【プチ調査】町内会に逆風?「うざい」「おかしい」「うんざり」の声の真相は?

町内会の集会所・うざい・おかしい・うんざり




※トップ画像は町内会の集会所(by Wikipedia)

【プチ調査】町内会に逆風?「うざい」「おかしい」「うんざり」の声の真相は?

グレース泉
この記事は私グレース泉が執筆しました。数多くの転職経験を経て現在はWebライターに専念。「リサーチ9割、執筆1割」がモットー。信頼性の高い記事をお届けします。40代、2児の母。

引っ越してきた新しい土地で、地域の町内会に誘われたけど入った方がいいのかな?一度入会したら脱会しづらそう、と入会をためらっている方もいらっしゃいますよね。

今回は町内会についての「うざい」「おかしい」「うんざり」の声の真相を徹底調査し、そこから見えてきた町内会の実態を報告します。

コロナ禍では町内会のイベントや催し物が中止されましたが、現在の町内会の活動や今後の課題についても解説します。ライフスタイルが多様化する現代、町内会のあり方を今一度見つめ直してみませんか?

「うざい」のクチコミを調査

SNSの普及で、町内会に対する不満の声を多く目にするようになりました。ネットから「うざい」という声を集めました。

「町内会役員が決まる季節。うちがまた候補に入れられていて心底うざい。」

「元気な老人が町内会ではっちゃけて本当にうざい。余計なルールとか作って面倒くさくして、それに従わないとネチネチとうるさい。もっと物事をスマートにできないのか?今令和なんだけどね」

「電話をいつも20時台に掛けてきて、小さい子どもがいるので対応できない、町内会長ほんとウザい」

「回覧板きた寄付うざい。ほんと町内会とか要らない」

「問答無用で仕事を割り振ろうとしている町内会がうざい」

「明日は町内会の草刈りに動員されるのでうざい。知らないオジサンオバサンに混じってなんかするのが苦痛」

うざいといった声には入会者からの不満が多く見受けられ、中にはハッシュタグで「♯自治会なくなれ」といった言葉も。役員の候補に入れられた、休みの日に草刈りに動員されたという「活動に対する不満」や、忙しい時間に電話をかけてきたり、夜の10時にインターホンを鳴らす町内会員がいたりと、「生活に悪影響を及ぼす行動」にもクレームがありました。

「おかしい」のクチコミを調査

「町内会がないと街灯が点かなかったり、市の広報が届かなかったりする方がおかしい」

「子ども会退会で、すごく嫌な気持ちになった。こんな思いしないと退会できない、子ども会もPTAも町内会もいらない。こんな組織おかしいわ。」

「いや、町内会自体不要でしょ。町内会入っていないとごみ集積所使えないとか聞くけど、おかしいシステムだ。自治体が町会に依存しすぎるのが悪い。」

「町内会、子ども会、PTA。どれも任意加入だよね。そういう組織に、必要不可欠なことをやらせている仕組みがおかしい。」

「子ども会と学校の登校班とか、町内会と市町村のゴミ収集場所とか、町内会だろうが自治会だろうが国会だろうが、老人がいつまでも現役で居座っていること自体おかしい」

「おかしい」の声は、

  • 速やかに退会できないシステム
  • 老人がいつまでも現役で居座っている
  • 任意参加なのに必要不可欠なことをさせている
  • 町内会に入っていないとゴミ収集所が使えない

など、町内会の組織や運営体制に疑問を持っている方が一定数いました。

「うんざり」のクチコミを調査

「町内会や婦人会の持ち回りの役員にうんざりしている」

「今日は久々の休日だが、町内会の仕事がある。うんざりだ。」

「町内会もめちゃくちゃ面倒くさいですよね。今年度班長回ってきちゃいましたが毎週配布物があってうんざりしています。独身でもめんどくさいのに子供いる家庭は地獄ですよ…。」

