ループ録画時間どれぐらいがいいのか|ドライブレコーダーの疑問
まず、このページのテーマは、ドライブレコーダーのトータルの(最長の)録画時間の話ではなく、「ループ録画時間」の設定に関する話です。
現在販売されているドライブレコーダーは、ほぼすべての機種がループ録画方式です。ループはloopで、輪っかのことです。輪っかのようにぐるぐると同じところを何度も回るように、記録カードの容量がいっぱいになったら、また最初から記録を始める方式です。その際、古い記録は新しい記録に順次上書き消去されていきます。
さて、ここでループ録画時間ですが、たとえば1時間録画できるSDカードを使っていたとして、この1時間をひと回しで連続的に記録する方式のドライブレコーダーはほぼありません。そういう設定にすることは可能ですが、デフォルトでは「1分」「3分」「5分」というように小刻みにファイルを区切って記録する方式がほとんどです。
これは、まず第1に、SDカードの劣化を防ぐためです。長回しで記録するとカードの劣化が進行し、「エラー」表示が出たりします。第2に、細かく記録を区切っておけば、あとでパソコン上で編集する際に、保存したいファイルと消去するファイルを簡単に選り分けすることができます。
なお、たとえば3分ごとにファイル分けされたものが20ファイルとか30ファイルあっても、パソコン上で簡単につなぎ合わせることができ、その場合、映像も連続して再生されます。だから、細かく区切ることに実用上の不都合はありません。
したがって、結論としては、「ループ録画時間どれぐらいがいいのか」の答えは、どれでもいいですよ、というものです。
「1分」でも「3分」でも「5分」でも問題ありません。ただ、もしもドライブレコーダーの映像を、ドライブ旅行の記念に残したいと考えている場合であれば、後でパソコンで編集する際の手間を考え、できるだけ長い時間を選択しておいたほうが楽かもしれません。
最近の機種には、こうした利用目的に応えるために、「10分」「15分」「20分」といった比較的長めのループ録画時間を選択できる機種もあります。
いずれにしても、突然SDカード等の「エラー」表示を出さないためには、2週間から3週間に1度、メンテナンスとしてカードの初期化を行うといいと思います。ドライブレコーダーの説明書にもこのことは記載されているはずです。
⇒⇒ドライブレコーダーのループ録画をオフにする方法とオフにする意味 |
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