【プチ調査】ガラケーを使う若者が増えている?本当に?
※トップ画像はガラケー初期のモデルであるボーダフォン802SE (ソニー・エリクソン製) by Wikipedia
このページのテーマは「ガラケーを使う若者が増えている?」というものですが、結論を言いますと、はっきりしたことはちょっとわかりません(汗)。
この記事を書いているのは2021年11月22日ですが、ガラケーと若者に関してネットで調べてみると、たとえば、
ー「ガラケー男子」なぜモテる? 割高スマホに見切り…回帰するユーザーも
というタイトルがあったのですが、記事の日付を見ると2014.2.11でした(トホホ)。
ー売り上げが前年比5倍の店も ガラケー人気が再燃した理由
というタイトルの記事は2019年4月5日の記事でした。2年も前の記事です。
みなさんご存じのように、2020年に菅政権が誕生して携帯各社に値下げ圧力をかけた結果、スマホ料金の値下げ競争が開始されて、今は一段落の時期になっています。
つまり、携帯電話の世界ではたった1年で状況はガラリと変わりますから、最新のデータが見つからない限り明確なことは何も言えないわけです。
はっきりしているのは、携帯端末の「所有率」で見ると、若者を含めたどの年代もガラケーよりスマホの割合が増えていることです。
そして、携帯端末の「使用率」で見ると、若者世代もある程度の割合はガラケーを使用していることが見て取れるのですが、それが以前より大幅に増えているかどうかはちょっと不明です。
職場で持たされるのがガラケーというケースもけっこうあるので、そういう意味で若者世代でもガラケーを使う人は一定数いるのですが、ガラケーの使用率が爆発的に増えているという事実はないようです。
したがって、
「ガラケーを使う若者が増えている?」
に対する答えは、
「わかりません。でも、たぶんそんな事実はないのでは・・・」
といったところに落ち着きそうです。
3Gのガラケーを取り巻く状況を確認
3G回線を利用するガラケーは今後数年以内に使用できなくなります。
キャリア別に使用期限を見ると、
- auの3Gガラケー:2022年3月31日まで
- ソフトバンクの3Gガラケー:2024年1月下旬まで
- ドコモの3Gガラケー:2026年3月31日まで
となっています。
auの場合は年明けの3月末までなので、まさに「すぐそこ」です。
ただし、3Gガラケーは上記期限で使用不可になるものの、4G回線を使った「ガラホ」と呼ばれるガラケーとスマホの中間的な機能を持つ機種は、その後もずっと使用できます。
そのため、もうすぐ使用期限を迎えるauの3Gガラケー使用者は、これを機会にスマホに切り替える人がいる一方で、ガラホに切り替える人も出てきているようです。
この期に及んでもまだスマホを使わない人がいるということになり、そうなると、auのケースだけでなく、もっと一般的な話として、スマホではなくガラケー(ガラホ)を選ぶ積極的理由があるという話になりそうです。
ひょっとすると、若者世代の中には、今現在ガラケー(ガラホ)を使っている人が一定数いることが推測されます。※ただし、若者の場合はガラケー(ガラホ)のみ使用する人は稀で、ガラケー+スマホあるいはガラケー+タブレットあるいはガラケー+スマホ+タブレットといったケースが多いと思いますが
若者でもガラケーにメリットを感じるケースは有り得る
スマホには抵抗があってガラケーを使い続ける人、つまりガラケーしか使ったことがない人がいるのは確かです。
その反面、日常的にスマホも使っているけれど、使用目的によってはガラケーも使う、という人もけっこうな数いらっしゃるようです。
そうした人の中には当然20代や30代といった若者世代の人もいて、それぞれの特性を生かして使い分けている姿が想像できます。
一般的に、ガラケーは次のような点でスマホよりメリットが大きいと言われています。
- 電池の持ちが圧倒的にいい:ドコモの機種には待ち受け時間700時間なんてのもある(単純計算で29日間)。最近の車にはUSB端子が付いているのが当たり前だが、あれはスマホの充電用が主目的。ガラケーならそんなの不要
- 通話がしやすい:折りたたみ形状なので頭と肩の間に挟み込んでハンズフリー状態の会話ができるので電話しながらメモをとりやすい
- 料金が安い:スマホの値段が下がっているとはいえ、依然としてガラケーの方が安いプランが多い
- 落下しても破損しにくい:スマホは落下すると液晶が割れやすいが、折りたたみ式のガラケーはちょっと傷がつく程度で済むことが多い
- 小さくて軽い:スマホは重く大きくなってきているがガラケーは軽くて小ぶりで扱いやすい
たとえばビジネスの世界では上記①の電池持ちの良さから社員に持たせるのはガラケーのみという会社もあるようです。
連絡もショートメールで十分用が足りますし、機種代や通話料が安いので経費節約の点でもガラケーが有利です。
若者世代はスマホにどっぷりつかっていて、便利で楽しいと感じる反面、時として嫌気がさすこともあるようです。
たとえば、ゲームにはまりすぎる自分に嫌気がさすとか、LINEの返事が実にうっとうしいとか、youtubeやTiktokの見過ぎでうんざりとか、そんな時に通話とショートメールしかないガラケーがオアシスのように感じる若者もいるようです(なるほどと思う反面、ずいぶん勝手な言い分に思えますが)。
会社でガラケーを持たされて使ううち、「ああ、これで十分じゃないか」とガラケーに目覚める若者が一定数いることが推測されます。
ただ、そうはいってもガラケーのみでは今の時代を生きるメディアとしては機能が足りなさすぎるので、結果として、スマホやタブレットなどを併用することになるのではないか。
少なくともこの記事を書いている2021年11月現在で言えることは、たとえ3Gガラケーが使用不可になっても、4Gガラホがまだまだ執念深く生き続ける可能性は大だと思います。
それは高齢者だけでなく、若者世代の皆さんも一定数は4Gガラホを使い続ける可能性があるのではないか。
余談ですが、この記事を書いている若者ではないこの私が使っているのは3Gガラケーです。
ブログ作成に1日の大半をPCと向かい合っていて、PCを離れた時くらいネットとは切れていたいのに、どうしてスマホなど使う気になれますか、と言いたいところですが、実際は通話機能なしWi-Fi専用で2台のスマホ(androidとios)を持っています。ト・ホ・ホです。
ご覧いただきありがとうございました。