ジープコンパス大解剖：壊れやすい・後悔・ダサい・不人気・不満を検証！

ジープ・コンパス（2017年～）：Wikipedia

車選びは簡単な仕事ではありません。多くのブランド、車種、そしてスペックに迷いがちですよね。本記事では、ジープコンパスという一台の車に焦点を当てて、その魅力と課題を多角的に考察します。

この記事では、ジープコンパスの基本スペックや価格、肯定的なレビューから否定的なレビューまで、多方面からその実態を探っていきます。平均評価点からライバル車まで、総合的な情報を提供することで、ジープコンパスがあなたに合った車なのかどうか、少しでも明確にしていきたいと思います。

さらに、「壊れやすい」「後悔」「ダサい」「不人気」といった言葉が真実なのか、それとも単なる偏見なのか？それらにもしっかりと言及していきますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

どんなクルマ？

ジープコンパスは、クライスラーが「ジープ」ブランドで製造しているコンパクトSUVです。2006年5月に誕生し、2017年10月に2代目モデルにフルモデルチェンジされました。

ボディサイズは、全長4420mm、全幅1810mm、全高1640mmです。最小回転半径は5.7mで、見切りが良いため都市部での取り回しもよいと評価されています。

エンジンを横置きにして、キャビンスペースを大きく採る設計手法を採用。水平方向に伸びるデザインエレメントが直線的なラインで幅を強調しつつ、オフローダーの佇まいを主張しています。

スペック

ジープコンパス Limited（4WD）の主要スペックです。

項目	詳細
新車価格	524万円
型式	3BA-M624
ハンドル位置	右
駆動方式	4WD
燃料	レギュラー
燃料タンク容量	60L
排気量	2,359cc
トランスミッション	9AT
最小回転半径	5.7m
最高出力	129[175]/6400
最高トルク	229[23.4]/3900
アイドリングストップ	標準装備
燃費（WLTCモード）	11.5km/L
乗車定員	5名
ドア数	5ドア
シート列数	2列
全長	4,420mm
全幅	1,810mm
全高	1,640mm
ホイールベース	2,635mm
最低地上高	180mm
車両重量	1,600kg

価格

ジープコンパスの価格帯です。

469～539万円

否定的・ネガティブなレビューをご紹介

この記事のテーマは「ジープコンパス大解剖：壊れやすい・後悔・ダサい・不人気・不満を検証！」です。

検証するには材料が必要です。

まず、ジープコンパスに関する否定的・ネガティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

燃費が悪い、街乗りで7-7.5km/Lしか出ない。
運転席周りの収納スペースが少なすぎる。
エンジンブレーキの効きが弱い。
運転席足元に邪魔な出っ張りがある。
ナビのスマホ接続が不安定。
ジープディーラーは信頼できない。
ヘッドライトがLEDではない。
室内灯も電球。

デイライトのデザインがダサいと感じる
燃費が悪い（リッター6km程度）
エアコン性能が低く、冷風が出るまでに時間がかかる
カーナビの案内が不正確で不親切
700m先という案内が頻繁で、距離感が掴みづらい
カーナビの位置と角度が運転席から見づらい
リアワイパー操作がしにくく、ハンドルと位置が被る
ウインカーの音が安っぽい
運転席周囲の収納が不足
ドリンクホルダーの位置が悪い
新車時からワイパー音がうるさい
助手席の座席位置調整が手動
加速性能が低い
視界が悪い、特に左折時
ナビの音声案内に不自然な音が混ざる
ナンバープレートが不安定

デイライトのデザインがイマイチ
オートヘッドライトの精度が不足
燃費が極端に悪い
カーナビが全く使えない
ウインカーレバーの位置が遠く、操作感も悪い
前席の収納スペースが少ない
ワイパーの音がうるさい
エンジンパワーが不足している
Aピラーが太く、視認性が悪い
ブレーキの効きが悪い
新車でありながらビビリ音が発生
ディーラーの対応が不満
急な坂でミシミシ音がする

燃費が心配
サービスマニュアル、電気配線図のコピーすら提供されない
アイドリングストップは不必要な装備と感じる
荷室が狭い、大物を積む際にはリア座席を倒さないといけない
視認性（左後方）が悪い
アクセルワークが難しい
タイヤ（BFグットリッチ）によるアスファルトでのグリップが悪い
故障が少ないことを願う、信頼性に不安

ワイパーの停止位置がだらしない。
ドアミラーが半端。
ZFの9速ATが不可思議な挙動。
内装のチープさ。
シートの座り心地が悪い。
スピーカーの音割れ。
ナビシステムのレベルが低い。
燃費が悪い。
ファンがうるさい。
手動シートなど、値段の割に装備が悪い。
低速で不自然なパワステ。
アクセル周りが狭い。
カメラボタンの操作が煩雑。
レーンキープアシストが敏感すぎる。
助手席のシートの高さが運転席より高い。
荷室が狭い。

