あいおいニッセイのドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)「タフ 見守る車の保険(ドラレコ型)」に関する口コミ・評判・レビューです。
ただし、このページでは「たった一人の口コミ・評判・レビュー」をご紹介します。
当ブログの管理人であるわたくしミスター乱視たった一人による口コミ・評判・レビューです。
わたくしがあいおいニッセイのドライブレコーダー特約を、競合する他の3社との比較を交えて、まさに丸裸にしています。
ドラレコ特約を選ぶ上で大きな判断材料がご提供できたと自負しています。
たった一人の口コミ・評判・レビュー
あくまでも一般論ですが、みなさんが「〇〇 口コミ」とか「〇〇 評判」などでネット検索した場合、ヒットするページのほとんどはステマです。
でも、このページはステマじゃありません。
「ステマやっている人が自分でステマと言うわけないのだから、そんなの信用できるもんか!」
とツッコミが入りそうですが、まあ、それはこのページをご覧になればおのずとわかることです。
みなさんの判断材料となるよう、あいおいニッセイのドライブレコーダー特約「タフ 見守る車の保険(ドラレコ型)」を隅から隅まで丸裸にしています。
基本機能は4社共通
ドライブレコーダー特約を採用している保険会社は4社ありますが、各社のサービス内容を詳細に調べてみると、その9割以上の部分は共通です。
そこで、あいおいニッセイの特徴や他社との相違点を批評する前に、まずはこの共通項を箇条書きでご紹介したいと思います。
4社のドライブレコーダー特約(4社の共通点) |
|
保険料はだいたい同じ
自動車保険のドライブレコーダー特約を扱っている保険会社は4社あります。
あいおいニッセイ・三井住友海上・東京海上日動・損保ジャパンの4社で、いずれも代理店型保険会社です。
通販型で扱っている会社はありません。
あいおいニッセイのドライブレコーダー特約の保険料は、月額850円・年額9,700円であり、これは三井住友海上と同額、損保ジャパンとほぼ同額です。
東京海上日動が最安です。
ドライブレコーダー特約:保険料比較 | ||
月払い | 年払い | |
あいおいニッセイ タフ 見守る車の保険(ドラレコ型) | 850円 | 9,700円 |
三井住友海上 GK 見守る車の保険(ドラレコ型) | 850円 | 9,700円 |
東京海上日動 ドライブエージェントパーソナル | 650円 | 7,480円 |
損保ジャパン日本興亜 DRIVING! | 850円 | 9,720円 |
(※)三井住友海上とあいおいニッセイは、持ち株会社MS&ADホールディングスの傘下にあるグループ企業で、ドライブレコーダー特約のサービス内容、保険料、貸与される専用ドライブレコーダーの機種は同一です。ただし、後で解説しますが、ドライブレコーダー特約に「割引制度」を導入するのはあいおいニッセイのみです。
専用ドライブレコーダーの機能・性能は?
あいおいニッセイでドライブレコーダー特約付き自動車保険に加入すると、2週間程度でダンボール箱が宅配便で送られてきます。
段ボール箱の中には、専用ドライブレコーダー本体・取り付け部品・マニュアルが入っています。
専用ドライブレコーダーの所有権はあいおいニッセイにあり、あくまでも「貸与(貸し出し)」という扱いなので、保険を解約したら返却しなければなりません。※他の3社も同様
さて、この専用ドライブレコーダーですが、原則として、自分で車に取り付けます。
自分でできない人は、代理店や保険会社に相談すれば、取り付け業者を手配してくれます(工賃は契約者負担)。※5,000円前後が相場
専用ドライブレコーダーのカメラは、車の前方を広角で撮影するタイプのもので、いわゆる前1カメラと呼ばれるドライブレコーダーです。
他の3社も同じく前1カメラです。
詳細なスペックを他社と比較すると下記の通りになります。
(スマホでご覧いただく場合は横位置でお願いします)
東京海上日動 | 損保ジャパン | 三井住友海上 | あいおいニッセイ | |
カメラの数 | 前方1カメラ | 前方1カメラ | 前方1カメラ | 前方1カメラ |
記録メディア | microSDカード | microSDカード | microSDカード | microSDカード |
録画時間(注1) | 約7時間30分 | 約10時間 | 約80分 | 約80分 |
秒間コマ数 | 15.5 | 10 | 27 | 27 |
音声録音機能 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
(注1)専用ドライブレコーダーに付属するマイクロSDカードによる録画時間です。マイクロSDカードは容量の大きなものに交換可能です(自費で)。
(※)すでに触れたように、あいおいニッセイと三井住友海上は、持ち株会社MS&ADホールディングスの傘下にあるグループ企業で、ドライブレコーダー特約で貸し出しされるドライブレコーダーの機種は同一です。
