認証整備工場と指定整備工場の違い|車検に出すならどっちがいい?

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【記事丸わかり】

  • 認証整備工場の定義:
    • 道路運送車両法第78条第1項に基づき、地方運輸局長の「認証」を受けた工場。
    • 車検設備がなく、車両を運輸支局に持ち込んで検査を受ける必要がある。
    • 車検に日数がかかる場合があり、費用は比較的安い。
  • 指定整備工場の定義:
    • 道路運送車両法第94条の2第1項に基づき、地方運輸局長の「指定」を受けた工場。
    • 自社工場内で車検を完結できる設備を持ち、スピーディーな対応が可能。
    • 1日車検や60分車検も可能で、ディーラーや車検専門業者が多い。
  • 車検に出すならどちらがいい?:
    • スピード重視なら指定整備工場が適している。
    • 地域で評判が良い工場を選ぶことが重要で、認証工場でも問題ない。
  • 民間車検場の定義:
    • 指定整備工場のことを指し、民間業者が運営する車検場。
  • 優良認定工場の特徴:
    • 認証工場よりも優れた設備・技術を持ち、優良自動車整備事業者の認定を受けている。
    • 一種整備工場、二種整備工場、特殊整備工場に分類される。
  • 検査の厳しさ:
    • 指定整備工場は検査内容が厳しく、純正以外の部品を使用している場合、車検が通らないことがある。
    • 特にディーラー車検では社外品の装備が問題となることがある。
  • 車検のスピード:
    • 指定整備工場は迅速な車検が可能で、1日で完了することも多い。
    • 認証工場は運輸支局に持ち込むため、日数がかかることがある。
  • 車検費用の違い:
    • 認証工場は比較的安価であるが、指定工場は速さとサービスの充実度に比例して高額になる傾向がある。
  • 純正品と社外品の対応:
    • 指定整備工場は純正品の使用を重視し、社外品の装備は拒否されることがある。
    • 認証工場では柔軟に対応してもらえることが多い。
  • 最適な選択:
    • 車検の速さやサービスの質を重視する場合は指定整備工場。
    • コストを抑えたい場合や特定の改造をしている場合は認証整備工場を選ぶと良い。

⇒⇒認証工場と指定工場の違いは何?【メカニックTV】

よく耳にする「認証工場」と「指定工場」ですが、わたしたちが車を車検に出す場合はどちらの工場がいいのでしょう?

検査にかかる日数と費用の大小、また技術力の良し悪しなど、わかりやすく解説しています。

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2023年1月26日

認証整備工場と指定整備工場の違い

認証整備工場は「認証工場」、指定整備工場は「指定工場」とそれぞれ呼ばれることもありますが、「整備」が入る入らないの違いはあっても内容は同じです。

認証整備工場:道路運送車両法第78条第1項に基づき地方運輸局長の「認証」を受けた工場のことです。一定の規模の作業場と作業機械、分解整備に従事する従業員を有する工場です。認証整備工場に車検を依頼した場合、認証整備工場は、運輸支局・自動車検査登録事務所等(車検場)に車両を持ち込んで検査を受けます⇒⇒つまり、認証整備工場には「車検」の設備はなく、車検場に車を持ち込む必要がある。そのため車検にはある程度の日数がかかる。車検費用は比較的安めのところが多い。

認証工場・認証整備工場・看板

認証工場の看板 画像:国土交通省

指定整備工場:道路運送車両法第94条の2第1項に基づき地方運輸局長の「指定」を受けた工場のことです。上記認証整備工場のうち、自動車の整備について一定の基準に適合する設備、技術及び管理組織を有するほか、自動車の検査の設備を有し、かつ、自動車の検査を行う者(自動車検査員)を選任して自動車の点検及び整備について検査をさせると認められるものが所属しています。指定整備工場に車検を依頼した場合、指定工場では、自動車の点検整備を行い、自動車検査員が検査を行った結果、保安基準の適合性を証明し、保安基準適合証を交付します。この保安基準適合証を運輸支局、自動車検査登録事務所等に提出することにより、車両の持ち込みが省略できます⇒⇒つまり、指定整備工場には「車検」の設備が備え付けられていて、自社の工場内で車検を完結できる。そのため車検はスピーディーに行われ、1日車検とか60分車検なども可能。ディーラーや車検専門業者に多い。指定の取り消しを恐れて車検の検査内容は厳しい傾向にある。

指定整備工場・指定工場・看板

指定工場の看板 画像:国土交通省

車検に出すならどちらがいい?

上記のように厳密な定義をするなら、認証か指定かで内容に違いがあるのですが、では、車検に出すならどちらがいいかという視点で考えると、身も蓋もない話ですが、それは個々の工場によります。

地域で評判がいい工場なら、どちらでも問題ありません。

とにかくスピード重視ということであれば、指定整備工場ということになりますが、しかしディーラーなどは指定整備工場であってもある程度日数がかかるのが普通ですから、これも個々の工場によって事情が異なります。

なお、一般的な傾向として、指定整備工場は、監査によって検査内容の不備を指摘され、最悪指定を取り消されるような事態を恐れるために、車検の内容は厳し目になる傾向があります。

たとえば、ガラスに張りつけるスモークフィルムの基準、後付のデイライト・フォグランプなどの灯火類の基準、その他改造車両などに対して、認証整備工場では車検が通るのに指定整備工場では通らないといったケースもしばしばあります。

とりわけ「指定」を受けているディーラーの車検では、純正の装備品を社外品に交換してある場合などは、車検そのものを拒否するところもあります。

下手に車検を通して後日不備が指摘されると、最悪の場合「指定」を取り消されるケースがあり、これを恐れているからです。

いわゆる「民間車検場」って何?

民間車検場とは、上記でご案内した「指定整備工場」のことです。

民間車検場=指定整備工場

となります。

(※)「民間車検場」を厳密に定義すると上記のようになりますが、ただし、もう少し広い意味でこの言葉が使われることもあります。つまり、認証整備工場と指定整備工場は共に民間の業者がやっていることから、この2つをひっくるめて「民間車検場」と呼ぶこともあります。けれども、ここまでのご説明のように、自社工場に車検の設備があるのは指定整備工場だけなので、認証整備工場も「民間車検場」と呼ぶのはわたしなどは抵抗があります。まあ、どうでもいいことかもしれませんが。

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優良認定工場とは何?

優良認定工場とは、基本的には認証工場と同じですが、優れた設備・技術をもっていることを評価され優良自動車整備事業者の認定を受けることで、いわば格上げされた工場、これが優良認定工場です。

優良認定工場は、整備する作業区分によって、

  • 一種整備工場
  • 二種整備工場
  • 特殊整備工場

に分類されます。

では、車検に出す場合はただの認証整備工場より、そこから格上げされた優良認定工場の方がいいのでしょうか?

これも、個々の工場によります。

評判のいい工場なら、どちらでも問題ありません。

下記の記事もご覧いただけると幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。