【プチ調査】アルカリイオン水を飲んではいけない人とは?

アルカリイオン水を飲んではいけない人




【プチ調査】アルカリイオン水を飲んではいけない人とは?

アルカリイオン水は、アルカリイオン整水器を用いて水道水等を電気分解することで作った人工的な水です。

電気分解した際に陰極側から生成されるpH9~10の弱アルカリ性電解水、これがアルカリイオン水です。

※なおpH(Potential Hydrogen)とは水素イオン指数のことで、pHの読みは「ピーエイチ」が正しく「ペーハー」は通称。

アルカリイオン水は厚生労働省により胃腸症状改善効果が認められている水です。

具体的には、

  • 慢性下痢
  • 胃酸過多
  • 消化不良
  • 胃腸内異常発酵

などの症状改善効果です。

アルカリイオン水の行政上の名称は、「飲用アルカリ性電解水」です(厚生労働省告示第112号、および日本機能水学会)。

アルカリイオン水は、自宅で整水器によって製造する水以外に、ネット通販やスーパーなどでもペットボトル飲料として販売されています。

アルカリイオン水は胃腸症状の改善に一定の有効性が認められている水ですが、誰もがどんな用途で飲用してもいい水ではありません。

アルカリイオン水を飲んではいけない人」がいるということです。

このページでは、以下、アルカリイオン水の飲用を控えるべき人、控えるべき用途について解説していきます。また、アルカリイオン水の適切な飲み方、安全性、ペットに飲ませてもいいのか、などなど合わせてご案内していきます。

アルカリイオン水を飲んではいけない人

以下の人は「アルカリイオン水を飲んではいけない人」です。

】薬を飲んでいる人

一般的に私たちが口から摂取する経口薬はpH7前後の中性水で飲むことを前提で製造されています。

アルカリイオン水はpH9~10なので薬を飲み下すための水としてはふさわしくありません。

薬の服用には普通の水道水、水道水をろ過した浄水、ミネラルウォーターなどが適しています。※ミネラルウォーター類のpH値は、厚生労働省の水質基準によって、水道水と同じく「5.8以上8.6以下」と定められています。

酸性 ph 0~6
中性 ph 7前後
アルカリ性 ph 8~14

アルカリイオン水で薬を服用すると、薬の効果が弱まったり、逆に必要以上に薬の効果が強くなりすぎて副作用が出ることもあります。特に抗菌薬やビタミンD剤や強心薬などは本来の効果が期待できなくなる恐れがあると言われています。

それゆえ、薬を服用している人は「アルカリイオン水を飲んではいけない人」ということになります。

】赤ちゃんや乳幼児

赤ちゃんや乳幼児がアルカリイオン水を直に飲むことはないと思いますが、赤ちゃんの場合はミルクを飲むでしょうし、乳幼児の場合は水で溶かしこんだ飲料を飲んだり、薬を飲んだりする機会は多いと思います。

その際、ミルクを溶かすのにアルカリイオン水を使ったり、粉の飲み物を溶かすのにアルカリイオン水を使ったりすると、赤ちゃんや乳幼児の体内に弱アルカリ性のアルカリイオン水が入り、内蔵を荒らす可能性があります。

人間の体は赤ちゃんも乳幼児も大人もpH7.4で同じですが、体の抵抗力、適応力、耐性が大人と子供では異なります。

大人の場合は少々のアルカリ性飲料でも即座に内蔵が不調をきたすことはありませんが、赤ちゃんや乳幼児の場合は刺激が強くなりすぎて、すぐに適応できずに下痢などの症状を起こす可能性があります。

それゆえ、赤ちゃんや乳幼児は「アルカリイオン水を飲んではいけない人」ということになります。

ミルクや粉の飲料を溶かす水は、水道水、それをろ過した浄水、ミネラルウォーターの方が適しています。

】腎疾患がある人

腎疾患(腎炎、慢性腎臓病、腎不全、カリウム排泄障害など)がある人は、アルカリイオン水を飲むことは避けるべきです。

持病を悪化させる恐れがあります。

アルカリイオン水は、普通の水を電気分解して陰極側で得られるpH9~10の弱アルカリ性電解水のことですが、この電解水には電解物質であるカリウム、マグネシウム、カルシウム、ナトリウムが含まれます。

