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路上教習で人轢いたら?つらい・パニック・周りが見えない状況を回避する方法
路上教習中に人を轢いたら、どんな状況が起こるのでしょうか。つらい、パニック・周りが見えない状況を回避するために、法的問題や責任の所在について詳しく解説します。
法的問題や責任の所在を理解する
路上教習で人を轢いてしまったら、パニックや周りが見えなくなる可能性があります。
そのようなつらい状況を回避するため、路上教習中に起こった事故の法的問題や、責任の所在を知っておくことは非常に重要です。
こちらの章では、路上教習中に人を轢いてしまった場合の責任の所在について詳しく解説します。
路上教習とは
路上教習とは、自動車教習所での応用走行において、「公道で行う技能教習」のこと。第一段階で学科教習と技能教習を一通り受けた後、仮免許を取得してから路上教習が受けられます。
仮免許状態では、指導員などが助手席に同乗した上で実際の道路を走行します。
路上教習での事故は運転者の責任
路上教習で事故を起こした場合、たとえ仮免の段階でも事故の責任は基本的に運転を行った本人にあります。
仮免許とは
仮免許証は、道路交通法87条で規定された正式な運転免許証のひとつです。「運転免許証の仮のもの」という意味ではなく、正式に定められた「免許」となります。
ですから、仮免許だからといって、事故の責任が免責されることはありません。
同乗する指導員に責任はあるの?
自動車教習所の指導員は、同乗者として細心の注意を払い指導監督しなければならない立場です。
しかし、運転操作そのものは教習生によって行われるため、責任は教習生に帰属すると考えられています。
ただし、「教官が居眠りをしていた」「よそ見をしていて補助ブレーキを踏むのが遅れた」など、明らかに事故を回避するための指導不足や過失があった場合に限り、教官本人や教習所にも責任が及ぶ場合があります。
しかし、このような行為を怠っていたかどうかは立証困難な場合が多く、教官が責任を負うケースはかなり稀です。
仮免でも点数が引かれるの?
仮免許であっても運転者に違反があれば、通常の運転免許と同様に点数が引かれ、反則金の納付が必要になります。
仮免の取り消しはあるの?
以下のような違反行為は、仮免許の取消対象とされています。
- 飲酒運転
- 過度なスピード違反
- 無理な幅寄せ・車間を詰めるなどの妨害運転
- 指導する資格を持つ人を乗せず単独で運転した場合
教習中に事故を起こした場合や、交通法規違反を犯した場合は、厳しい処分が科せられます。
仮免許状態での単独運転も違法
仮免許を持っている人が練習のために単独で運転した場合、「同乗義務違反」として処罰の対象になります。
仮免許を取り消されるだけではなく、罰金や懲役などの処罰を受けることもあるので注意が必要です。
路上教習で事故を起こした場合の保険は?
教習所ではほとんどの場合、専用の自動車保険である「総合補償保険制度」に加入しています。
そのため、技能講習や路上教習で事故が発生した場合、所内・公道どちらでも保険が適用されます。
ただし、加入している保険の内容や補償内容は教習所によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
事故を起こしたらすぐに警察に連絡する
パニックになってしまうと周りが見えない状況になり正しい行動がとれず、被害が拡大してしまう可能性があります。事故が起きたら、まずは冷静に対応することが大切です。
事故の現場から離れず、車のエンジンを切り、安全を確保するためハザードランプを点灯します。怪我人を擁護して周囲の安全を確保し、すぐに警察に連絡してください。
教官や自分自身が怪我をしている場合は、早急に救急車を呼びましょう。
まとめ
「路上教習で人轢いたら?つらい・パニック・周りが見えない状況を回避する方法」について解説しました。路上教習での事故は、たとえ仮免許の状態だとしても運転者に責任が生じます。
事故が起きたら、すぐに警察や救急隊に通報し、周囲の人々に協力を求めましょう。教官が一緒に乗っているからと安心せず、運転には細心の注意を払って事故を回避しましょう。
ご覧いただきありがとうございます。