【記事丸わかり】
⇒⇒【完全版】125cc乗りが考えるファミリーバイク特約のメリット・デメリット |
アクサダイレクトの自動車保険にはファミリーバイク特約を付けることができます。
ファミリーバイク特約の料金は年額で7,300円の定額です。
125cc以下のバイクが対象です。
家族のバイクだけでなく友人から借りたバイクで事故を起こした場合に自動車保険の対人賠償保険・対物賠償保険・自損事故傷害保険から保険金が支払われます。
ファミリーバイク特約を使っても翌年度の等級には影響しません。
また家族の自動車保険が複数ある場合はそのうちの1台にファミリーバイク特約をつければ家族全員が補償を受けられます。
さらに詳しい内容を解説しているのでしばらくお付き合いいただけると幸いです。
- 【早わかり】ファミリーバイク特約
- アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:125cc以下のバイクが対象
- アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:事故で保険を使ってもノーカウント事故扱い
- アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:バイクが何台あってもOK、借りたバイクでもOK
- アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:保険料・金額・値段・料金
- アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:被保険者(補償の対象になる人)の範囲
- アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:年齢条件や運転者限定は関係なし!
- アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:ロードサービスは付きません
- アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:車両保険は付きません
- アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:「補償の重複」と「被保険者の範囲」
- アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:補償額と補償内容
- 【ファミリーバイク特約:保険料比較一覧表】
【早わかり】ファミリーバイク特約
アクサダイレクトのファミリーバイク特約は正式名を「原動機付自転車に関する『賠償損害』補償特約」といいます。
このページでは一般的な呼称である「ファミリーバイク特約」としてご説明します。
以下、その内容について簡潔にまとめてみました。
⇒⇒125cc乗りが考えるファミリーバイク特約のメリット・デメリット |
ファミリーバイク特約:約款のページ | |
アクサダイレクト | 約款155ページ |
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アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:125cc以下のバイクが対象
アクサダイレクトのファミリーバイク特約は原付バイクの事故が対象ですが、みなさんお気づきのように、実は「原付バイク」には2つの定義があります。
道路交通法が定める「原付バイク」 | 50cc以下のバイク |
道路運送車両法が定める「原付バイク」 | 125cc以下のバイク |
わたしたちが16歳になって取得できる原付免許、あるいは普通免許のオマケに付いてくる原付免許は、上の表の道路交通法が定める「原付バイク」が対象です。※厳密には「原付一種」(50cc以下)と呼びます
このページのテーマであるファミリーバイク特約でいう「原付バイク」は、上の表の道路運送車両法が定める「原付バイク」が対象です。※厳密には「原付一種」と「原付二種」(50cc超~125cc以下)です
125ccを超えるバイクに任意保険を付けたい場合は単独のバイク保険が必要ですが、125cc以下のバイクの場合は、単独のバイク保険に加入するかファミリーバイク特約にするか選択できます。
- 125cc以下の二輪車
- 定格出力が1.00キロワット以下の二輪車
- 50cc以下または定格出力が0.6キロワット以下の三輪以上の車両
アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:事故で保険を使ってもノーカウント事故扱い
原付バイクで事故を起こしファミリーバイク特約から保険金の支払いがあっても、翌年度の等級・事故有期間にはいっさい影響を及ぼしません。
ノーカウント事故として扱われ、他に保険を使っていなければ1等級アップします(無事故と同じ扱い)。
たとえば、バイクで通行人をはねて重症のケガをさせ、重度の後遺障害が残ることになり、対人賠償保険から8,000万円の保険金が支払われたとします。
このケースでも、他に事故で保険を使っていなければ、翌年度の等級は1等級アップします。
つまり無事故であったのと同じ扱いになります。
保険を使っても保険を使わなかったのと同じ扱いになります。
ファミリーバイク特約はこのように空恐ろしいほど使い勝手のいい特約です。※アクサダイレクトのファミリーバイク特約だけでなく他社のファミリーバイク特約も同様の内容です
アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:バイクが何台あってもOK、借りたバイクでもOK
主契約である自動車保険にオプションとして追加するのがファミリーバイク特約です。
