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【記事丸わかり】
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アウトランダーPHEVは何年乗れる?寿命は?バッテリーを長持ちさせるコツ
アウトランダーPHEV 3代目 GN0W型(2021年~ ):Wikipedia
アウトランダーPHEVは購入後何年乗れるのか、バッテリーの寿命が気になる方も多いでしょう。
本記事では、アウトランダーPHEVの寿命や、バッテリーを長持ちさせるコツについて解説します。
少しでも快適に乗り続けるために、参考にしてくださいね。
アウトランダーPHEVのバッテリーについて
アウトランダーPHEVには、鉛電池(補機用バッテリー)と専用の高圧電池(駆動用バッテリー)の2種類のバッテリーユニットが搭載されています。
新型アウトランダーPHEVのバッテリー
2021年にフルモデルチェンジした新型アウトランダーPHEVは、先代よりもバッテリー容量と急速電池性能が大幅に向上しています。
エネルギー密度を高めたリチウムイオン電池は小型化を実現し、従来の80セルから96セルになり、総電圧は350V、総電力量20kWh(先代は300V/13.8kwh)となりました。
※三菱ekクロスEV(日産サクラ)の総電力量も同じ20kWhです。
また、駆動用バッテリーは20kWhに大きく増量し、急速充電の対応出力は以前の18kWから約37kW(推定)に倍増しています。
充電時間
新型アウトランダーPHEVは、普通充電と急速充電に対応し、AC200Vの普通充電で約7.5時間で満充電、急速充電の場合は約38分で80%の充電が可能となりました。
EV走行換算距離
WLTCモードのEV走行換算距離は、
- Mグレード:87km
- P・Gグレード:83km
と先代より約50%向上しています。
※カタログ値でなく実走行距離で考えても、50kmはほぼ問題なく走行できるでしょう。日常使用では100%電気自動車として使えるシーンが増えそうです。
また、ガソリンタンクの容量が先代の45Lから56Lに拡大しており、EV走行とハイブリッド走行を組み合わせた総合航続可能距離は、1,000km越えを達成しています。
AC電源を車内に装備
フロアコンソールボックスとラゲッジルームの2カ所に、100V1500WのAC電源を標準装備しています。
そのため、アウトドアや災害時の非常電源としても活用できます。
アウトランダーPHEVのバッテリー保証
三菱自動車ではアウトランダーPHEVの駆動用バッテリー向けに、容量保証と部品の保証を行っております。(※年式によって保証内容が変わります)
21型モデル | 22型モデル | 以前のモデル | |
容量保証 | 初度登録後8年以内 (但し走行16万km以内)で駆動用バッテリー容量の70%を下回った場合、無償で修理・交換を実施 | 初度登録後8年以内 | 初度登録後8年以内 (但し走行16万km以内)で駆動用バッテリー容量の70%を下回った場合、無償で修理・交換を実施 |
特別保証部品 | 初度登録後5年以内 | 初度登録後8年以内 | 初度登録後5年以内 |
これは他社のPHEVやBEVにも言えることですが、新車購入した場合であれば、電池の寿命や能力低下に関しては心配無用です。ちゃんと保証が付いています。
アウトランダーPHEVのバッテリーの寿命はどれくらい?
三菱自動車では、駆動用バッテリーの残存電池容量は、10年10万キロの走行で新車時の65%と予測しています。
しかし、ここがPHEVの大きな強みですが、容量低下が起きた場合でも、発電機能やエンジンを搭載しているため、ハイブリッド走行や動力性能に影響はありません。
そもそも、前の項目で触れたように、バッテリーが一定の性能を下回れば、しっかり保証が付いているので安心ですよ。
お得にバッテリーの容量を測定してもらう方法
バッテリー容量は、三菱のディーラーで測定可能です。
三菱自動車電動車両サポート
三菱自動車では、「電動車両サポート」というサポートプログラムを提供しています。
入会金は1,650円、個人プランは、
- ベーシック:月額550円
- プレミアム:月額1,650円
の2種類があり、以下のサービスがお得に受けられます。
- 充電サービス
- スマホアプリ(充電施設の検索機能)
- ロードサービス
- 優待サービス
プレミアム会員なら、駆動用バッテリーの容量測定が全国の三菱ディーラーで無料でできます。(※年に1回まで)
駆動用バッテリーを長持ちさせるコツ
リチウムイオン電池は、満充電による高温状態が続くと劣化が進行する恐れがあります。
アウトランダーPHEVには、バッテリーの温度上昇を抑制するバッテリー冷却システムを搭載しています。
しかし、満充電状態での充電を続けると性能低下が早まるため、注意が必要です。
バッテリーを長持ちさせるためには、残量メモリが半分以下になってから充電するようにしてください。
また、急速充電のみを繰り返し行うと、バッテリーの寿命が短くなることもあります。
2週間に1回の間隔で普通充電を行い、満充電するようにしましょう。
まとめ
「アウトランダーPHEVは何年乗れる?寿命は?バッテリーを長持ちさせるコツ」について解説しました。
駆動用バッテリーは、10年10万キロが交換時期と言われています。しかし、使用状況によっても大きく異なります。
こちらで紹介した適切な充電方法を続けて、バッテリーを長持ちさせましょう。
※劣化した駆動用バッテリーは、自動車用としては能力不足でも、街灯用蓄電池など他の用途にはまだまだ使えます。自動車メーカー各社は使用済み蓄電池の2次利用やリサイクルなどにも取り組んでいます。単純に廃棄されているわけではありません。
ご覧いただきありがとうございます。