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【徹底調査】ランクル プラドを購入して後悔する?でかすぎで飽きる?
※トップ画像は2017年9月マイナーチェンジ版(Wikipedia様より)
【2023年8月2日追記】新型プラドが「ランドクルーザー 250」として登場! “70”も再導入!2024年前半販売予定!これでランクル3シリーズ揃い踏み!
項目 | 内容 |
---|---|
発表日 | 2023年8月2日(日本時間) |
ランドクルーザー250が登場! | ランドクルーザー300の弟分として250が登場します。 |
250の特徴 | 「ランクル・プラド」の後継車として登場 |
日本での発売予定 | 2024年前半 |
ヘビーデューティーモデルも登場 | 販売休止中だったランドクルーザー70が再投入されます。 |
70の投入時期 | 2023年冬の予定。 |
ランクルの歴史 | 1951年8月1日に誕生。⇒⇒ランクルの歴史 |
ランクルの販売数 | 約170の国と地域で累計1130万台(2023年6月時点) |
ランクルは3系統 | ステーションワゴン(“300”シリーズ)、ヘビーデューティーモデル(“70”シリーズ)、ライトデューティーモデル(“プラド”) |
【2023年6月28日追記】
- トヨタ自動車の本格クロカン・ランドクルーザー「プラド」は2023年11月のフルモデルチェンジが噂されています。
- 新型は「ランドクルーザー250」として発売されるとの情報があります。
- 新型は現行プラドに比べて大幅にサイズアップし、ランドクルーザー300にかなり近づくようです。
- 具体的には、新型は現行比で全長75mm長く、全幅35mm広く、全高50mm高く、ホイールベースも60mm長くなる予定です。
- ランクル300系と同じラダーフレーム構造のTNGA-Fプラットフォームを採用し、全長で85mm、全幅で60mm、全高で25mm差まで300系に近づきます。
- また、次期プラドが「250系」として発売されるのは、車体サイズが兄貴分の300系に近付くためであり、それ以外にもランドクルーザー300が海外で人気で国内生産が追いつかないため、トヨタがランドクルーザー300を海外専用モデルにする方針を立てているとの情報があります。
- フルモデルチェンジで車体サイズが一回り大きくなるプラド(250)を国内市場向けに300系の後継モデルに位置付ける予定です。
- 新型ランドクルーザー250は、歴代ランクルで初となるHEV(ハイブリッド)仕様が追加される予定です。搭載されるのはクラウン クロスオーバーRS用の2.4L直4ガソリンターボによる“デュアルブーストハイブリッドシステム”で、これに6速ATが組み合わされるとのことです。
【2023年6月23日追記】ランクルプラドの過去5年間の販売台数(日本市場)をご紹介します。
年月 | Prado販売台数 |
---|---|
2018-01 | 2,310 |
2018-02 | 2,660 |
2018-03 | 3,900 |
2018-04 | 2,330 |
2018-05 | 2,110 |
2018-06 | 1,720 |
2018-07 | 1,630 |
2018-08 | 1,460 |
2018-09 | 1,320 |
2018-10 | 2,040 |
2018-11 | 2,390 |
2018-12 | 1,960 |
2019-01 | 2,430 |
2019-02 | 2,760 |
2019-03 | 3,620 |
2019-04 | 1,670 |
2019-05 | 1,710 |
2019-06 | 2,180 |
2019-07 | 2,160 |
2019-08 | 1,780 |
2019-09 | 2,710 |
2019-10 | 1,530 |
2019-11 | 1,820 |
2019-12 | 1,460 |
2020-01 | 1,500 |
2020-02 | 1,840 |
2020-03 | 2,600 |
2020-04 | 1,140 |
2020-05 | 960 |
2020-07 | 1,680 |
2020-08 | 1,100 |
2020-09 | 2,330 |
2020-10 | 2,370 |
2020-11 | 3,770 |
2020-12 | 3,430 |
2021-01 | 3,400 |
2021-02 | 2,490 |
2021-03 | 4,020 |
2021-04 | 2,910 |
2021-05 | 2,430 |
