商品の愛称であり社名ではない |
| 販売会社 | SOMPOダイレクト損害保険株式会社 |
| 旧社名 | セゾン自動車火災保険株式会社 |
| 社名変更日 | 2024年10月1日 |
| 引用元 |
|---|
| SOMPOダイレクト損害保険株式会社(旧セゾン自動車火災保険株式会社)「商号変更に関するお知らせ」(2024年4月24日発表) |
| フリー百科事典ウィキペディア「SOMPOダイレクト損害保険」の項目(最終閲覧2026年) |
第2章 そもそも「ドライブレコーダー特約」とは何か
ドラレコ特約について整理する前に、一般的な仕組みを確認しておきます。
ドライブレコーダー特約とは、自動車保険に加入する際に、保険会社から専用のドライブレコーダーの貸与(たいよ)を受けられる特約のことです。
単に映像を録画するだけではなく、事故の強い衝撃を感知すると自動で事故受付センターに通知する機能や、通話機能を通じてオペレーターとやり取りできる機能が付いています。
普段の運転についても、急ブレーキや急ハンドルなどを検知して、安全運転をサポートするアラート機能を持つ機種もあります。
料金の目安は月額650円から1,000円弱程度で、契約期間中はこの特約保険料が上乗せされる仕組みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供方法 | 保険会社から専用機を貸与 |
| 主な機能 | 事故時の自動通知、安全運転アラート |
| 月額目安 | 650円〜1,000円弱 |
| 解約時 | 機器を保険会社へ返却 |
注意点もあります。
特約で借りられる機種は保険会社が指定したものに限られ、自分の好みの機種を選ぶことはできません。
また、保険料そのものが割引になる特約ではなく、あくまで機器のレンタルとサポート機能に対する料金という位置づけです。
| この章のまとめ | |
|---|---|
| ドラレコ特約 | 保険会社から専用機を借りる仕組み |
| 主な機能 | 事故の自動通知、運転アラート |
| 料金 | 月額650円〜1,000円弱が目安 |
| 保険料割引 | 対象外 |
| 引用元 |
|---|
| インズウェブ(SBIホールディングス株式会社運営)「自動車保険の『ドライブレコーダー特約』はどんな特約?」 |
| インズウェブ(SBIホールディングス株式会社運営)「ドラレコ特約のメリット・デメリットは?自分で購入+テレマティクス保険という手も!」 |
第3章 「おとなの自動車保険」がドラレコ特約を扱っていない理由
ドラレコ特約を実際に取り扱っているのは、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、損害保険ジャパンといった代理店型(だいりてんがた)の大手損害保険会社が中心です。
一方、インターネットや電話で直接契約するダイレクト型(通販型)自動車保険には、専用機を貸与するタイプのドラレコ特約を扱っている会社は見当たりません。
「おとなの自動車保険」を販売するSOMPOダイレクト損害保険株式会社は、社名のとおりダイレクト型の保険会社です。
そのため、代理店型の保険会社が提供しているような、専用ドライブレコーダーを貸与するドラレコ特約は取り扱っていません。
| 販売形態 | ドラレコ特約の有無 |
|---|---|
| 代理店型(東京海上日動など) | 取り扱いあり |
| ダイレクト型(おとなの自動車保険など) | 取り扱いなし |
この違いが生まれる背景には、代理店型の保険会社は代理店を通じた手厚いサポート体制を強みにしており、機器の貸与や設置サポートまで含めたサービス設計をしやすいという事情があります。
ダイレクト型は保険料を抑えることを重視した設計であるため、機器の貸与を伴う特約は主力商品として展開されていません。
| この章のまとめ | |
|---|---|
| ドラレコ特約を扱う会社 | 代理店型の大手損保が中心 |
| おとなの自動車保険 | ダイレクト型のため取り扱いなし |
| 理由 | 販売形態による商品設計の違い |
| 引用元 |
|---|
| セゾンのくらし大研究(株式会社クレディセゾン運営)「ドライブレコーダー特約付き自動車保険は入るべき?内容やメリットを解説」(2025年5月12日更新) |
| 保険比較サイト「ドライブレコーダーを活用する自動車保険を比較!各社の事故対応の仕組みや割引の有無も」 |