ご覧のように、あいおいニッセイの専用ドライブレコーダーは、付属するマイクロSDカードの容量は小さく、これでは完全な容量不足です。
ドライブレコーダーはエンジンがかかっている間は古い映像の上に新しい映像を常時上書きし続けます。
80分で一杯になるということは、それこそ何度も何度も上書きが繰り返されることになるのでマイクロSDカードの消耗度が激しくなり、記録エラーなどのトラブルの確率が高くなってしまいます。
ですから、あいおいニッセイのドライブレコーダー特約に加入した場合は、125GB程度のカードを自費で購入してこれと交換すべきです。
もっとも、これに関しては、東京海上日動や損保ジャパンのカード容量も、比較的大きいとは言えやはりより容量の大きなカードに交換した方がいいので、そういう意味で、どうせ交換することを前提にしていると考えれば、付属のカードが小容量であっても特に弱点にはなりませんが。
また、あいおいニッセイの場合、秒間コマ数が27コマあります。
コマ数によってはLED信号機が消灯した状態で写るものもあり、これでは赤信号であったか青信号であったか不明となり、証拠映像としての価値がなくなってしまいますが、27コマなら大丈夫です。※なぜ大丈夫かの理論的説明はわたしにはちょっと難しいのですが・・・
それから、損保ジャパン以外の3社は音声録音機能が付いています。
とりわけ、あいおいニッセイの場合は、音声録音をoffにすることもできます。※東京海上日動は不明
車内での会話を記録されたくない場合は録音機能を切っておくことができるので、この点は使い勝手がいいと思います。
なお、記録される画像は4社共にハイビジョン画像です。
4社いずれのドライブレコーダーも、エンジンがかかっている間は常時映像を記録し続けます。
microSDカードの容量が一杯になりしだい、順次新しい映像が上書きされていきます。
ただし、事故で一定の衝撃を受けた場合は、事故前後10数秒間の映像を、常時記録する映像とは別ファイルで保存します。
別ファイルで保存された映像が、事故自動通報の際に同時送信され、事故の状況把握や事故解決に役立てられます。
運転中にリアルタイムでアラートを発する機能はもっとも充実
あいおいニッセイの専用ドライブレコーダーにはカメラ以外にGPSや加速度センサーが搭載されています。
こうしたセンサー類の働きによって、運転中のドライバーに様々な注意喚起を行う機能があり、あいおいニッセイでは「安全運転支援アラート」と呼んでいます。
他の3社にも同様のサービスがありますが、あいおいニッセイ(と三井住友海上)はこの機能がもっとも充実しています。
具体的には、走行中に次のようなアラートが発せられます。
- 「前方衝突の危険があります。ご注意ください」
- 「車線のはみ出しにご注意ください」
- 「(高速道路を)逆走していませんか?進行方向を確認してください」
- 「(あらかじめ設定してある)指定区域外に出ました」
といったところが主なアラートです。
専用ドライブレコーダーのセンサーがこういった動き・状況を検知すると、警告音を発してドライバーに注意喚起します。
アラート機能は、あいおいニッセイ(と三井住友海上)がもっとも充実していて、次に東京海上日動が続き、損保ジャパンはやや手薄です。
あいおいニッセイ(と三井住友海上)では、さらに次のようなアラートを用意してます。
アラートの種類 | 判定条件 |
急加速・急減速 | 急加速・急減速を5回検知した場合にお知らせします。 |
ハンドル操作 | 急なハンドル操作を5回検知した場合にお知らせします。 |
ふらつき | 運転中のふらつきを5回検知した場合にお知らせします。 |
走行時間 | 走行時間が2時間を経過した場合にお知らせします。その後も走行が継続された場合は、30分ごとにお知らせします。 |
事故多発地点接近 | 事故多発地点に接近した場合にお知らせします。 |
交通標識地点走行 | 運転速度を規制するゾーン30(30km速度制限)の適用区域等に接近した場合にお知らせします。 |
一時停止 | 一時停止地点で停止しなかった回数が5回検知された場合にお知らせします。 |
気象情報 | 気象警報等(記録的短時間大雨情報など)が発表された地域に接近した場合にお知らせします。 |
動物注意 | 鹿・いのしし等の動物や希少動物が生息する地域に接近した場合にお知らせします。 |
上記アラートは、初期設定ではすべての通知が有効(ON)に設定されていますが、これらすべて、あるいは個別に、ON/OFFの設定ができます。
何かある度にいちいちアラートされるのも何かとわずらわしいと思われるかもしれません。
しかし判定条件をご覧になればおわかりのように、たとえば、急ハンドルやふらつきなどは5回検知された場合にアラートする設定なので、ちょっと操作が荒っぽいからといってすぐさま警告されるわけではありません。
実際のところ、かなり役に立つアラートだと思いますし、事故率は確実に低下するはずです。
あおり運転への対応は?
