【記事丸わかり】
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若者の車離れは当たり前?いいこと?何が悪いの?理由を深堀り
「若者の車離れ」は、10年以上前から言われている問題です。
本記事では、「若者の車離れは当たり前?いいこと?何が悪いの?」というテーマについて、以下のアンケート調査を参考に深掘りします。
若者の車離れの現状
Z世代の若者が車を持たない理由を探ります。
車両価格の上昇
ソニー損保の調査によると、車を持っていない20歳の若者の37.3%が車の購入費用を負担に感じています。
現代のクルマは安全装備や情報装置、先進運転支援技術などが標準装備されているため、昔よりも車両価格が上昇しています。
また、メンテナンス、車検、税金といった維持費も購入を躊躇してしまう要因となっています。
公共交通機関の充実
カーライフ調査では、クルマを持たない理由に、「車以外の移動手段が充実しており、クルマに乗る必要がないから」という意見が28.0%ほどありました。
特に都市部では、電車やバスでどこへでも行くことが可能です。
このような公共交通機関の充実も、若者の車離れに拍車をかけています。
カーシェア・レンタカーサービス
カーシェアやレンタカーサービスでは、必要な時だけクルマを借りられるため、クルマを所有するコストが大幅に削減できます。
さらに、カーシェアサービスは、スマホひとつで予約ができ、面倒なメンテナンスも必要ありません。
このような便利なサービスが充実していることも、クルマを持つメリットが薄れる理由と考えられます。
若者のライフスタイルの変化
車離れが進む背景には、若者のライフスタイルの変化も大きく影響しています。
かつては車が移動やデートに欠かせない存在でしたが、現在ではネットやスマホの普及により新たな娯楽の選択肢が増えています。
オンラインコンテンツや趣味にお金や時間を費やす傾向が見られ、車への関心が低下している可能性もあるでしょう。
若者が乗りたい車がない
調査では41%の若者が、「メーカーにもっと若者向けの車を作って欲しい」と回答しました。
このように、自身のニーズに合った車が見つからない点も車離れにつながっています。
若者の車離れは当たり前?
Z世代を対象にしたアンケートでは、クルマを所持することに対してさまざまな意見が交わされています。
将来的に車が欲しい若者も
「あなたは、将来的に自分の自動車を欲しいと思いますか?」という問いに対して、都内では約7割、地方では約8割のZ世代が車を購入したいと考えていることが明らかになりました。
免許保有率も上昇傾向
調査対象者の中で、免許を持っている人の割合は61.2%(2023年)。
過去の調査では2022年(57.2%)、2021年(51.3%)だったことから、免許保有率は上昇傾向にあることが分かります。
また、
- 現在教習所へ通っている…5.6%
- 今後免許を取得予定…28.6%
- 将来的に免許を取得したい…28.6%
このように、約6割以上の人が今後免許取得に意欲的であることが分かります。
まとめ
「若者の車離れは当たり前?いいこと?何が悪いの?」というテーマに沿って理由を深堀りしました。
若者が車離れをする理由は、車両価格の高騰や公共交通機関の発達だけではなく、ライフスタイルの変化なども影響しています。
「若者の車離れ」という言葉には、ネガティブなイメージを抱く人もいますが、必ずしも悪いことばかりではありません。
むしろ、いくつかのポジティブな側面も存在します。
車の所有は、行きたい時に行きたい場所へアクセスできる「自由」を提供し、アウトドアなどの趣味にも活用できますが、一方で、車の排気ガスによる環境問題であったり、不幸な交通事故といった問題も引き起こしています。
誰もがみなマイカーを所有することには、こうした負の側面が付きまといますから、「車離れ」は決してマイナス面だけではないはずです。
とはいえ、若者の車離れが進んでいる一方で、興味があるといった声も数多くあります。
車の必要性やメリットを理解して、素敵に活用できる日が来ることを願います。
ご覧いただきありがとうございます。