第4章 代わりに使える「つながるボタン」「つながるアプリ」
「おとなの自動車保険」にはドラレコ特約はありませんが、代わりにテレマティクス技術を活用したサービスが用意されています。
それが2017年7月から提供されている「つながるボタン」と「つながるアプリ」です。
これは車内に設置する専用のボタン型機器とスマートフォンのアプリを組み合わせたサービスで、映像を記録するドライブレコーダーとは異なる仕組みです。
主な機能は次の3つです。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 事故受付センターへの連絡 | ボタンを押すと直接センターへ連絡できる |
| 衝撃感知機能 | 衝撃を検知し反応がなければセンターから連絡が来る |
| 安全運転診断 | ブレーキやハンドル操作を点数化して通知 |
この機器はボタン式で電池駆動のため、映像の録画機能はありません。
あくまで事故時の通報と安全運転診断に特化したサービスであり、ドラレコ特約が持つ「専用ドライブレコーダーの貸与」とは目的が異なる点に注意が必要です。
| この章のまとめ | |
|---|---|
| つながるボタン・アプリ | 2017年7月開始のテレマティクスサービス |
| 録画機能 | なし(ドラレコとは別物) |
| 主な役割 | 事故通報と安全運転診断 |
| 引用元 |
|---|
| 自動車の保険NET「テレマティクス自動車保険5社の比較」 |
第5章 ドラレコを使いたい人の3つの選択肢
「おとなの自動車保険」のようなダイレクト型を選びつつドラレコも使いたい場合、選択肢は主に3つあります。
選択肢1 市販のドライブレコーダーを自分で購入する
市販のドライブレコーダーは、安いものであれば1万円前後から購入できます。
保険会社の特約を使わなくても、映像は事故時の証拠としてほぼすべての保険会社で有効に扱われます。
選択肢2 つながるボタン・アプリと市販ドラレコを併用する
「おとなの自動車保険」の「つながるボタン」「つながるアプリ」による事故通報・安全運転診断と、自分で購入した市販ドラレコの映像記録を組み合わせる方法です。
選択肢3 ドラレコ特約がある代理店型保険に切り替える
どうしても専用機の貸与を伴うドラレコ特約を使いたい場合は、東京海上日動やあいおいニッセイ同和など、特約を扱う代理店型の保険会社への切り替えを検討することになります。
| 選択肢 | 特徴 |
|---|---|
| 市販品を自費購入 | 機種を自由に選べる、初期費用のみ |
| つながるサービス+市販品併用 | 事故通報機能と映像記録を両立 |
| 代理店型に切り替え | 専用機の貸与とサポートを利用可能 |
費用面で比べると、ドラレコ特約の月額料金は契約期間が長くなるほど積み重なり、結果的に市販品を購入できる金額に達することもあります。
録画性能や機能にこだわりたい方ほど、自分で機種を選んで購入したほうが満足度が高くなる傾向があります。
| この章のまとめ | |
|---|---|
| 自費購入 | 機種選択の自由度が高い |
| つながるサービス併用 | 事故通報と映像記録を両立できる |
| 保険切り替え | 専用機貸与を重視するなら選択肢の一つ |
| 引用元 |
|---|
| インズウェブ(SBIホールディングス株式会社運営)「ドラレコ特約のメリット・デメリットは?自分で購入+テレマティクス保険という手も!」 |
まとめ
「おとなの自動車保険」は保険会社の社名ではなく、SOMPOダイレクト損害保険株式会社(旧セゾン自動車火災保険株式会社)が販売する商品の名称です。
この会社はダイレクト型の保険会社であるため、専用ドライブレコーダーを貸与するタイプのドラレコ特約は取り扱っていません。
代わりに、事故通報と安全運転診断を行う「つながるボタン」「つながるアプリ」というテレマティクスサービスが用意されています。
録画機能を重視するなら市販のドライブレコーダーを自分で購入する方法があり、専用機の貸与にこだわるなら代理店型の保険会社への切り替えも選択肢になります。
自分がドラレコに何を求めているのかを整理したうえで、最適な方法を選ぶことが大切です。
| この章のまとめ | |
|---|---|
| 会社名 | SOMPOダイレクト損害保険株式会社 |
| ドラレコ特約 | 取り扱いなし |
| 代替サービス | つながるボタン・つながるアプリ |
| おすすめの対応 | 市販品購入か保険切り替えを検討 |