チェロキーとレネゲードに挟まれてアピールが今一つ
内装がイマイチ、特にスイッチ類の配置
純正ナビが昭和レベルで、使い勝手が悪い

内装の仕上げがいまいち
2.4Lエンジンの割にはパワー不足
バックブザーがない
速度感応ドアロックがない
テールランプデザインはもう一声
ホイールのデザインが好みではない

上記の否定的・ネガティブなレビューの分析結果

多くのレビューによると、ジープコンパスにはいくつかの課題が指摘されています。

燃費: 燃費性能が低く、多くのユーザーから悪いと評されています。
内装と収納: 内装についても高評価は少なく、運転席周囲の収納スペースが不足しているという意見が多いです。
ナビゲーションシステム: カーナビの性能とユーザビリティに関する不満が多く、特にスマホ接続の不安定性や案内の不正確さが指摘されています。
視認性と操作性: Aピラーが太く視界が悪い、またウインカーやリアワイパーの操作性が悪いといった意見がある。
ディーラーと信頼性: ジープディーラーへの信頼が低く、サービスマニュアルや電気配線図の提供がない点も不評です。
装備と機能: LEDヘッドライトがない、エアコンの性能が低い、アイドリングストップが不必要な装備といった装備面での不満も見られます。
デザイン: デイライトやテールランプ、ホイールデザインについて好みが分かれる意見が見られます。
ドライビング性能: エンジンパワーが不足している、加速性能が低いといった運転性能に関する不満もある。

以上のような評価が一定数見られます。これらはあくまでレビュアーの意見であり、必ずしもファクトであるとは限りません。しかし、これらの意見はジープコンパスに関する様々な着目点を提供しているので、ぜひ参考になさってください。

肯定的・ポジティブなレビューをご紹介

次に、ジープコンパスに関する肯定的・ポジティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

スタイリッシュなデザイン。
シャーシ性能と足回りがガッチリとしていて、本格的なSUVに近い。
VW TIGUANと比較しても機能的に見劣りしない。
9速ギアで滑らかな運転が可能。
室内が広々としている。
Apple CarPlayに標準で対応。
価格に見合った性能と装備。
大きな不具合が出ていない。

正面からの見た目（7スロット）が好評
全長4420mm、全幅1810mmで扱いやすく、コインパーキングにも問題なく駐められる
ガソリン車で運用コストが安い
乗り心地が良いと感じる
車重が軽いため、動き出しが軽快
サイドミラーに黄色い三角マークが点灯し、他車との距離を検知する機能が便利

エクステリア・インテリアデザインが優れている
車体のサイズ感が運転しやすい
乗り心地が快適
遮音性が高い
ヘッドライトが明るく、夜の視認性が良い
beatsオーディオによる音質が良い

見た目に満足
乗り心地が最高
10.1インチのディスプレイオーディオやAppleCarPlayが使いやすい
取り回しが楽
重厚感があり、高速で安定して走れる
人と被らないデザイン
ジープらしいアウトドア性能
初めてのマイカーとしてデザインが気に入った
運転がしやすく、特に女性でも扱いやすい

見た目が個性的でイケメン。
車体の大きさ、車高がちょうどよい。
街乗りしやすい。
使い勝手が良い。
安い。
レギュラーガソリン使用可能。
エクステリアが迫力あり。
7000回転までスムーズに回るエンジン。
ロングドライブでも疲れにくい。
駐車場に入りやすい。
高速走行が快適。
通勤や買い物で楽に使える。

N/Aエンジンが心地よい乗り味を提供
ダイムラークライスラー三菱の遺産、三菱GSプラットフォームが安定感をもたらす
パノラマルーフで解放感があり、室内が広く感じる
顔面偏差値が高く、デザインがスポーティー
コスパが良いと感じる
街中での存在感があり、サイズ感がちょうど良い
色々な車に乗り継いできたが、トータルバランスは高評価

街乗りで希少性がある
輸入車としては抜群のコスパ
装備が充実
純正オーディオは合格
サンルーフ付で解放感がある
安定した走行感
ヘッドライトのデザインが良い
電動リアゲートあり
ナビが大きく、Carplayも良好
助手席下収納が地味に嬉しい
運転席シートの細かい調整が可能