これはあいおいニッセイの専用ドライブレコーダーに限りませんが、ドライブレコーダー特約で貸与されるカメラは車の前方のみを撮影するだけで、車内、車の横、車の後ろを撮影する機能はありません。
これでは「事故」に関してはほぼ問題なく役に立つでしょうが、「あおり運転」の証拠映像を記録するには、まったく役に立たないとは言いませんが、やや有効性が劣ると言えます。
2019年の夏に日本列島を震撼させた常磐自動車道におけるあおり運転殴打事件(宮〇文〇容疑者とガラケー女)の映像は、前方だけでなく車内や車の横の映像があったからこそ逮捕・立件にまでこぎつけたことはわたしたちの記憶に新しいところです。
したがって、理想を言うなら、ドライブレコーダーのカメラは360度を撮影記録できるものであって欲しいところです。
しかし、それにはコストもかかります。
そこで、各保険会社は「次善の策」として下記のような対策を打ち出しています。
あおり運転への対応 | |
東京海上日動 |
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損保ジャパン |
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三井住友海上 |
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あいおいニッセイ |
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東京海上日動の警備会社と通話できるサービスは、損保ジャパンのように家族に連絡が入るのに比べると、確かに安心感が高いと思います。
家族に映像や位置情報が通報されても、家族にだって自分の生活があるのですから、即座に対応できないケースも出てくるはずです。
その点、東京海上日動のように通報先が警備会社であれば、そこはプロなので、即座に対応してくれます。
この機能は、日産自動車が一部車種にオプション設定している「SOSコール」とほぼ同等の内容だと思います。
ただし、証拠映像を残すという点では、依然として前1カメラの映像のみなので、繰り返しになりますが、この点がやはり残念です。
あいおいニッセイ(と三井住友海上)は、前後2つのカメラが付くことになり、360度カメラには及ばないものの、より有効性の高い証拠映像が残せると思います。
ただし、映像は残せるけれど、緊急事態への対応としてはやや不安が残ります。
ここは東京海上日動のように、即座に警備会社と連絡が取れるサービスが付けば、ほぼ完璧ということになると思います。
ドライブレコーダーの360度カメラについて。
現在、ドライブレコーダーを大別すると3タイプに分かれます。
- 前1カメラ
- 前後2カメラ
- 360度カメラ
このうち、360度カメラはさらに2種類に分類できて、前1カメラに超広角室内カメラ(車内だけでなく窓を通してクルマの横や後方も撮影)をプラスしたものと、1台のカメラで360度の超広角映像を撮影するもの、この2タイプがあります。
あいおいニッセイのみが割引制度を開始
あいおいニッセイのドライブレコーダー特約付き自動車保険は、愛称を「タフ 見守るクルマの保険(ドラレコ型)」と言います。
あいおいニッセイでは、2020年1月保険始期契約から、この「タフ 見守るクルマの保険(ドラレコ型)」に割引制度を付けた「タフ 見守るクルマの保険プラス」を販売開始します。
あいおいニッセイでは、当面の間、「タフ 見守るクルマの保険(ドラレコ型)」と「タフ 見守るクルマの保険プラス」を併売する予定です。
契約者はいずれかの保険を選択可能です。
「タフ 見守るクルマの保険プラス」の内容ですが、「タフ 見守るクルマの保険(ドラレコ型)」に割引制度を追加しているだけで、他のサービス内容は同じです。
では、その割引制度の中身をご説明します。
前の項目で解説したように、専用ドライブレコーダーはGPS・GLONASS・加速度センサーなどの各種機能を備えているので、これらによりドライバーの様々な運転操作がデータ化されます。
あいおいニッセイではこのデータを元にドライバーの運転特性を点数化し、これを3段階に分けます。
運転特性の項目で、具体的な評価項目として公表されているのは「速度超過」「急アクセル」「急ブレーキ」の3つです。
