ロードキル 事故|鹿を轢いたイノシシをはねた|保険と等級

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【記事丸わかり】

  • ロードキルは、車を走らせていて動物を轢いたりはねたりして死なせてしまう事故のことを指します。
  • 野生動物だけでなく、ペットや家畜も含まれます。
  • ロードキルは自動車保険の視点から「自損事故」として扱われます。
  • 自損事故として扱われるため、修理代は車両保険の「単独の自損事故」から支払われます。
  • エコノミー型車両保険では補償されず、一般条件でのみ補償されます。
  • 野生動物の場合、損害賠償を請求する人がいないため、保険金は対物賠償保険からは支払われません。
  • ペットや家畜の場合、対物賠償保険から保険金が支払われ、場合によっては精神的慰謝料も含まれます。
  • ロードキルが発生した場合、警察への通報が必要で、事故証明書が自動車保険からの支払いに必要です。
  • 人身傷害保険搭乗者傷害保険が適用され、運転者や同乗者がケガをした場合の補償が行われます。
  • ロードキル事故で保険を使うと、翌年度の等級が3等級ダウンし、事故有期間が3年つきます。

⇒⇒【ドラレコ映像】衝撃!鹿と衝突 飛び出しは避けきれない

車を走らせていて動物をいたりはねたりして、結果的に死なせてしまうことがあります。

これをロードキルと呼びます。

鹿・イノシシ・たぬき・キツネなどの野生動物だけでなく、ペットの犬・猫や家畜の牛・羊などにぶつかることもあります。

このページではロードキルと呼ばれる動物との事故を起こした場合の自動車保険の対応を中心に解説しています。

保険を使った場合の等級についてもわかりやすく説明しています。

しばらくお付き合いいただけると幸いです。

2019年2月28日の「とくダネ!」(フジテレビ)で奈良の鹿にひき逃げ被害が続出というネタを放送していました。番組の趣旨は、多くのドライバーは天然記念物に指定されている奈良の鹿を轢いたら厳罰が下ると勘違いして警察に通報しないのではないか?・・・というものでした。結論を言うと、そのへんの野山にいる鹿を轢いたときとまったく同一の扱いになるというもので、まさに本ページの内容そのものです。

ロードキル(Roadkill)とは?

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ロードキルという言葉は、一般的に、自動車用の道路建設によって森が分断され、いわゆる「けもの道」が途切れることにより様々な動物が車に轢かれる状況を問題視する際に使われます。

その際、車によって命が絶たれる動物は比較的小動物であることが多く、たとえばタヌキ、ウサギ、トビ、イタチ、キツネ、カラスなどです。

しかし、わたしたち車のドライバーにとってより関心が高いのは、もう少し大型の動物であるシカ、イノシシといった動物です。

なぜなら、現金な話になってしまいますが、こうした比較的大きな動物と衝突すると、動物だけでなく車自体にも損傷が生じるからです。

また犬や猫などを轢いた場合は、野生動物と違って飼い主がいるのが通例なので、また別の問題が出てきます。

乳牛や羊などの家畜も、同じ理由で別の問題が生じます。

このページで扱うロードキルは、小さな野生動物たちには申し訳ないのですが、比較的大きなシカやイノシシ、そしてペットの犬や猫、家畜の牛や羊といった動物との事故に関してです。

ロードキル⇒⇒自損事故じそんじこ扱い

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車を走らせていてイノシシやエゾシカなどの野生動物と衝突する事故(ロードキル)は、自動車保険の視点から見ると、車が単独で電柱やガードレールに衝突した事故と同等の扱いをします。

つまり「単独の自損事故じそんじこ」という扱いです。

そのため、こうした事故で生じた車の修理代は、車両保険の「単独の自損事故」から支払われます。

補償内容 エコノミー 一般条件 保険を使った場合の等級ダウン
車同士の衝突 〇 〇3等級ダウン
盗難 〇 〇1等級ダウン
台風・竜巻・洪水・高潮 〇 〇1等級ダウン
火災・爆発 〇 〇1等級ダウン
イタズラ・落書き・窓ガラス破損 〇 〇1等級ダウン
飛来中・落下中の他物との衝突 〇 〇1等級ダウン
2輪自動車・原付バイクとの衝突 〇 〇3等級ダウン
単独の自損事故 × 〇3等級ダウン
当て逃げ × 〇3等級ダウン