ファミリーバイク特約を追加する際、所有しているバイクを届け出る必要はありません。※そもそもバイクを所有していなくてもこの特約に入れます
主契約である自動車保険の場合は、当然のことながら、車検証の内容を申告し、保険証券に「登録ナンバー」や「型式」や「車台番号」などが記載されます。
しかしファミリーバイク特約を付ける場合はバイクの情報はいっさい不要です。
保険証券には「ファミリーバイク特約」の記載が載るだけです。
したがって、最初はバイク1台だけだったところに2台目を購入し、さらに3台目を購入した場合であっても、保険会社に報告する必要は全くありません。
そしてこれら複数のバイクのいずれかで事故を起こした場合もファミリーバイク特約から保険金が支払われます。
それだけではありません。
友人の原付バイクを借りて事故を起こした場合もファミリーバイク特約から保険金が支払われます。
他県の大学に通う「別居の未婚の子」が自分のバイクで事故を起こした場合も、大学の友人のバイクを借りて事故を起こした場合も、ファミリーバイク特約から保険金が支払われます。
「ほんとにこれでいいのか」
と思うほどファミリーバイク特約の範囲は広範囲です。※アクサダイレクトのファミリーバイク特約だけでなく他社のファミリーバイク特約も同様の内容です
アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:保険料・金額・値段・料金
アクサダイレクトのファミリーバイク特約の保険料は以下のとおりです。
年間保険料7,300円 |
(2019年3月時点の試算結果)
ファミリーバイク特約の保険料は「定額」です。
「定額」というのは年齢条件や等級が異なる場合も保険料が変わらないという意味です。
(※みなさんがアクサダイレクトのホームページで保険料をウェブ見積もりする際、試しに年齢条件を変えてもファミリーバイク特約部分の保険料が変わらないことに気づくはずです。)
上記保険料は年額で出していますが、主契約の保険料と共に分割で支払うことももちろん可能です。
保険期間の途中でファミリーバイク特約を追加したり削除したりすることもできます。※保険期間の途中で追加した際の保険料は、追加した時点から満期日までの期間分だけ徴収されるので、上の金額より少なくなります
比較のために単独のバイク保険の保険料をご紹介します。
アクサダイレクト:バイク保険の保険料(125cc以下のバイク) | |
全年齢 | 48,850円 |
21才以上 | 28,640円 |
(2019年3月時点の試算結果)
※【保険料計算条件】対人・無制限—対物・無制限—搭乗者300万—自損事故1500万—無保険者傷害2億円—ロードサービス付—インターネット割引適用※アクサダイレクトのバイク保険の年齢条件は「全年齢」と「21才以上」のみです
アクサダイレクトのファミリーバイク特約は7,300円で入れますから、比較するとバイク保険は割高に感じられます。
ただし、ファミリーバイク特約にはロードサービスは付きませんが単独のバイク保険にはロードサービスが付きます。
比較的遠距離を乗る機会が多い人にとってロードサービスが付くことは大きな安心材料です。
また、単独のバイク保険にはファミリーバイク特約には付かない搭乗者傷害保険が付きます。
とは言え、総合的に見ると、ファミリーバイク特約は家族のバイクは何台でも補償されますし、友人から借りたバイクも補償されますし、主契約の年齢条件や運転者限定にも制限されませんし、保険を使ってもノーカウント事故扱いになりますし、単独のバイク保険よりかなり魅力的な内容だと思います。
125cc超のバイクの場合、そもそもファミリーバイク特約では対象外になるので嫌でも単独のバイク保険に加入するしかありませんが、125cc以下の場合はファミリーバイク特約にするか単体のバイク保険にするか迷いが出るところです。
一般的には、多くのケースでファミリーバイク特約の方がおすすめです。
アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:被保険者(補償の対象になる人)の範囲
アクサダイレクトのファミリーバイク特約の被保険者(補償の対象になる人)の範囲は以下のとおりです。
|
たとえば、父・母・娘・別居の息子(未婚の大学生)の4人家族があり、父の自動車保険にファミリーバイク特約を付けている場合、家族4人がすべてファミリーバイク特約の被保険者になります。
家族4人のうちの誰が原付バイクで事故を起こしてもファミリーバイク特約により補償されます。
アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:年齢条件や運転者限定は関係なし!
まず自動車保険の契約があり、これにオプションとして追加するのがファミリーバイク特約です。
その際、主契約である自動車保険には、通常、年齢条件や運転者限定が付いています。
しかし、ファミリーバイク特約はそうした主契約の年齢条件や運転者限定には縛られません。
そのことを下記の家族でご説明します。
同居 |
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別居 |
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上の家族では父が自動車を保有し自動車保険を付けています。
年齢条件は「30才以上」、運転者限定は「本人・配偶者限定(夫婦限定)」です。
したがって、父の車を運転できるのは父と母の二人だけです。
新たに50ccのバイクを購入することになり、この自動車保険にファミリーバイク特約を追加で付けました。
すると、50ccのバイクを運転できる人とできない人はどうなるでしょう?
