【超丁寧解説】トライクとは|免許(AT限定)・車検・車庫証明・違反・駐車場・最高速度・任意保険・自賠責保険

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【記事丸わかり】

  1. トライクは3輪の車両で、道路交通法上は自動車として分類されます。
  2. 運転には普通免許が必要で、AT限定免許でも運転可能ですが、2輪免許では運転できません。
  3. トライクはヘルメット非着用が許可されており、高速道路を含む全ての道路でヘルメット無しで運転可能です。
  4. 排気量が251cc以上のトライクは車検が必要ですが、51cc以上250cc以下の場合は車検が不要です。
  5. トライクには車庫証明が不要ですが、普通の自動車と同様に登録・保管が可能です。
  6. 交通違反の際、トライクは自動車と同様の扱いを受け、違反点数も自動車と同等です。
  7. 駐車場でも自動車用のスペースに駐車可能で、特別な扱いは受けません。
  8. 法定最高速度は一般道で60km/h、高速道路では80km/hです。
  9. 有料道路ではバイクと同じ通行料金が適用され、ETCも利用可能です。
  10. 自賠責保険任意保険はバイク保険と同様に扱われ、排気量に応じた保険に加入する必要があります。

⇒⇒(ニュース/2024年4月20日/朝日新聞デジタル)トライクが大型貨物に追突 ヘルメットなし

トライクとは3輪バイクのこと?何免許が必要?車検はある?その他トライクに関する全てをまとめています。

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2023年1月26日

トライクとは3輪バイクのこと?

一般的な呼び名で言うなら、トライクとは3輪バイクのことです。それはもう、見たまんま3輪バイクですから。

しかし、外見はともかくとして、法的な面では「トライク=3輪のバイク」ではありません

トライクは「自動車」として扱われるので、2輪のバイクとは様々な面で異なります。

道路交通法と道路運送車両法の区分

トライクは道路交通法上は「自動車」に分類されます。

道路運送車両法上は「側車付オートバイ(排気量251cc以上)」、「側車付軽二輪(排気量51cc以上~250cc以下)」となります。

法律によるこうした区分は以下の免許証や車検や交通違反などの扱いに反映してきます。

トライクがバイクと区別される理由

一般的には、トライクは前1輪+後2輪で、左右対称構造であり、後輪駆動です。※前2輪+後1輪は「逆トライク」と呼ばれる

ところが、2輪免許で乗れるホンダのジャイロ、ヤマハのトリシティ、ピアジオMP3なども上記形式に当てはまります。

ではトライクと、いわゆる「3輪バイク」との違いは何でしょう?

それは、「車輪および車体の一部、または車体全体が傾いて旋回する」ものは2輪免許の対象になる、と規定されている点です。

実際、トリシティにしてもピアジオにしても、右に曲がるときは車体を右側に傾けて曲がりますが、トライクは違います。

トライクの場合は、4輪の自動車と同じで、右に曲がるときは車体は逆方向である左側に傾きつつ曲がっていきます。まさに自動車の走行感覚といっしょです。

こうしたことから、トライクは「自動車」で、トリシティやピアジオは「バイク」として扱われています。

ヘルメットは不要

その結果、トライクはヘルメットが必要ありません。二人乗りでも不要です。高速道路を走行する際もヘルメットはいらないのです。

トライクのヘルメットに関しては、これまでも度々法改正の噂がありましたが、今のところ義務化される予定はありません。

免許証

125ccクラスより上のトライクを運転するには普通免許が必要です。

2輪免許では運転できません。

また、トライクがATである場合は普通自動車AT限定免許で運転できます。

スクータータイプのトライクならAT限定でOKということです。

車検

排気量が251cc以上のトライクは「側車付オートバイ」となり、車検が必要です。

ただし、排気量が51cc以上~250cc以下のトライクは「側車付軽二輪」となり、車検は不要となります。

車庫証明

トライクは車庫証明不要です。

日産ノートやトヨタプリウスは車庫証明を取らないと車検証を発行してもらえませんが、トライクは車庫証明不要です。

交通違反の扱い

トライクは道路交通法上の「自動車」に区分されているので、スピード違反等の交通違反を犯した場合はプリウスやノートなどの自動車と同じ扱いです。

駐車場での扱い

有料駐車場やスーパーや公的機関の駐車場などにトライクを駐める場合は、プリウスやノートと同じように自動車のスペースに駐めることができます。

係の人に「ここは車のスペースです」と注意されたら、「これはトライクと言って車と同じ扱いです。悪いけど」と言い返しましょう。

最高速度(法定速度)

トライクの法定最高速度は、

一般道路:60km

高速道路:80km※3輪自動車扱い

有料道路の扱い

トライクの有料道路における通行料金は、なんと、バイクと同じになります。※ウレシイ!!

(※)もちろんETCを取り付けてサッと料金所を通過できます。

強制保険(自賠責保険)

側車付軽二輪(排気量51cc以上~250cc以下):13,640円(24ヶ月)

側車付オートバイ(排気量251cc以上):11,520円(24ヶ月)

任意保険

バイク保険と同じ扱いです。

125ccのトライクなら125ccのバイクと同じ区分のバイク保険に加入できます。

250ccのトライクなら250ccのバイクと同じ区分のバイク保険に加入できます。

400ccは400cc、1,000ccは1,000cc・・・以下同様です。

⇒⇒バイク保険の保険料

下記の記事も参考になさってください。

ご覧いただきありがとうございました。