「町内会も月一集まって毎回同じ議題話していてほんとうんざりした」

「一年間町内会は、うんざり。老人の町内会長の話がまとまらない。決まっても、また、元に戻す。永遠に決まらない」

「うんざり」の声は、町内会の現役役員の声がほとんどです。業務量の多さや、会議に時間を取られる、話がまとまらないことにうんざりしている様子がうかがえます。

その他のネガティブな意見

調査を続けていると、「うざい・おかしい・うんざり」以外にもネガティブな意見がありました。

「町内会業務も8割完了。自治会システムほんとにやめたい。仕事している人が出来るシステムじゃないですし、無償なので、もしよろしければ時給か、報酬を出してもらえれば納得。」

「町内会やめたい。別に回覧回すくらいはいいの。なにかに理由つけて近所のジジババが朝からインターホン鳴らされるのしんどい。」

「町内会の回覧板が届いたけど、これやらなきゃいけない?面倒くさくない?正直やめたい」

仕事をしながら町内会に携わっている人、町内会を辞めたいという人のクチコミが目立ちました。

町内会とは

ここまでは、「うざい・おかしい・うんざり」といった住民の声を調査しました。このようなクチコミの理由を探るため、町内会について詳しく解説します。

町内会とは、一定の地域に住む人が交流し、つながりを通してさまざまな活動や親睦を図る組織です。名称に決まりはなく、「○○町会」、「地域振興会」、「常会」、「地域会」、「地区会」といった呼び方があります。

地域によっては、商店街や管理組合が自治組織の機能を兼ねているケースもあります。都市部では一戸建てより集合住宅が多いため、マンション内で形成する「マンション自治会」といった組織があります。

町内会の活動

町内会の活動内容は、地域ごとに異なりますが主に下記の活動を中心に行っています。

  • 納涼祭、運動会、餅つきなどの地域イベント
  • 防犯パトロール
  • 地域の防災訓練
  • 清掃などのボランティア活動
  • レクリエーション活動(老人会・こども会)
  • 地域の環境整備・治安維持

町内会の加入は義務?

町内会はあくまで任意の団体であり、住民に加入の義務はありません。住民1人ひとりの意思で自由に加入、未加入が選択できるシステムです。

加入後も住民の状況に応じて脱退が可能です。

町内会の会費はいくら?

町内会に加入するためには、会費を納める必要があります。会費相場は月額200円~2,000円程度

集金方法は、現金徴収以外にも銀行振り込み、コンビニ決済など自治体の管理体制によってさまざまです。

ちなみに筆者のエリアは半年に一回の集金方式です。会費の金額や徴収方法は、地域によって異なります。

「うざい」「おかしい」「うんざり」の声を検証

町内会について紹介しました。お子さんがいるご家庭や高齢者にとって、地域に仲間が増える組織があるのはとてもありがたいことですよね。こちらの章では、なぜ「うざい」「おかしい」「うんざり」の声があるのかを検証します。

「うざい・おかしい・うんざり」と言われる理由①役員の負担が大きい

クチコミに多かったのが、役員の負担が大きいという点です。イベントの運営や、準備、町内会の会議に多くの時間を割かれてしまうことに不満があるようです

特に、仕事をしている人や子育て世代にとって、夜や土日に駆り出されるのは負担が大きいと感じるでしょう。

「うざい・おかしい・うんざり」と言われる理由②無駄な出費と感じる

町内会に会費を払って加入してはいるものの、イベントや活動にほとんど参加しない人にとっては、無駄な出費だと感じる場合も。また、規模が大きなイベントや、清掃活動を外注する地域は会費が高くなる傾向があり、年会費が負担になるご家庭もあるようです。

「うざい・おかしい・うんざり」と言われる理由③メリットを感じない

特に単身者や、賃貸住宅で長く住む予定がない人にとっては、町内会にメリットを感じない場合もあるでしょう。また、会員になったことで朝早くから電話が来たり、インターホンが鳴ったりと、プライベートへの距離感に抵抗感がある人もいます。

町内会の課題

「うざい・おかしい・うんざり」と言われる理由について解説しました。近年では、核家族や高齢化でライフスタイルが変わる中、町内会のあり方や課題が浮き彫りになってきています。