腎不全やカリウム排泄障害など腎疾患のある人がアルカリイオン水を飲用すると、特にカリウムの排泄が低下し、血清カリウム値が上昇する恐れが指摘されています。(⇒⇒福岡県薬剤師会の質問コーナー)

こうした疾患を持つ人は、薬を服用する際はもちろんアルカリイオン水は避けるべきですが、健康のために日常的にアルカリイオン水を飲用することに関しても、事前にかかりつけの医師に相談すべきです。

したがって、腎疾患を持つ人は「アルカリイオン水を飲んではいけない人」ということになると思います。

過剰摂取はダメ

前の項目ではアルカリイオン水を飲んではいけない人について解説しましたが、ここでは飲んではいけないというより何事もほどほどにという話をします。

赤ちゃんでもなく、薬の服用でもなく、腎疾患を持っていない場合であっても、アルカリイオン水を過剰に飲用するのはダメです。

アルカリイオン水は厚生労働省でも胃腸症状の改善効果が認められていますが、だからといって飲み過ぎると様々な不調が発生します。

たとえば、適度の飲用なら胃酸過多を改善するアルカリイオン水ですが、飲み過ぎると必要以上に胃酸の働きを抑制してしまい、本来胃酸が果たしている殺菌能力が発揮されなくなります。

その結果、体内に侵入してきた様々なウイルスをやっつける能力が低下し、病気になりやすい体質になります。

また、胃酸不足により消化不良を招き、下痢を起こすこともあります。厚生労働省が認めているアルカリイオン水の効力として慢性下痢の症状改善がありますが、過剰摂取すると、逆に下痢を招くことがあるという点にご注意ください。

そもそもアルカリイオン水でなく、ただの水道水や浄水やミネラルウォーターであっても、短時間に大量の水を飲むと「水中毒」になります。

水中毒とは、腎臓の最大利尿速度である毎分16mlという処理能力を超える水を一時に摂取すると、細胞が膨張して、低ナトリウム血症を引き起こし、体が痙攣したり、悪化すると死に至ることもある怖い中毒症状です。

ただの水でもそうなのですから、アルカリイオン水の過剰摂取はさらに注意が必要になります。

適量は1日あたり500ml~1000mlが目安

赤ちゃんや薬を服用している人や腎疾患を持つ人は「アルカリイオン水を飲んではいけない人」となりますが、そうでない人が適量のアルカリイオン水を飲み続けることは何の問題もありません。

そこで、適量とはどのくらいか、ということになりますが、胃腸症状の改善のために、あるいは健康のためにアルカリイオン水を毎日飲用する場合、1日の摂取量の目安は500ml~1,000mlです。

そして、この500ml~1,000mlという数値には根拠があります。

過去のアルカリイオン水に関する臨床試験の多くが1日あたり500ml~1,000mlという摂取量でおこなわれたからです。

1日あたりの摂取量が500ml~1,000mlであれば、すでに有効性が実証されているし、安全性にも問題がないことが分かっているので、安心して飲めると思います。

飲み始めは中性に近いpH値から

人間の体液は大人でも赤ちゃんでもpH7.4前後の中性に近い値であることが知られています。

口から体に摂取する飲料水はこのpH値に近いほど身体に優しく、この範囲から逸脱するほど身体への影響が大きくなると言われています。

アルカリイオン水が胃腸症状の改善などに一定の効果・効能が認められているにしても、最初からアルカリ度が高いものを飲用すると内蔵への刺激が強すぎる可能性があるので、飲み始めはより中性に近いpH8~9程度のアルカリイオン水を飲んだほうがいいと思います。

1週間~2週間ほど飲み続けて特に問題が発生しないようなら、量を少しずつ増やしていき、pHも9~10へと上げていって、最終的に適量とされる1日あたり500ml~1,000mlを飲み続けるようにすれば安心だと思います。

安全性

厚生労働省および日本機能水学会が認定するアルカリイオン水=飲用アルカリ性電解水のpHは9~10です。弱アルカリ性です。

アルカリイオン水の中には、pHが11とか12とか13とか14とか15というものもありますが、飲用に適したpHは9~10程度です。

9~10は、飲用に適したpH値というより、安全性の確認が取れているpH値です。

実際、アルカリイオン水の臨床実験ではpH9.5を使用し、このpHでの安全性は正式に確認されています。

しかし、pH10以上のアルカリイオン水による臨床試験は症例が少なく、安全性は不確かなので、飲用は避けたほうがいいと思います。数少ない報告例ではありますが、pH11以上のアルカリイオン水を飲用すると血清カリウムが上昇するという報告もあります。

