【全店併売化】トヨタディーラーはどこがいい?違いは?どこも同じ?

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【全店併売化】トヨタディーラーはどこがいい?違いは?どこも同じ?

※トップ画像は秋田トヨタ泉新国道店<Wikipedia様より>

このページのテーマは「トヨタディーラーはどこがいい?」に関してですが、下記にご案内しているように、いま全国に展開しているトヨタのディーラーさんはまさに風雲急を告げる大変革期の真っただ中にあります。

すでにトヨタのディーラーさんとおつきあいがある方もこれからトヨタ車を購入しようかという方も、今後はどのディーラーさんでトヨタ車を購入すればいいのか、ディーラーに違いはあるのか、という点には大いに関心がおありではないでしょうか。

まず結論を申し上げると、

親切で丁寧で明るい人柄のスタッフさんが元気よく働いているディーラーさんを選んでください。

平凡ですが、これが答えになります。

以下、その理由をご説明いたします。

———————————–

トヨタ車を買いたい人は当然トヨタの新車ディーラーに出かけて試乗したり商談したりするわけですが、以前は車種によって販売店が異なっていました。

しかし、2020年5月からは日本全国にあるすべてのトヨタディーラーがすべてのトヨタ車を販売できるようになったのです(全車種全店併売化)。

そもそもトヨタには4系統のディーラーがあります。

  1. トヨタ店:クラウンなど
  2. トヨペット店:アルファードなど
  3. カローラ店:カローラなど
  4. ネッツ店:ヴィッツなど

これまでは上記のように各ディーラーによって取り扱い車種が決まっていました。※プリウスやアクアなど一部ハイブリッド車は全店で販売されていた

たとえば、アルファードが欲しい人はトヨペット店でしか購入できないので、いままでトヨタ店で購入したクラウンに乗っていた人が、政治家や芸能人が乗っているアルファードを見て自分も欲しくなったとしても、販売店が異なるので買えなかったのです。

トヨタのディーラーと顧客とは密なコミュニケーションによって緊密な関係が構築されているので、そう簡単に他のディーラーに移ることは顧客の心理面でも簡単なことではないのです。

けれども、全車種全店併売化が実施されて以降は、トヨタ店の顧客であるクラウンオーナーが、今度は同じトヨタ店でアルファードを購入できるようになり、実際、2020年にはコロナ禍にありながらアルファードの販売台数は106,579台(2020年4月~2021年3月)という好成績を収めたのです。

この数字にはクラウンからの移行組がかなりあったとのこと。

そのせいもあって2018年にフルモデルチェンジしたばかりのクラウンの販売台数は、

  • 2018年度(2018年4月~2019年3月):58,548台※月平均4,879台
  • 2019年度(2019年4月~2020年3月):29,680台※月平均2,473台
  • 2020年度(2020年4月~2021年3月):21,858台※月平均1,822台

と下降線をたどったのです。

さて、このページのテーマはアルファードやクラウンの販売台数に関してではないのですが、しかし、上記のクラウンからアルファードへという流れが簡単に生まれた要因の一つは、明らかに全車種全店併売化が寄与したことは明白だという点を言いたいのです。

トヨタ店の顧客だったクラウンオーナーは、同じトヨタ店で従来トヨペット店でしか買えなかったアルファードを購入することができたのです。

これはほんの一例です。

こうした変化は今後ますます激しくなっていくでしょう。

ディーラー同士の競合が激しくなる

上記のクラウン⇒⇒アルファードの例を続けます。

上の例ではクラウンオーナーは今まで付き合いのあるトヨタ店でアルファードを購入したのですが、もしもトヨペット店がアルファードの大幅値引きを敢行していたら、その値引き幅によっては、たとえトヨタ店と緊密な関係を築いてきたクラウンオーナーにしても、けっこう気持ちが動くかもしれません。

トヨペット店だけではありません。

トヨタ店の最寄りのカローラ店やネッツ店でもアルファードは販売できるように変わりましたから、こちらのディーラーでも値引き攻勢をかけてきたら、やはりクラウンオーナーの気持ちに変化が出てくるかもしれません。

今、全国のトヨタディーラー(トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店)ではこうした仁義なき戦いが展開されつつあります。

とは言え、商品知識やメカニックのノウハウの問題もある

2020年5月から始まった全車種全店併売化は、全国のトヨタディーラー関係者に甚大なストレスを与えることになり、営業スタッフやメカニックの皆さんは恐らく日々猛勉強を重ねていると思います。

単純に計算すると、トヨタディーラーの営業スタッフは今までの4倍の車種を扱うことになります。

今までは同じトヨタ車でも「関係ない」と見なしていた車種についても、商品知識を頭に叩き込んでいく必要があります。

少なくとも、店舗を訪れた人や電話で問い合わせてきた人に対して、トヨタが扱う全車種についてちゃんとした回答ができるだけの商品知識が求められるようになります。

実際、トヨタではWEB会議などでディーラー関係者の商品知識の向上を目指してかなり集中的にエネルギーを注いでいるとのこと。

そして、商品知識だけでなく、故障や修理への対応、車検対応などなど、メカニックの皆さんもより幅広い車種に対応できるように知識と技術の幅を広げる必要に迫られています。

何でも売れると言っても、得意分野による濃淡は出てくるのではないか

トヨタの4つの販売チャンネルである、トヨタ店・トヨペット店・カローラ店・ネッツ店がトヨタの全車種を扱えるようになるにしても、たとえば、今までカローラ店で歴代カローラを乗り継いできた顧客にしてみれば、故障した時の対応とか車検などは、やはりカローラに関するノウハウを積んでいるカローラ店が一番安心できるお店だと感じるのではないでしょうか。

