【記事丸わかり】
⇒⇒「スペアタイヤが無くても車検に受かる?」 |
タイヤがパンクしたときなどに応急処置として臨時に取り付けるタイヤのことをスペアタイヤと言います。
昔の車にはほぼ100%装着されていましたが現在の車には非装着のものが多く、スペアタイヤを見たことがない人もいるようです。
車検との関係で言うと、スペアタイヤの装着義務はありません。
無しの車でも車検は通ります。
ただし、ジムニーなど車の後部などに標準装備されている車の場合はちょっと扱いに注意が必要です。
また大型トラックやバスなどでは3ヵ月毎の点検が義務化されています。
【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
車検の点検項目に入っていない
スペアタイヤは車検の際の点検項目に入っていません。
したがってスペアタイヤが付いている車であってもタイヤの空気圧等を検査することはなく、また無しの場合も合否の判定には無関係です。
ジムニーなど車体外部に装着されている車両の場合
ジムニーなど車体外部にスペアタイヤが標準装備されている車があります。
こうした車の全長を実測してみると、スペアタイヤの分だけ車検証上の「全長」をオーバーしてます。
しかし車検はパスします。
ただし、スペアタイヤを外した状態で車検を受けると、今度はスペアタイヤを支えるアタッチメントの突起が「全長」をオーバーするので車検は不合格になります。
そこで、この突起を取り除くことで、晴れて車検合格となります。
このように、標準装備でスペアタイヤが外付けされている車両の場合は、車検前に事前に確認することをおすすめします。
8トン以上のトラック・30人以上のバスは3ヶ月毎の点検が義務化
平成29年10月に岡山県の中国自動車道で大型トラックのスペアタイヤが落下して死亡事故が発生しました。
この事故を受けて、国土交通省は平成30年10月1日より、車両総重量8トン以上又は乗車定員30人以上の大型自動車のスペアタイヤについて3ヶ月ごとの点検を自動車の使用者に義務づけることになりました。
なお、この点検は、タイヤそのものの性能を調べるのではなく、車体への取り付けがしっかりしているかを調べる点に重点が置かれています。
要するに、落下を予防するための点検です。
スペアタイヤを履いた状態では車検に通らない
パンク等でスペアタイヤに交換し、たまたま車検の時期を迎えていた場合など、そのままの状態で車検を受けてしまおうとしても、それはNGです。
標準のタイヤと較べてスペアタイヤのサイズは細いのが普通で、サイズ面で車検基準をクリアーしません。
新車時からスペアタイヤを装備しない車が増えている
大型トラックやバスを除き、現在販売されている新車の多くは最初からスペアタイヤを装備していません。
メーカーがスペアタイヤを付けない理由の筆頭に挙げられるのは、燃費性能の向上でしょう。
少しでも車両重量を軽くするためです。
また、タイヤの性能が向上し、たとえパンクしても即座に走行不能になることはなく、安全な場所に退避するまでしばらく時間が稼げるようになっています。
さらに、JAFあるいは自動車保険のロードサービスなどが充実していて、パンク等でもすぐに現場に駆けつけ応急措置をしてくれる体制が整っている点も見逃せません。
いずれにしても、昔に較べてスペアタイヤは必須の装備品ではなくなってきているということです。
タイヤ関連の下記記事も参考にしていただけると幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。