上記の肯定的・ポジティブなレビューの分析結果

ジープコンパスに対するレビューを総合的に分析すると、いくつかの明確なテーマが浮かび上がります。

デザインと個性: エクステリア、インテリアのデザインには一般的に高評価が寄せられており、特に個性的な外観が注目されています。
運転性能: 9速ギア、車重の軽さ、安定した走行感など、運転性能についても高く評価されています。高速道路での走行も快適といった意見がある。
実用性と機能: 室内の広さ、取り回しの良さ、Apple CarPlay対応など、日常生活での利便性に優れていると評されています。コインパーキングにも簡単にとめられるといったサイズ感も評価されています。
快適性: 乗り心地が良い、遮音性が高い、ロングドライブでも疲れにくいなど、長時間の運転でもストレスが少ないといった意見がある。
装備とオプション: beatsオーディオやパノラマルーフなどの豪華な装備についても好意的な意見が多い。音質や開放感が評価されています。
コストパフォーマンス: 価格に見合った性能と装備があるとされており、輸入車としてはコスパが良いといった意見がある。
安全性: サイドミラーの他車との距離を検知する機能など、安全面にも工夫が見られると評価されています。

総合的・全般的なレビューをご紹介

レビューの最後に、ジープコンパスに関する総合的・全般的なレビューをご案内します。「細かな点ではいろいろ言いたいことがあるけれど、結局のところジープコンパスのことをどう思っているのか」、そうしたレビュアーの＜思い＞が込められたレビューとなります。ぜひ、参考になさってください。

燃費は劣るが、スタイルと機能性で補っている。
細かな不満点はあるものの、総体としては高い満足度。
ジープディーラーの信頼性は低いが、車自体は頼りがいがある。
価格に見合った内容であり、満足している。

デザインやサイズ感は良いが、機能面での不満点が多い
カーナビやエアコン性能、燃費など、多くの改善点がある
グレードによっては価格が高い割には装備が貧弱
短距離や都市部での利用がメインなら問題ないが、多機能性や快適性を求める人には不向き

所有欲を満たすようなデザインと高級感はあるが、実用面で多くの問題点が見られる。
アメ車らしい個性と高級感を求める人には一定の魅力があるかもしれないが、実用性を重視する人にはおすすめできない。

燃費や一部の装備に不満があるが、デザインと乗り心地に大満足
アウトドアに行くのが楽しい
高速での安定性や重厚感があり、安心して運転できる
初めてのマイカーとしても過不足なく、デザインが特に気に入っている
小さな不満点はあるものの、全体としては満足している
運転がしやすく、取り回しも良いため、幅広い層におすすめできる車
ジープブランドのアウトドア性能を楽しめる

既製品としては85点。
総合的な満足度は高い。
乗っていて楽しい車。
女性にも乗りやすい。
家族車として使いやすい。
この価格と装備に満足。
燃費は11km/l程度。
80th anniversary editionは特別装備が多い。
日本で使うにはジャストサイズ。
エンジンとミッションのマッチングが良い。

デザイン、乗り心地、コスパなど、多くの要素でバランスが取れている
より多くの試乗や使用経験があれば、評価はさらに高まる可能性がある
外観、装備、内装、走行フィーリングが総合的に良い
価格も400万ちょいで非常にコスパが良い
輸入車初心者でも乗りごごちが良く、乗っているだけでワクワクする
装備や性能に関してはいくつか改善点はあるが、全体としては高い評価

「壊れやすい」「後悔」「ダサい」「不人気」を重点的に分析

この記事のテーマは「ジープコンパス大解剖：壊れやすい・後悔・ダサい・不人気・不満を検証！」というものです。

テーマの重点項目である「壊れやすい」「後悔」「ダサい」「不人気」「不満」について、ここまで見てきたレビューを基に、検証したいと思います。

項目	内容
壊れやすい	弱点・短所・不満点は数多く指摘されているコンパスですが、「壊れやすい」とか「故障」に関する声は意外なほど少ないです。私も、先入観から、故障が多い車なのではと思っていましたが、あんがい丈夫に作られているようです（失礼）。この点は心配いらないですね。
後悔	サービスマニュアルが提供されない、ディーラーの信頼性不足燃費が悪い、エアコン性能低下、カーナビ使い勝手悪い、視認性不足等車両価格469万円～のクルマであり、一定のレベル以上のものを期待しているユーザーの中には、期待を裏切られる人もいるようです。日本車や他の外国ブランドと比較して、細かな点で後悔や不満を抱く声が散見されます。日本車同様のサービスや装備は求めない方がいいかもしれません。
不満
ダサい	デイライト、テールランプ、ホイールデザインがイマイチデザインに否定的な意見が少数ながらあります。多くは「試乗」によるレビューです。オーナーさんのレビューに「ダサい」という表現はなく、また「ダサい」に類する感想もありません。コンパスのデザインに関しては肯定的意見がほとんどです。
不人気	ジープブランドは2013年以来9年連続して販売記録を更新し続けています。「レネゲード」「コンパス」「ラングラー」「チェロキー」「グランドチェロキー」などをラインナップしているジープですが、2021年の数字を見ると、ラングラーが6931台、レネゲード3800台、コンパス2651台です。確かに、ジープの中では3番手ですが、販売台数の差を見ると、「不人気」とレッテル貼りするのは馬鹿げています。