2021-06 | 2,340 |
2021-07 | 2,630 |
2021-08 | 1,970 |
2021-09 | 2,410 |
2021-10 | 1,970 |
2021-11 | 2,230 |
2021-12 | 2,190 |
2022-01 | 2,160 |
2022-02 | 2,100 |
2022-03 | 2,890 |
2022-04 | 1,900 |
2022-05 | 2,040 |
2022-06 | 3,050 |
2022-07 | 3,070 |
2022-08 | 2,840 |
2022-09 | 4,150 |
2022-10 | 1,980 |
2022-11 | 2,450 |
2022-12 | 2,420 |
2023-01 | 3,070 |
2023-02 | 4,310 |
2023-03 | 6,110 |
2023-04 | 3,060 |
上の表を折れ線グラフにしたのが下の図になります。
このように販売台数を「推移」としてみると、何と、ここにきて販売台数が上昇しているのです!上の表にはありませんが、2016年とか2017年はほとんどの月が2000台に満たなかったのですが、次第に増えてきています。
これはプラドの強さであると同時にトヨタの強さでもあると思います。と言うのも、次のグラフをご覧ください。
プラドとはややクラスが異なりますが、エクストレイル、CX-5、アウトランダー、RAV4、フォレスター、ハリアーの販売台数の比較です(2023年1月~5月)。
ご覧のように、いちばん上のハリアーが突出していて、上から2番目のRAV4も3月までは他を引き離していました。要するに、トヨタが強いんです。すごい。
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(ここから記事本文)
トヨタのランドクルーザープラドは兄貴分のランドクルーザーをちょっとだけ小ぶりにしたSUVです。
たまに「プラドはランクルのシティー派SUV」と言われることがありますが、それは違うと思います。
ハリアーなどはシティー派と言えるかもしれませんが、プラドの中身は本格派のSUVです。
また、2代目以降のプラドはハイラックスサーフとシャシーを共有していることから「プラドはランクルとは別物」と主張する方もいらっしゃるようですが、出自を辿れば確かにそうかもしれませんが、ではプラドの操縦感覚に何か問題があるか、という視点で見るとやや説得力に欠ける意見のようにも思えます。
さて、この記事を書いているのは2021年10月4日ですが、現行のランクルプラドは4代目にあたり、2009年9月に登場しています。
1代目から4代目までの各モデルチェンジ周期が6年から7年なので、もうとっくにフルモデルチェンジしていていいのですが、いまだ行われていません。
また、ランクルプラドのフルモデルチェンジはランクルのフルモデルチェンジの翌年に行われるのも一つのパターンになっていて、2021年8月に最新型であるランクル300が登場しているので、多くの予想では2022年8月か9月あたりが次期型プラドのデビュー時期ではないかと予想されています。
ただし、2022年はトヨタの新車ラッシュが予想される年で、ノア/ヴォクシー、クラウン、アルファード/ヴェルファイアなど目白押しです。
そこで、ランクルプラドのフルモデルチェンジはひと呼吸置いた2023年の夏ごろではないかという予想も出ています。
いずれにしても、ランクルプラドはランクルと並んでリセール価格(残価率)がSUVではトップに君臨している車なので、モデル末期の現行型を新車で購入しても中古で購入しても、「資産価値」は高く維持できることはほぼ確実で、その点は安心材料になるはずです。
このページのテーマは「ランクル プラドを購入して後悔する?でかすぎで飽きる?」というものですが、まずこれに対する答えを手短に記しておきたいと思います。
Q:プラドを購入して後悔する?
A:いいえ、後悔しているオーナーさんはほとんどいらっしゃいません。購入後に「こういうところはちょっと・・・」というのはもちろんありますが、ほとんどのオーナーさんが満足されています。
Q:プラドはでかすぎか?
A:確かにでかい車です(全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mm。ホイールベース2790mm、最小回転半径5.8m)。ですが、このあたりのことは購入する前にいの一番に検討していますから、でかいことがわかった上で乗っているオーナーさんばかりであり、でかいから購入したことを後悔するなどと言うことは有り得ない話です。
Q:プラドは飽きる?