少しでも高い効果を期待するあまり、高いpH値のアルカリイオン水を飲用したくなる気持ちはわかりますが、人体にとってはほぼ未体験ゾーンになるので、何もあなたが実験台になることはないはずです。

アルカリイオン水は医薬品ではない

アルカリイオン水は胃腸症状の改善に一定の効果が認められていますが、医薬品ではありません。

医薬品なら、ある症状に対して比較的早期に症状改善が期待できますが(だから薬として承認されている)、アルカリイオン水はいわば健康食品のようなものであり、即効性ではなく長く飲用を続けることでなだらかに症状の改善が期待できる、という位置づけのものです。

その他の健康食品や健康飲料と同様に、毎日の生活の中に習慣として取り入れることで、徐々に不調を改善し、また健康な体調を維持する、こうした目的で飲用すべきものです。

いま飲んで、いま体に変化が現れたら、逆に怖いです。

まだ正式に認められていない効果・効能

アルカリイオン水の効果・効能として厚生労働省が認めているのは胃腸症状の改善に関するものです。

その他の効果効能については、現状では認められていません。

しかし、様々な研究機関では日々いろんな実験が行われていて、そうした中から数多くの効果・効能の報告がなされています。

たとえば、下記のような効果・効能が主張されています。ただし、これらの効果・効能に関してはまだ行政による認定はなされていません。

  • 口臭を改善する効果:食後のうがいや歯磨きにアルカリイオン水を使うと口臭が改善するという実験結果が出ています
  • ダイエット効果:アルカリイオン水には活性水素がたくさん含まれていて、この活性水素を摂取することにより体内の脂肪が分解され、また、セルライト内にたまった老廃物を溶かす働きもあるので、その結果としてダイエット効果が得られる、という説があります
  • デトックス効果・美肌効果・アトピーの改善:アルカリイオン水のような弱アルカリ性の水を飲むことで肌トラブルのもととなる活性酸素が中和される。その結果、シミ、乾燥肌、ニキビ、肌荒れ、敏感肌、アトピー症状などの肌トラブルが改善されるという主張があります※アトピーへの効果は医師の間で意見が分かれています
  • 高血圧・生活習慣病の予防
  • 腸内善玉菌が増える
  • 便秘の改善
  • 糖尿病症状の改善

繰り返しますが、アルカリイオン水の飲用による上記の効果・効能は、一部研究機関で行われた実験結果であり、被験者の数(分母の数)が少ないものが多く、症例の数もまばらであり、将来的に効果・効能が承認されるものも含まれている可能性はありますが、現時点では行政による効果・効能の認定はありません。

アルカリイオン水の効果・効能として認定されているのは、現時点では胃腸症状の改善に関するものです。

ですから、上記の効果・効能を期待してアルカリイオン水を飲む場合は、結果として期待外れになる可能性も大いにあることを認識したうえで飲用していただきたいと思います。

犬や猫には?

このページでは「アルカリイオン水を飲んではいけない人」をメインテーマに、その他の情報も併せてご案内してきましたが、人ではなくペットの場合はどうなのでしょう?

専門家の間では、犬や猫などのペットにアルカリイオン水を与えることの是非について、様々な議論が行われているようです。

アルカリイオン水は結石を作りやすいという指摘もある一方で、大量に与えなければ特に問題はない、という意見もあります。

犬や猫にアルカリイオン水がいいか悪いか、それは動物病院の先生に相談したほうがよさそうです。

まとめ

  • アルカリイオン水は胃腸症状の改善に一定の効果がある。
  • 1日500ml~1000mlくらいであれば毎日飲み続けても安全である。
  • ただし、「アルカリイオン水を飲んではいけない人」もいる。
  • 赤ちゃんや乳幼児は内蔵の耐性や抵抗力が弱いので「アルカリイオン水を飲んではいけない人」と言える。
  • 薬を服用している人の場合、薬を飲み下すのに使用する水はpH値が7前後の中性の水でなければならず、pH9~10のアルカリイオン水は不適である。それゆえ「アルカリイオン水を飲んではいけない人」と言える。
  • また、腎疾患がある人がアルカリイオン水を飲用すると、カリウムの排泄が低下し、血清カリウム値が上昇する恐れがある。それゆえ「アルカリイオン水を飲んではいけない人」と言える。
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