【記事のポイント】
⇒⇒青色の「デイライト」って取り付けていいの?! |
デイライトとフォグランプの違い|車検基準と使い方の違い
車には様々な灯火類がありますが、そのなかでデイライトとフォグランプの違いは何でしょう?道路を走行している車の中には、この2種類のライトを同じように使用しているケースも見受けられます。でも、それではダメです。ルールに従わなければなりません。
デイライトの目的
まず、デイライトは「日中に歩行者や対向車に自車の存在を知らせること」が役目です。
フォグランプの目的
一方で、フォグランプは「霧や雨や雪といった悪天候時に前方視界を改善すること、同時に歩行者や対向車に自車の存在を知らせること」が役目です。
デイライトとフォグランプにはこうした役割の違いがあるので、点灯方法にも以下のようなルールがあります。
デイライトとフォグランプの点灯方法
<デイライトの点灯方法>
|
<フォグランプの点灯方法>
|
たとえば、ヘッドライトを点灯する時はデイライトは消灯あるいは減光する必要があり、フォグランプを点灯しているときは必ずヘッドライトを点灯しなければなりません。
デイライトの車検基準
2016年10月7日に国土交通省は「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第124条の2(昼間走行灯)」を公表しました。
これにより、それまでは「その他灯火類」として扱われていたデイライトが、正式に「デイライト(昼間走行灯)」という項目を立てて保安基準が厳密に規定されることになりました。
したがって、これ以後に車検を受ける場合は、以下の新保安基準をパスする必要があります。
車検時におけるデイライトの新保安基準 | |
明るさ |
|
色 |
|
取り付け位置(高さ) |
|
取り付け位置(幅) |
|
形状 |
|
面積 |
|
他のライトとの連携 |
|
その他 |
|
(国土交通省)
フォグランプの車検基準
道路運送車両法では、フロントのフォグランプを「前部霧灯」、リアのフォグランプを「後部霧灯」として明確な保安基準を定めています。
以下のとおりです。
フォグランプの保安基準 | ||
前部霧灯 | 後部霧灯 | |
色 | 白または淡黄色※濃い黄色もOK ※左右同色であること | 赤色 |
個数 | 2個以下 | 2個以下 |
位置・高さ | 地上から25cm~80cmのあいだ ※車幅の外側縁からフォグランプの外側縁が40cm以内であること | 地上から25cm~100cmのあいだ ※ブレーキランプから10cm以上離れていること |
光軸 | 下向き | — |
玉切れ・レンズの割れ | 不合格 | 不合格 |
ヘッドライトとの連携 | ヘッドライト点灯時にのみ灯火可能、ヘッドライト消灯時は灯火不可 |
(※)LED球であっても「車検対応」の品であれば問題なく車検をパスします。
まとめ
『デイライトとフォグランプの違い|車検基準と使い方の違い』のテーマで解説しました。
以下、記事のまとめです。
- デイライトは日中に歩行者や対向車に自車の存在を知らせるために使用されます。
- フォグランプは霧や雨、雪といった悪天候時に前方視界を改善し、同時に自車の存在を周囲に知らせる目的があります。
- 点灯方法に違いがあり、デイライトは夜間には消灯あるいは減光する必要があり、フォグランプはヘッドライト点灯時のみ使用可能です。
- デイライトの車検基準では、明るさ、色、取り付け位置、形状などが具体的に規定されており、車検時にはこれらの基準をクリアする必要があります。
- フォグランプも保安基準が設けられており、色や個数、位置、光軸に関する詳細なルールがあります。
⇒⇒デイライト 車検基準|色・形・明るさ・スモール連動・位置 |
ご覧いただきありがとうございました。