この3つの評価項目でドライバーの運転操作に点数を付けます。
- 「80点以上(8%割引)」
- 「60~79点(4%割引)」
- 「59点以下(割引なし)」
の3段階で評価し、翌年度の保険料から割引します。
この割引は、ノンフリート等級制度や免許証の色などの従来の料率制度による割引に加えて受けることができる割引です。
また、この割引を受けるには、継続契約も「タフ 見守るクルマの保険プラス」に加入することが条件です。
なお、加入時は「60~79 点(4%割引)」と同水準の保険料が適用されますので、従来商品である「タフ 見守るクルマの保険(ドラレコ型)」よりわずかに安くなるようです。
1年間の運転操作を点数化し、成績がよければ(80点以上)、翌年度の保険料が8%割引されますから、安全運転に自信のある方には楽しみのある保険になるはずです。
もちろん、成績が悪くて、たとえば「59点以下」になったら割引はありませんが、割引がないというだけで、割増になることはありません。
あいおいニッセイ以外の3社の場合も、当然ドライブレコーダーからのデータは蓄積されていて、ドライブレコーダー特約を付けた自動車保険に加入している人とそうでない人の事故率の差も、有意の数字として認識されているはずです。
そう遠くない将来、他の3社も割引付きのドラレコ特約を販売するのではないかと思うのですが、さて、どうなるか・・・。
結局、あいおいニッセイはおすすめ?
近年「テレマティクス(telematics)」という言葉を耳にするようになりました。
「テレマティクス」とは、テレコミュニケーション(telecommunication)とインフォマティクス(informatics)を組み合わせた造語です。
ドライブレコーダー・カーナビゲーション・GPS・加速度センサーなどと移動体通信システムを利用して、さまざまな情報やサービスを提供する仕組みのことです。
自動車保険のドライブレコーダー特約は、このテレマティクスを具体的な保険商品に落とし込んだもの、と言えます。
このテレマティクス保険の分野では、あいおいニッセイがトップランナーです。
あいおいニッセイは、ドライブレコーダー特約の付いた自動車保険を始める前から、カーナビゲーションを利用した「タフ つながるクルマの保険」という愛称の保険を販売しています。
そして、ドライブレコーダー特約に関しても、前の項目でご紹介したように、これに割引制度を付けた商品を2020年1月から業界初の商品として販売開始します。
そういう意味で、この分野の保険にもっとも熱心に取り組んでいる保険会社があいおいニッセイです。
自動車保険のドライブレコーダー特約でも、将来性、つまり、今後社会情勢の変化に応じてサービス内容を柔軟に改良するであろう可能性という点で、あいおいニッセイが一歩リードした保険会社であろう、と思われます。
いずれにしても、自動車保険のドライブレコーダー特約に関しては、4社のいずれを選んでも後悔することはないと思います。
が、その中でも、あいおいニッセイが一歩リードしている感じがします。
4社徹底比較
ここまであいおいニッセイのドライブレコーダー特約を他社との相違点を交えてご案内してきました。
わたくしミスター乱視のとらえ方では、4社のサービス内容の9割程度は共通だと思いますが、ただし、これは人によって受け止め方が異なるかもしれません。
わたくしにとっては「わずかな違い」と思える部分も、「この違いは大きい」ととらえる方もいらっしゃるでしょう。
下記のページではドライブレコーダー特約を採用している4社のサービス内容を徹底比較しています。
徹底比較を通してあいおいニッセイのドライブレコーダー特約をさらに深く知ることができます。
ぜひ参考になさってください。
4社を個別に詳細解説
下記のページでは4社のドライブレコーダー特約を個別に詳細解説しています。
気になる会社があったら、ぜひ参考にしてください。
個別に解説:4社のドライブレコーダー特約 | |
あいおいニッセイ タフ・見守るクルマの保険(ドラレコ型) | 詳細内容はこちらのページ |
三井住友海上 GK・見守るクルマの保険(ドラレコ型) | 詳細内容はこちらのページ |
東京海上日動 ドライブエージェントパーソナル | 詳細内容はこちらのページ |
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