自動車保険を他社に乗り換えするデメリットってありますか?

自動車保険を他社に乗り換えするデメリットはありますか

「保険料が高い!」とか「事故対応がよくない!」など様々な理由で現在加入している自動車保険を他社に乗り換えたいと思っている方は大勢います。

ところが実際に乗り換える人は一部の人に限られていて、その理由は、乗り換えると何かしらデメリットがあるんじゃないかと感じているからだと思います。

そういう方々のために、このページでは自動車保険を他社に乗り換えるとどんなデメリットがあるのか、詳しくチェックしていきたいと思います。

しばらくお付き合いいただけると幸いです。

「乗り換えのデメリット」関連のQ&A集

<Q>他社に乗り換えると「違約金」などのペナルティーがありますか?
<A>そういうものはありません。携帯電話とは違います。
<Q>他社に乗り換えると「等級」はどうなるのですか?
<A>保険会社が変わっても等級は引き継がれます。
<Q>代理店型の自動車保険と通販型の自動車保険は何が違いますか?
<A>保険料レベルが違います。代理店型は文字通り「代理店」があいだに入るので、その分だけコスト高になりますが、通販型は契約者と会社がダイレクトの関係になるので保険料が安くなります。半額程度になることもあります。
<Q>保険料が安い通販型は事故対応が心配なのですが・・・
<A>通販型に加入していて実際に事故を経験した人のうち、事故対応に不満を持つ人はめったにいません。また、通販型で事故対応にあたるスタッフは一定の水準をクリアーしている人たちですが、代理店型の場合、サービスセンターのスタッフは優秀ですが、代理店のスタッフはピンキリです。
<Q>代理店型と通販型では、補償内容に違いがありますか?
<A>ほとんどありません。自動車保険は各社が自由に独自商品を販売できるという建前になっていますが、実際は、ある社が人気の特約等を開発すると、すぐに他社がそれに追随する、ということを繰り返してきています。したがって、多少のタイムラグは生じますが、常にほとんど変わらない補償内容で推移しています。細かな特約でもすぐに横並びになるのですから、まして基本的な補償内容は「同じ」と断言できます。
<Q>通販型は保険料が安く、事故対応も安心で、補償内容も充実しているのなら、どうしてみんな通販型に入らないのでしょう?
<A>契約方法がハードルになっているからです。通販型の場合、電話でオペレーターの指示に従って契約するか、Web契約といって契約者が一人で契約画面に必要事項を打ち込んで契約を完結させる、という2つの方法があります。こうした方式を「何でもないこと」と受け止める人がいる一方で、「敷居が高い」と感じる人も数多くいるということです。実際のところ、通販型に加入する人は保険のことをある程度学習している人たちです。代理店型の契約者はお任せで加入している人が多いです。
<Q>いずれにしても、自動車保険を他社に乗り換えても特にデメリットはないのですね?
<A>明確にデメリットが発生するケースもあります。それは保険期間の途中で他社に乗り換えるケースです。満期をもって乗り換える場合は問題ありませんが、途中で乗り換えると「等級の足踏み」が発生するので、その点は明らかにデメリットとなります。これは代理店型から通販型に乗り換える場合に発生するデメリットです。その反対に、通販型から代理店型に乗り換える場合は「等級の足踏み」は発生しません。※その理由は後ほど解説します
<Q>では、保険の満期をもって他社に乗り換える場合はデメリットはまったくないのですね?
<A>継続割引のように、その会社に継続して加入している人にだけ適用される特典がある会社の場合、他社に乗り換えるとその特典が消えますから、その意味ではデメリットとなります。ただし、乗り換え先の保険料レベルがより安い場合には、特典が消えても特に問題はないと思います。

いずれにしても、満期をもって乗り換える場合は、中途解約の手続きが不要になるので一手間省けます。

また通販型に乗り換える場合は、「インターネット割引」、「早割り」などの特典が受けられます(会社によって10,000円~20,000円の割引になる)。これらの割引は期間の途中で乗り換えた場合は適用されません。