その答えは、家族4人全員運転可、です。
ファミリーバイク特約の被保険者は主契約の年齢条件・運転者限定による制限を受けないからです。
これはファミリーバイク特約の大きな特徴です。
たとえば、自動車保険には他車運転特約というものがあります。
この特約は、他人の車を臨時に運転中に事故を起こした場合に自分の自動車保険が使える、というものです。
この他車運転特約の場合、被保険者(補償の対象になる人)は、原則的には記名被保険者とその家族全員なのですが、もしも自分の自動車保険に「本人・配偶者限定(夫婦限定)」が付いていたら、この特約を使えるのは記名被保険者とその配偶者の2人だけに限定されてしまいます。
夫婦以外の家族は対象外になります。
その点、ファミリーバイク特約は主契約の年齢条件や運転者限定による制限を受けません。
恐ろしく使い勝手のいい特約であり、これは驚くべきことだと思います。※アクサダイレクトのファミリーバイク特約だけでなく他社のファミリーバイク特約も同様の内容です
アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:ロードサービスは付きません
アクサダイレクトのファミリーバイク特約にはロードサービスは付きません。
他社のファミリーバイク特約も同様でロードサービスは付きません。
ロードサービスが必要な場合は単体のバイク保険(任意保険)に入るしかありません。
バイク利用が自宅の近所だけに限定されているなら、特にロードサービスは不要だと思いますが、自宅から離れた場所で乗る機会が多い場合、ロードサービスが付くのは大きな安心材料です。
自動車事故の場合、大事故でない限り自力走行可能なケースが多いですが、バイク事故の場合は自力で走れないケースが多くなります。
そんな際にロードサービスがあると修理工場まで運んでもらえるので大いに助かります。
とは言うものの、125cc以下のバイクでは近距離走行がメインになると思いますので、ロードサービスなしのファミリーバイク特約で特に不足するケースは少ないのではないでしょうか。
アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:車両保険は付きません
単独のバイク保険には車両保険を付けることができる会社もありますが、ファミリーバイク特約に車両保険は付けられません。
もっとも車両保険を扱っているのは大手代理店型の保険会社だけで、アクサダイレクトなどの通販型のバイク保険には車両保険をつけられません。
ですからファミリーバイク特約に車両保険がつかないのは不思議な事ではありませんが、そうした理由とは別にファミリーバイク特約の補償の範囲を考えるとご理解いただけると思います。
つまり、ファミリーバイク特約では家族が複数台バイクを所有していてそのいずれのバイクで事故を起こしても補償の対象になりますし、友人から借りたバイクも補償の対象です。
したがってこれらすべてのバイク自体の損害(車両保険)まで補償することはとても不可能です。
どうしてもバイク自体の損害をカバーしたい場合は大手代理店型(損保ジャパンなど)のバイク保険に加入するしかありません。
ただし、大手代理店型のバイク保険で車両保険を付けたとしても「盗難」は不担保の保険がほとんどです。
バイクの「盗難」にも備えたい場合はやはり単体として販売されている「バイク盗難保険」に加入する必要があります。※保険料は高いです
アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:「補償の重複」と「被保険者の範囲」
家族が車を複数台所有している場合、そのうちのいずれかの自動車保険にファミリーバイク特約を追加すれば、それで家族全員のバイク事故が補償されます。
ただし、誰の自動車保険につけるかによって「被保険者の範囲」が変わることがあるので注意が必要です。
たとえば下記の家族で考えてみます。
同居 |
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別居 |
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上の家族で、父と母と娘がそれぞれ自分の車を所有し、それぞれ自動車保険を付けていたとします。
このケースでファミリーバイク特約を付けるとしたら誰の自動車保険に付ければいいでしょう?