この章では地域が抱える町内会の課題について、解説します。

加入者の減少

「うざい・おかしい・うんざり」と言われる理由にある通り、メリットを感じない、負担が大きいことが原因で、町内会の加入者数は毎年減少しています。

町内会・うざい・おかしい・うんざり・自治のあり方研究会

(参照:東京の自治のあり方研究会 最終報告2015年

「東京の自治会のあり方研究会」の報告によると、東京都23区市町村の町内会加入率は、2003年~2013年の10年間で61%から54%と加入率の低下が見られます。23区内では加入世帯が10世帯を下回り、実際に解散してしまったケースも。

地方でも地域住民の高齢化が原因で、役員のなり手不足やイベント参加者の減少で解散している町内会があります。このように都市部や地方でも、町内会は存続の危機にさらされています。

町内会「不要論」

ネットでは町内会はいらないという「不要論」も。不要論が飛び交う背景には、以下のような問題が影響しています。

運営方法が古い

町内会は高齢の役員がおり、昔ながらのやり方に対して不満がある若い世代も多くいます。ネットやSNS、LINEで情報共有ができる時代に、回覧板や会報を回したり、わざわざ集金集めに土日がつぶされてしまったりと、時代遅れそのものだという声もありました。

昔ながらのやり方にムダを感じ、時代に逆行している組織とは関わりたくない若者がいる。これが加入率減少につながっています。

お金の使い道への不信感

集められた町会費の使い道について、収支が不明瞭である点も「不要論」が生まれる理由のひとつ。過去にはこのようなニュースもありました。

【2018年11月】自治会費1千万円超横領か 保土谷市営住宅 県警が捜査(参照:神奈川新聞

【2020年7月】町内会費100万円横領、55歳容疑者を逮捕 伊東署(参照:中日新聞

会計上は会議費として処理されていても、役員の飲み会や食事代に使用されている町内会もあり、お金の使い道に対して強い不信感があるようです。

トラブルの原因になる

ゴミ収集所の管理を町内会が行っており、未加入者はゴミ捨て場が利用できないケースもあります。また、退会を申し出たら「町内会に入っていないと、災害時におにぎりや毛布の配給品がもらえなくなる」と言われた事例もありました。

退会を阻止する脅しのような言い方にも問題がありますが、そもそもごみ収集は行政サービスであるため、住民登録している人ならどなたでも受けられるサービスです。また、災害時に国から支給される援助物資は、被災者に贈られるものであり、自治体が管理しているものではありません。

自治体の加入未加入に関係なく、受け取ることが可能です。

今後の町内会のあり方

1995年に発生した阪神・淡路大震災では、救助された人の8割が家族や地域の人によって助けられたことが分かっています。地域コミュニティーがあることで、住民の安否や避難所、支援の情報を共有しやすくなります。

このように加入率が低下している一方で、大規模災害に備えて、町内会の必要性を求める声もあがっています。近年では住民アンケートで若い世代の意見を集め、回覧板の廃止やルールの見直しをする町内会も。

加入減少が見られるエリアでは、他の町内会と連携して防災組織を作り、町内会同士で助け合う取り組みも始まっています。

まとめ

町内会に逆風?「うざい」「おかしい」「うんざり」の声の真相は?のテーマに沿って、解説しました。

「うざい・おかしい・うんざり」の声の真相は、

  • 役員の負担が大きい
  • 無駄な出費と感じる
  • メリットを感じない

このような町内会に対する不満です。また、近年では町内会の加入率の低下が問題になっています。

運営方法が古いことや、お金の使い道への不信感はトラブルの原因になることが多く、若者の未加入が広まり「不要論」まで生じる事態に。しかし、いつ起こるか分からない災害のために防災に対する備えの意識も高まっています。

日頃から地域のコミュニティーで活動に参加していれば、大きな災害が起きた時も落ち着いた行動ができるでしょう。隣近所にどのような方が住んでいるか分からない時代だからこそ、いざという時に大切な組織なのではないでしょうか?

ご覧いただきありがとうございます。

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