つまり、今乗っているトヨタ車に今後も乗り続けるユーザーにとっては、全店併売化は当面大した影響はないということになりそうです。

いっぽうで、新規にトヨタの車を購入する人なら、ディーラー同士で競合させて少しでも安い見積もりを出したところで購入する傾向がより強まるでしょう。

また、これとは別の要因があって、たとえばクラウンを販売していたトヨタ店を訪れる客層と、ヴィッツなどを販売していたネッツ店を訪れる客層には、これまで様々な面で(はっきり言えば収入など)違いがあったと思います。

ですから、これまでトヨタ店の顧客だった人が、どこでも同じ車が買えるのだからと、今度はネッツ店の顧客になるでしょうか。

たぶん、そうしたケースは限定的だと思います。

すべてのトヨタディーラーですべてのトヨタ車の販売が解禁されたからといって、今まで4つに分かれていた販売チャンネルが持つそれぞれの特色や色合いといったものが、一気にガラガラポンッと一変することにはならず、従来からの特色はある程度残ることになるのではないでしょうか。

統廃合が進むかも

今後は、上記のような様々な問題に対応するために、トヨタディーラーの間で経営や店舗の統廃合が進むかもしれません。

今でも同じブロックに複数のトヨタディーラーがひしめき合っているケースは日本全国いくつも実例がありますが、こうしたディーラー同士が合併して店舗を集中化することも大いにありうると思います。

でも、予想されるこうした動きは私たちにとっては大した問題にはならないでしょう。

なぜなら、たとえば銀行にしても今まで近所にあった支店がなくなってATMだけになったという事例はいくらでもあり、それでも私たちはそれに応じて生活を変えてきています。

ディーラー関係者にとっては大きな問題でしょうが、わたしたちにとってはどうってことはない問題でしょう。

単純明快に付き合いましょう

トヨタのディーラーの皆さんは激動の時代に突入しているかもしれませんが、私たち自動車ユーザー、トヨタユーザー、トヨタファンは、ごく当たり前に振る舞えばいいだけだと思います。

このページのテーマは「トヨタディーラーはどこがいい?」というものですが、次のように行動すればいいのではないでしょうか。

<すでにトヨタ車の顧客である>

  • 今まで付き合いのあるディーラーに修理依頼し、車検を出す。
  • 新しい車が欲しくなったら、まず今のディーラーで見積もりを出してもらう。念のために近場の他のトヨタディーラーで見積もりを出してもらい、もしもそちらが安かったらその見積書を今付き合っているディーラーに提示して「これより安くなりますか?」と値引きを迫る。値引き額が他店を上回ればそれでいいし、上回らなくても少々の違いなら店を移るほどのことではないので現在の店で購入する。

<新規にトヨタ車を購入する場合>

  • 居住地の近くの複数のトヨタディーラー(トヨタ店・トヨペット店・カローラ店・ネッツ店)で相見積もりを取り、見積額が低い店を優先的に交渉を進める。ただし、最終的に購入店舗を決定するには、値引き額よりも営業スタッフの対応や店の雰囲気などをより重視すべき。値引き額が15万とか20万違うなら別だけれど、少々の金額差なら、「人」を重視すべき。

トヨタのディーラー数は圧倒的!

いずれにしても、トヨタのディーラー網は圧倒的です。

他メーカーの数と比べてみてください。

<自動車販売店網ランキング>

順位販売店2022年7月
1位トヨタ自動車4,963
2位ホンダ2,350
3位日産(日産自動車)1,445
4位スズキ1,186
5位ダイハツ1,034
6位マツダ968
7位スバル776
8位ホンダオートテラス(現・Honda Cars・U-Select)715
9位日産(プリンス)707
10位ダイハツ(中古車)630
11位三菱自動車604
12位スズキ(中古車)377
13位メルセデス・ベンツ328
14位フォルクスワーゲン309
15位いすゞ自動車285
16位三菱ふそうトラック・バス259
16位日野自動車259
18位BMW255
19位日産(サティオ)222
20位MINI215
21位レクサス214
21位レクサス(中古車)214
23位UDトラックス201
24位アウディ185
25位ヤナセ148
26位ボルボ119
27位ジープ101
28位フィアット97
29位プジョー96
30位アルファロメオ91
31位ルノー80
32位シトロエン75
32位アバルト75
32位アバルト(サービス)75
35位フォード69
36位ジャガー47
36位ランドローバー47
38位ポルシェ46
39位日産(モーター)43
40位リベラーラ42
41位CORNES33
42位マセラティ23
43位ロータス16
44位ランドローバー アルミニウム認定BPショップ10

日本ソフト販売

すごい!

まとめ

いま全国のトヨタディーラーは大揺れの時期にありますが、でもそれはあちら側の話であって、わたしたち自動車ユーザーが特別な対応を迫られているわけではありません。

ごく普通に振る舞えばいいだけです。

車を購入すると、そのディーラーさんとは長い付き合いになるので、やはり人柄やお店の雰囲気はより重視すべき要素です。

店の雰囲気が悪いところは、おそらく「ブラックなお店」なのです。パワハラやセクハラや何とかハラなどが蔓延している店舗だと見なしていいと思います。

ディーラーのスタッフさんが明るく働いているお店を選んでください。

経営者や上司がブラック人間なところは、私たちに直接対応するスタッフさんにも悪影響が及び、そういうスタッフさんと長く付き合うわたしたちにも陰に陽に波及してくると思います。

トヨタに限らず、ディーラー選びに特別な方法はないと思います。

親切で丁寧で明るい人柄のスタッフさんが元気よく働いているディーラーさんを選んで欲しいと思います。

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