A:市販されているほぼすべての車の中でランクルやランクルプラドほど「飽きる」という言葉と無縁な車はないと思います。2トンを超える鉄の塊を操縦する感覚、陸のクルーザーとして延々と高速を走る時の乗り味、悪路走行時に初めて合点がいくボディ、足回り、エンジン、ミッションの作り込み、こうしたことはオーナーになってこそ体感しうるものであり、鉄の塊であると同時にメカニズムの集積体であることを思い知らされる経験であって、どこの誰が「飽きる」のか教えていただきたいものです。
あの、べつに私はトヨタの利害関係者ではないのですが、そもそもランクルプラドのような大きくて値段もそれなりにする車を購入する方は、過去に類似の車に乗ってきた経歴をお持ちの方が多く、駐車場問題や狭い道でのすれ違いや家族の乗り降りや維持費についてもおおよその予測が付く人に限られます。
つまり、新車であれ中古車であれランクルプラドを購入する時点ですでに様々なハードルをシミュレーション済みであり、あとは実際にプラドを購入してから、オーナーになったからこそ気づく(欠点やデメリットを含む)あれやこれやを楽しみにカーライフを送ることになるわけです。
次の項目では、ランクルプラドのオーナーさんが購入後に感じたあれやこれやの声をご紹介いたします。
プラドを新車購入しようと検討している方、値段のこなれた中古車を探している方、どなたにも参考になると思います。
※なお、ご紹介する声はすべて現行型プラド(2009年デビューの150系)に関するものです。初代、90系、120系に関するオーナーレビューは収集が難しく、その点はご了承いただきたいと思います。
ランクルプラド(150系)オーナーさんの声
- 自動車整備の仕事をしていて今は引退しています。プラドは乗用車ベースのSUVではなく、あくまでトラックをベースにしたクロカン車です。乗用車の車高を上げただけのSUVでは走れない場所を当たり前に走れ、最近頻発している自然災害の時にも頼れます。整備士として他の車との違いを感じるのは、プラドは古くなっても耐久性が普通の乗用車の数倍あるということです。
- 2020年5月からトヨタ車は全店併売になり、その結果、販売店同士の競合が生まれ、相性のいい営業担当者と出会えるチャンスが増えました。ただ、これまでプラドを扱ってきたトヨタ店の方がプラドに関するノウハウが蓄積されているはずなので、やはり購入するのはトヨタ店が安心の様な気がします。私はトヨタ店で購入しましたが、この点はどうなんでしょう。つまりプラドの弱点や故障しやすい箇所などの情報が全店で共有されているのでしょうか。いや、ライバル関係になるからそんなことはありそうもないですよね。でも、どうなんでしょう?
- ランクルプラドの車内スペースは外観からの想像に反してけっこう狭いです。たとえば全高は1850mmありますが、最低地上高は220mmあるので当然床も高いところにあって、結果として天井の高さは低く感じます。横方向や縦方向も外観からは想像できないくらい狭いです。もちろん、それだけ乗員が鉄の骨格で守られていることの証拠でもありますが、ミニバンのような開放的な室内空間とは全く異なるので、購入をご検討する方はこの点はお忘れなく。
- ガソリン車の方が静かではないかと思われがちですが、ガソリン車はトルクとパワーが足りないのでアクセルを踏み込むことになり、走行中は回転がより高くなって、音と振動がかなりします。また、やはりパワー不足のために頻繁にキックダウンするので、ドライバーもつい力が入って疲れやすいところがあります。※プラドのエンジンは2.7L ガソリンNAエンジンと2.8L ディーゼルターボエンジンの2つ。デビュー当初はガソリン車のみだった。ディーゼルは2020年に改良され27ps/5.1kgm性能がアップしている。
- 残念なところはリアシートにエアコンのスイッチが無いこと。それと2列目シートの作りはかなりお手軽な感じでさみしいです。
- テールゲートは上に持ち上がるタイプではなく、横開きタイプであり、使用にはやや難点がある。そのかわりにリアガラスだけが開閉できる(バックドアガラスハッチ)。これは買い物などで超便利だ。全メーカーのSUVに付けて欲しい装備だと思います。
- 昭和の香り漂うインテリアデザインです。
- サスペンションがフワフワしていて曲がりの多い峠道ではゆっくり走行しないと曲がりが怖いです。足元がよく動くのは悪路走破性を高めるための設定だそうです。私は舗装路しか走らないのでビルシュタインのサスを注文しました。
- 昔のパジェロなどにあった憧れの装備である<傾斜計>。これがLoレンジのときのみのインフォメーション表示になっています。これは残念。またパワーシートにメモリーがない点も残念なところ。反対にシートのクールファンは完璧な実用装備で超ありがたいです。
- 「いつでもどこへでも行ける安心感と快適性」がキャッチフレーズのランクルプラドですが、重くてでっかいボディで悠々と走り続けていると本心からこの言葉を受け入れる気持ちになります。頑張って仕事してやっとこの車に乗れるようになって本当に良かったと思える一瞬です。大好きな車です。
- インストルメントパネルが水平基調のデザインなのは、クルマが悪路を走行している際にどれだけ傾いているのかドライバーが直感的に認識できるためだそうです。登山口までの悪路を走行した時にその効果を初めて実感しました。確かに横一線であることは重要ですね。一瞬の判断に影響を与えますから。
- プラドは全車トルセンLSD付トランスファーを採用したフルタイム4WDで、私の様に人里離れた山奥の道なき道をおいしいキノコを目指して練り歩く者にとって頼もしいメカニズムです。ただ、ジムニーでもいいんですけどね(笑)。
- ランクルプラドに乗り替えてから、平均燃費は市街地で9km/L、長距離クルージングで12km/Lほどです。燃料は軽油なのでまずまずの経済性です。
- やや急なブレーキング時にはフロントの沈み込みがけっこうあります。タイトコーナーでのロールもけっこうあります。これをわかって運転すれば特に問題ないですが。
- 新型ランクル300はとても魅力的で本家の風格があります。ただ日本の道路事情と駐車場事情を考えるとやはりプラドだと思い、フルモデルチェンジ直前かもしれませんが、プラドを購入しました。※ランクル300は全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベース2850mmで最小回転半径が5.9m(すべてベースグレードの数値)。確かに比較するとランクル300の方が大きいですが、私から見るとどっちも大きくてたいして変わらないなあと思います(笑)。でも、このちょっとした違いが取り回しや駐車スペースでの差異となるわけですね。
- 運転席の左足付近外側の革になっている部分がプニプニしていて柔らかい。わたしの一番のお気に入りです。
- 220mmの最低地上高は段差や荒れた道も全く問題なく越えられます。見た目にも本格クロカンの風格があって好きです。※ただ220mmを超える車もけっこうあります。ランクル300とレクサスLXが225mm、ボルボXC60が235mm、フォードエクスプローラーが265mmです。
- ランクルプラドは室内の収納が少なすぎると思います。お財布を置く場所に困りますし、家族の様々な持ち物の置き場に難儀します。シートの上に置くとブレーキングやコーナリング中に落ちて運転していてイライラして家族とケンカになって嫌です。プラドオーナー一家の平和のためにも収納スペースは大事だと思うのですが。聞いてます、トヨタさん?