ご覧のように、エコノミーは対象外で、一般条件でしか補償されません。

保険を使った場合、翌年度の等級は3等級ダウン事故有期間じこありきかん3年が付きます。

野生動物ではなくペットや家畜の場合⇒対物賠償たいぶつばいしょうから支払い

ペットの犬・猫・家畜の牛・羊・ロードキル 事故|鹿を轢いたイノシシをはねた|保険と等級

車とぶつかった動物がイノシシやエゾシカなどの野生動物ではなく、人に飼われているペットや家畜の場合は扱いが違ってきます。

イノシシやエゾシカなどの野生動物の場合は車がぶつかって死んでしまっても(ロードキル)、「損害賠償」を請求する人が存在しません。

しかし犬や猫などのペットは家族として共に生活する人が存在しますし、乳牛や羊などの家畜も利益を生み出す動物として飼育している人が存在します。

このように「損害賠償」を請求する人が存在する動物を事故で死に至らしめた場合、自動車保険では「対物賠償保険たいぶつばいしょうほけん」から保険金が支払われます。

ペットや家畜は法律上は「モノ」として扱われます。しかし、ペットに関しては近年考え方に変化が出てきています。単なる「モノ」であれば同等と判断される金額を支払えばそれで償われるのですが、ペットの場合は「精神的慰謝料」も支払うべきだという傾向が出てきいます(裁判の判例で)。数万円から数十万円の範囲で判決が出ています。

警察(110番)・道路緊急ダイヤル(#9910)に報告する

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ロードキルが発生したら、まず警察に通報(110番)しなければなりません。

これは3つの意味で必要な行動です。

  1. 自動車保険から支払いを受ける際に事故証明書が必要になるから
  2. 動物愛護の観点から
  3. 2次被害防止の観点から

また、ロードキルの発生が高速道路や幹線道路であれば、警察だけでなく道路緊急ダイヤル(#9910)への連絡も行うべきです。

まず連絡をして、応急的な措置の方法をアドバイスしてもらってください。

なお、道路上に倒れている動物を2次被害防止のために路側へ移動させる場合、動物に素手で触れることは危険です

免疫のない未知の感染症にかかる恐れがあるからです。

手袋布切れなどを使い直接触れないようにしてください。

運転者や同乗者がケガをした場合に使える保険は?

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ロードキルが発生した場合、衝突したのが比較的大型の動物であった場合は、衝撃で運転者や同乗者がケガをすることがあります。

その場合は「人身傷害保険じんしんしょうがいほけん」と「搭乗者傷害保険とうじょうしゃしょうがいほけん」が支払対象となります。

また「人身傷害保険」が付いていない場合は「自損事故傷害保険じそんじこしょうがいほけん」から支払われることもあります。

人身傷害保険からの支払い

ケガの治療費・休業損害・精神的損害に相当する損害額を支払います。

搭乗者傷害保険からの支払い

ケガの部位・症状別に60万円(頸部骨折など)、110万円(頭部神経断裂等)というようにまとまった額が支払われるタイプと、入院1日10,000円というように単体の傷害保険と同じ支払い方をするタイプがあります。

自損事故傷害保険からの支払い

単体の傷害保険と同じ支払い方です。

人身傷害保険じんしんしょうがいほけん」と「搭乗者傷害保険とうじょうしゃしょうがいほけん」から保険金の支払いを受けても「ノーカウント事故」として扱われ、翌年度の等級に影響はありません(無事故であったのと同じ扱い)。

これは「人身傷害保険じんしんしょうがいほけん」のみから支払いを受けた場合、「搭乗者傷害保険とうじょうしゃしょうがいほけん」のみから支払いを受けた場合、この両方の保険から支払いを受けた場合、いずれの場合も「ノーカウント事故」の扱いです。

ただし、同時に車両保険からの支払いを受けた場合は「3等級ダウン事故」として扱われます。

また、「自損事故傷害保険じそんじこしょうがいほけん」はこれ単独で支払いを受けた場合も「3等級ダウン事故」として扱われるので、車両保険と同時に支払いを受けた場合は、当然「3等級ダウン事故」となります。※3等級+3等級=6等級ダウンとはなりません


ご覧いただきありがとうございました。