<Q>事故で保険を使った直後に他社に乗り換えた場合、何かデメリットはありますか?
<A>時々そういうケースはあります。事故対応が不満で、一刻も早く他社に乗り換えたいということなのでしょう。このケースでは、乗り換え先の契約は、事故で等級がダウンしたことを反映した等級になるので、いきなり保険料が上がります。たとえば、乗り換え前の契約が10等級で、3等級ダウン事故を起こし、直後に他社に乗り換えた場合、乗り換え先の等級はいきなり7等級からスタートすることになります。乗り換えずにいれば、満期まで10等級のまま変わらないのですが、乗り換えたとたんに7等級になります。ただし、乗り換え先がもともと保険料レベルが安い会社であれば、たとえ7等級に下がっても保険料はそれほど高くならない、ということもあり、こうした場合は大きなデメリットとはなりませんが。
<Q>そもそも、みなさん、どんな理由で他社に乗り換えるのでしょう?
<A>理由は様々ですが、こうしたケースが考えられます。

  • 事故対応が不満で他社に乗り換えたい
  • 更新の度に保険料がじりじり上がるのでもっと安い会社に切り換えたい
  • 事故を起こし、保険を使ったので、来年以降の保険料が跳ね上がるのは確実だから、最安の会社を見つけたい
  • 引っ越したので地元の代理店で加入したい
  • 家計の節約のためにとにかく安い自動車保険に乗り換えたい
  • 新しい割引ができた会社に乗り換えるようにしている。保険会社はしょっちゅう乗り換えている

途中解約して他社に乗り換えると「等級の足踏み」というデメリットが発生する

途中解約して他社の乗り換えると等級の足踏みというデメリットが生じる・自動車保険を他社に乗り換えするデメリットってありますか?

たとえば、現在10等級で、満期日をもって他社に乗り換えた場合、新しい契約は11等級になります(無事故であった場合)。

けれども、たとえば満期日の6ヶ月前に途中解約し、解約と同時に他社に乗り換える場合、その乗り換えた日から向こう1年間を10等級で契約することになります。

つまり、乗り換え前の契約から乗り換え後の契約をトータルで見ると、1年半の期間10等級を続けることになり、半年間同じ地点で足踏みすることになります。

このことから、できることなら満期をもって他社に乗り換える方が有利であることがお分かりかと思います。

もっとも、このデメリットは、主に代理店型から通販型に乗り換える場合に発生するデメリットで、その反対に、通販型から代理店型に乗り換える場合、また代理店型から代理店型に乗り換える場合にはこのデメリットは発生しません。

なぜなら、代理店型の自動車保険には「保険期間通算特則ほけんきかんつうさんとくそく」という制度が用意されてるからです。

これがどんな制度か、先ほどの事例に当てはめてご説明します。

現在10等級の契約を満期日の6ヶ月前に途中解約し、解約と同時に他社に乗り換える場合、乗り換え先の保険会社が「保険期間通算特則」を採用していれば、乗り換えた日から向こう1年間を10等級で過ごすのではなく、向こう6ヶ月間を10等級で過ごします。

つまり、6ヶ月したらそこで契約が更改されて、10等級から11等級にアップします。

以後1年間を11等級で過ごすことになります。

これが「保険期間通算特則」です。

要するに、新旧の保険会社が異なっていても、同じ保険会社で契約を続けた場合と同じ扱いにするというものです。

通常のやり方であれば、満期前に他社に乗り換えた場合は10等級を1年半続けなければなりませんでしたが、「保険期間通算特則」があれば、途中で保険会社が変わっても、1年経過したら11等級にアップします。

等級の進行が遅れるデメリットが発生しません。

この「保険期間通算特則」を採用している保険会社ですが、各社のホームページには特に記載されていないので、電話で確認しました。

その結果です。

東京海上日動  保険期間通算特則あり
損保ジャパン日本興亜  保険期間通算特則あり
三井住友  保険期間通算特則あり

代理店型の大手損保はこの制度を採用しています。

次に通販型各社です。

おとなの自動車保険  保険期間通算特則なし
イーデザイン損保  保険期間通算特則なし
アクサダイレクト  保険期間通算特則なし
ソニー損保  保険期間通算特則なし
三井ダイレクト  保険期間通算特則なし

ご覧のように、通販型はほぼ全滅です。

したがって、代理店型から通販型に乗り換える場合は、この特則は利用できません。

反対に、通販型から代理店型に乗り換える場合、あるいは代理店型から代理店型に乗り換える場合は、等級の進行が遅れるデメリットなく途中で乗り換えることができます。


ご覧いただきありがとうございました。