父あるいは母の自動車保険にファミリーバイク特約を付けた場合は、上の4人家族全員がファミリーバイク特約の被保険者になります。
しかし、娘の自動車保険にファミリーバイク特約を付けた場合は、同居している父・母・娘は被保険者になりますが、別居の息子(娘から見たら兄か弟)は被保険者になりません。
なぜなら、ファミリーバイク特約の被保険者は次のとおりであるからです。
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記名被保険者が父または母であれば、他県の大学に通う息子は「別居の未婚の子」に該当します。
しかし記名被保険者が娘の場合、他県の大学に通うのは自分の子供ではなく、兄または弟です。
つまり別居の親族ということになりますから、被保険者には含まれません。
このように、「補償の重複」と「被保険者の範囲」は密接に関わっているので注意が必要です。
もしも娘が結婚のため家を出ることになったら、父または母にとって娘は「別居の未婚の子」の要件から外れますから、結婚後に娘が原付バイクを運転するのであれば、娘自身の自動車保険にファミリーバイク特約を付ける必要が出てきます。
家族構成に変化・変動が生じた場合は、それに応じてファミリーバイク特約の「補償の重複」あるいは「被保険者の範囲」を見直さなければなりません。
アクサダイレクト:ファミリーバイク特約:補償額と補償内容
アクサダイレクトのファミリーバイク特約は、いわゆる「自損事故型」です。
他社のファミリーバイク特約は「自損事故型」と「人身傷害型」の2つのタイプから選択できるところもありますが、アクサダイレクトでは「自損事故型」のみです。
補償内容ですが、バイクで相手にケガをさせたり相手のモノに損害を与えたりした場合は対人賠償保険・対物賠償保険から保険金が支払われます。
対人賠償保険と対物賠償保険の補償限度額は主契約の補償限度額と同額です。
バイクの事故でバイク運転者・同乗者がケガ・死亡・後遺障害を負った場合は、自損事故傷害保険から保険金が支払われます。
自損事故傷害保険から保険金が支払われる事故とは、いわゆる「自損事故」のケースに限定されます。
たとえば、電柱に激突したり、崖から転落したり、信号待ちの車に追突したり、こういった相手がない事故あるいは相手に過失が生じない事故でバイク運転者・同乗者が傷害を負うケースです。
双方に過失が生じる事故でバイク運転者・同乗者が傷害を負った場合は、相手の過失分は相手から支払われますが、こちらの過失分に対しては自損事故傷害保険からは支払われません。
自損事故傷害保険の補償額は次のとおりです。
- 【医療保険金】入院6,000円、通院4,000円(1名・1日につき)※1回の事故につき1名100万円限度
- 【死亡保険金】1,500万円(1名につき)
- 【後遺障害保険金】障害の程度に応じて50万円~2,000万円(1名につき)
- 【介護費用保険金】所定の重度後遺障害が発生し介護を必要とする場合に200万円(1名につき)
アクサダイレクトのファミリーバイク特約では、バイク運転者が補償される範囲は上記のように限定されているので、加入に際しては、生命保険・医療保険・傷害保険など他の保険でバイク運転者自身のケガの補償を十分にカバーしておく必要があります。
ファミリーバイク特約:保険料比較一覧表
ファミリーバイク特約:保険料比較一覧 | ||
保険会社 | 自損事故型 | 人身傷害型 |
ソニー損保 | 8,090円 | 21,820円 |
おとなの自動車保険(セゾン損保) | 6,520円 | 18,240円 |
アクサダイレクト | 7,300円 | なし |
チューリッヒ | 11,020円 | なし |
三井ダイレクト | 10,270円 | 14,130円 |
イーデザイン損保 | 10,540円 | なし |
SBI損保 | 7,950円 | 21,710円 |
損保ジャパン | 9,370円 | 29,690円 |
東京海上日動 | 9,960円 | 24,800円 |
三井住友海上 | 11,500円 | 38,480円 |
あいおいニッセイ | 10,750円 | 34,710円 |
JA共済(農協) | 4,380円 | なし |
全労済 | 不明 | 7,980円 |
(2019年4月時点の試算結果) ※三井ダイレクトのファミリーバイク特約は3タイプありますがウェブ見積の画面では自損型と人身傷害型しか選択できないので上の表では2タイプのみの表示です ※上記ファミリーバイク特約の保険料は「定額」です。つまり等級・年齢条件が変わっても保険料は変わりません ※全労済のホームページでの見積もり試算では主契約のマイカー共済に人身傷害が付いたプランしか計算できないので自損事故型の保険料は「不明」としました |
★保険料が高いか安いかはファミリーバイク特約の料金だけでは判断できません。ベースとなる保険料レベルが各社異なるのでトータルでいくらになるかはまた別だからです。一括見積もりサイトを利用すれば各社の保険料総額が横並びで確認できます。
保険スクエアBang! | インズウェブ |
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ご覧いただきありがとうございました。