- フロアが高いので小さな子供は1人では乗り込めず、リアドアの開口部が狭い割にドアはデカいので、子供が中から開けると隣の車に当たる心配があって、小さい子供がいるファミリーには不向きな車かもしれません。
- プラドはクロカン車なので、走り始めの低速域では(たぶん)あえてアクセルレスポンスを鈍くしてあるのかもしれません。乗用車感覚からすると出だしが鈍いです。ただ、改良後のディーゼルでは改善されていて、速度が乗ればアクセルのつきも良くなり、2トン越えの重い車体をグイグイ加速させる力があります。モリモリ感があって上り坂でも頼もしいです。※プラドの車両重量は2050kg~2330kg。
- 三列シートの車が欲しいが、ミニバンは嫌だという人には、国産車だとプラドかCX8しかないのでは。
- マイナーチェンジで外観が変わりましたね。2013年のマイナーチェンジではけっこうフロントマスクの迫力が増して、2017年の2度目のマイナーチェンジではちょっとすっきりした感じになったかな。うちのは迫力がある方です。高速で後ろから迫ってくると「怖い」と思われるようです。でも運転している人は普通の人ですからね。
- プラドはポルトガル語で「平原」の意味です。だから何?と言われても困りますが。
- 安全支援装備についてちょっと。2017年9月のマイナーチェンジで安全な運転を支援する衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備しました。歩行者検知も可能な自動ブレーキが搭載されましたが、リヤの自動ブレーキは非搭載で、acc(アダプティブクルーズコントロール)の設定速度は50km/h以上とやや中途半端でした。それと、斜め後方を走行している車を検知するBSM(ブラインドスポットモニター)がメーカーオプション扱いというやはり中途半端なもの。その後Toyota Safety Sense(Pなし)になり夜間の歩行者と昼間の自転車運転者にも対応するなど機能向上しましたが、最新のトヨタ車の装備に比べるとやや劣る感じです。とは言え、ランクルプラドには十分すぎる装備だと思うし、この車はでかいけれど見切りはいいのであんがい安全ですよ。
- TZ-Gグレードにはオートアウェイ&リターン機能が付いているのでハンドルは降りやすいように自動で動きます。でもシートが自動で後ろに下がる機能はついていない。新型ハリアーにはシート移動機能がついている。ハンドルだけでなくシート移動機能があれば乗降時の車体への傷付きを防止してくれるはず。
- ランクルプラドの直近の販売台数。2021年5月の登録実績は2447台で前年同月比138.3%増です。2021年1~5月累計で16,194台、前年同期比84.8%増になり、月平均3239台売れています。クリーンディーゼルはシリーズ全体の80%を占めています。いずれにしてもモデル末期と言われている中でこの数字はすごいですね。わたしは次期型が出るのを待つか今買ってしまうか迷っています。首都圏のあるトヨタディーラーの話では、プラドの5年後のリセールバリューは45%程度とトヨタ車のなかでもトップクラスだそうです。5年まではランクルの方が少しいいけどそれ以上古くなるとプラドの方がリセールがいい場合もあるそうです。3~5年で乗り換えてもよし、20年乗ってもよし。これがランクルプラドの魅力の一つかもしれない。※20年乗ったらさすがにリセール価格がどうこうという話ではなくなるでしょうが
ご覧いただきありがとうございました。