レビューサイトの平均評価点のご案内

ジープコンパスが有名なレビューサイトでどう評価されているか、以下ご紹介します。

レビューサイトを参考にする際、「平均評価点」というのはとても重要な指標です。項目別のレビューなどいくら並べ立てても、実はクルマ選びにはあまり参考になりません。

「いろいろ言うべきことはあるだろうが、結局のところ好きなのか嫌いなのか」、そこが最も知りたいところであり、「平均評価点」はこれを知る近道です。

みんカラ：4.30点（5点満点）
価格コム：3.20点（5点満点）

※2023年10月29日時点

上記平均評価点の分析結果

みんカラ：4.30点（5点満点）

みんカラは自動車愛好者や専門家が集まるプラットフォームであり、多くのユーザーが自分の車や他の車に対する独自の評価や意見を共有しています。4.30点という高い評価は、ジープコンパスがこのような専門的なコミュニティで高く評価されていることを示しています。専門家や熟練ドライバーからの高評価は、車の性能や品質が一定水準以上である証拠でしょう。

価格コム：3.20点（5点満点）

一方で、価格コムは一般消費者が多く利用するレビューサイトであり、価格やコスパに重きを置く傾向があります。3.20点という評価は、一般消費者からみて、平均以上ではあるものの、コストパフォーマンスに不満を持つ人が多い可能性があります。項目を確認すると「燃費」が★2つで最も低評価になっています。

ライバル車とその特徴

ジープコンパスのライバル車とその特徴をまとめました。

車名	特徴
Honda CR-V	329～455万円。※2023年1月販売終了ミドルサイズのクロスオーバーSUVです。全長4.605m、全幅1.855m、全高1.680m（4WD車は1.690m）です。コンパスより大柄になります。
Toyota RAV4	293～450万円。 2022年10月の改良で、PHEVの2.5Lプラグインハイブリッド車、「Zグレード」が加わりました。ミディアムSUVクラストップレベルの最大容量580Lを実現した広くて使い勝手の良いラゲージルームが自慢です。 ⇒⇒レビュー記事
Subaru Forester	306～374万円。最低地上高が220mmと高く、荒れた路面でも腹を擦る心配がないです。シンメトリカルAWD機構による安定した走破性。アイサイト、ツーリングアシストで長距離、高速走行が楽。 ⇒⇒レビュー記事
Mazda CX-5	290～422万円。ミドルサイズのスポーツ多目的車（SUV）です。2.0Lと2.5Lのガソリンエンジンと、2.2Lのクリーンディーゼルターボがあります。 ⇒⇒レビュー記事
Volkswagen Tiguan	463～776万円。スポーティーなデザインとパワフルな走行が特徴で、2020年にはドイツでSUV登録台数1位を記録しました。2021年のマイナーチェンジにより、ガソリン車のパワートレインは1.4リットルターボ＋6速DCTから新鋭の1.5リットルミラーサイクルターボ＋7速DCTに載せ換えになりました。 ⇒⇒レビュー記事

どんな人におすすめ？

ジープコンパスがおすすめの人物像をまとめました。

おすすめの人物	理由や特性
アウトドア愛好者	オフロード性能が高く、アウトドア活動に適している。
家族持ち	安全装備が充実しており、広いキャビンスペースがある。
長距離ドライバー	長距離も快適に運転できる。
若いドライバー	デザインが斬新で、最初の1台としてもおすすめ。
ビジネスマン	高級感があり、都市部の移動が快適。
他と差別化を図りたい人	とにかく「普通」が嫌いな人向け。「おっ」と思わせるインパクトを求める人に最適。

ジープコンパスに興味があってディーラーを訪れた人が、思わず目移りしてしまうかもしれないジープの他の車種があるとしたら、それは何？

思わず目移りしてしまうかもしれないジープの他の車種をまとめました。

車名	特徴
レネゲード	435万円～。ジープで最もコンパクトなモデルで、全長4255mm、全幅1805mm、全高1695mm（4WDは1725mm）です。 ⇒⇒レビュー記事
コマンダー	597万円～。ジープが製造するミドルクラスの3列7人乗りSUVです。2021年に生産が開始され、2022年10月24日に日本で発売されました。ジープ史上初の3列シート車です。 ⇒⇒レビュー記事
ラングラー	870万円～。ジープの中で最も無骨でワイルドな外観をしており、本格的なクロスカントリー車です。子供が最も喜ぶジープと言われています。 ⇒⇒レビュー記事

車名

特徴

レネゲード