インサイトの中古車が安い理由を徹底解説

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【記事丸わかり】

※インサイトは2022年12月に販売終了しています。

  1. ハイブリッド車の特徴: インサイトはハイブリッド専用車であり、高い燃費性能が特徴ですが、新車価格が比較的高めに設定されています。
  2. 新車価格の高さ: インサイトの新車価格はベースグレードで335万5000円からと高く、上級グレードでは372万9000円となっています。
  3. 人気の低迷: 高価格設定にも関わらず、特に人気が高いわけではなく、中古市場での価格との落差が大きいため、中古車が「安い」と感じられる原因となっています。
  4. セダンの人気低迷: 近年、セダンの人気が低迷しており、特にファミリー層やアウトドア志向のユーザーからは敬遠されがちです。
  5. ボディサイズ: 3代目インサイトは3ナンバーサイズであり、横幅が広いため、国内市場では購入をためらうユーザーが存在しました。
  6. ターゲット層の不明確さ: インサイトは初代がクーペ、2代目がハッチバック、現行の3代目はセダンとして発売され、ターゲット層が一貫しておらず、どのユーザーにも響かない車種となってしまった。
  7. ブランドイメージ: ホンダのブランドイメージは先進技術が売りですが、軽自動車やミニバンに人気が集中しており、インサイトのようなセダンは苦戦しています。
  8. 競合車種の存在: ホンダ内で他のハイブリッドカーが存在し、手の届きやすい価格帯の車種に購入者が流れてしまった。
  9. 中古車価格: インサイトの中古車価格は非常に幅広く、10万円前後から350万円前後と大きなバリエーションがあります。
  10. 生産終了の影響: 2022年に生産終了し、新たな購入オプションがなくなることで、中古市場での価格がさらに下がる可能性があります。

インサイトの中古車が安い理由を徹底解説

※インサイトはFFなのに後輪から煙が出ていてヘンですが、そこはお許しを…..

グレース泉
この記事は私グレース泉が執筆しました。数多くの転職経験を経て現在はWebライターに専念。「リサーチ9割、執筆1割」がモットー。引用元・参照元を明示した信頼性の高い記事をお届けします。40代、2児の母。

2022年8月末をもって国内生産が終了したインサイト。※販売終了は2023年1月。

ハイブリッド専用車として、燃費性能の高さで人気を博したモデルです。

 

しかし、中古車市場では比較的安価で販売されています。

こちらの記事では、なぜインサイトの中古車は安いのか?その理由を徹底解説します。

インサイトの中古車の相場

インサイトの中古車相場は以下の通りです。

 

中古車業者登録台数平均価格価格帯
カーセンサー487台262万円199.8万円~349.5 万円

 

グーネット 492台94.2万円8.8万円~349.5万円

※2023年5月時点

 

2023年5月現在、インサイトの中古車価格は、2018年式の「LX」の走行距離10万未満の車両が200万円前後、2012年式の「EX」だと100万前後が相場です。

 

他のハイブリッド車と比べると安い傾向であり、全体の登録台数を見ても、中古車市場に流通している台数も少なく、選択肢が少ない印象です。

インサイトの中古車が安い理由

インサイトの中古車が安い理由について解説します。

新車価格が高い

インサイトの歴史は、

  • 初代:1999年~2006年
  • 2代目:2009年~2014年
  • 3代目:2018年~2022年

となります。

3世代に共通しているのは、すべてハイブリッド専用車という点です。

一般的に、ハイブリッド車は、高い燃費性能を実現する一方で、ガソリン車に比べて車両価格が高いというデメリットがあります。

 

【価格比較】

  • インサイト(3代目)…332~372万円
  • アクア…199.7万円
  • プリウス…275万円

 

インサイトの新車価格は、ベースグレードでも335万5000円。上級グレードになると372万9000円と他のハイブリッド車と比べても高価格帯です。

このように、新車価格そのものが高く、かといって特に人気があるわけではないために、中古車価格との落差が大きくなって、「安い」と感じられると考えられます。

セダンであること

セダンは近年人気が低迷しており、ハッチバックやSUVに比べて販売台数が少ないこともインサイトの中古車が安い原因と考えられます。

セダンは後部座席のスペースが狭く、荷室容量も少ないため、ファミリー層やアウトドア志向のユーザーから敬遠されがちです。

ボディサイズが大きい

2代目のインサイトが5ナンバーサイズだったのに対し、3代目では3ナンバーサイズとなりました。

横幅の広いセダンは、ホンダの主力である北米市場を意識したパッケージングですが、一部で購入をためらうユーザーがいたことも、国内需要が落ち込んだ原因と考えられています。

ターゲット層が明確でない

初代のインサイトは2人乗りのクーペ、2009年発売の2代目は5人乗りのハッチバックとなり、現行の3代目はセダンとなりました。

このようにターゲット層が変化し(揺れ動き)、どのユーザーにも響かない車となってしまったことも、需要が少なくなってしまった要因と考えられます。

ブランドイメージによる影響

ホンダ自動車のブランドイメージは、ハイブリッドを含めた先進技術が売りでした。

しかし、近年ではNボックスなどの軽自動車の売り上げが好調で、その他のホンダ車と言えば、フリードステップワゴンなどのミニバンに人気が移動しています。

3ナンバーで、セダンタイプで、価格も高めのインサイトは苦しい戦いを強いられたようです。

「ハイブリッド」にも競合車種がある

現在ホンダブランド内には複数のハイブリッドカーが存在しており、その中でも「フリード」「フィット」「ヴェゼル」といった車種が人気を集めています。

 

  • コンパクトミニバン「フリード」…268万円~
  • コンパクトカー「フィット」…199万円~
  • コンパクトクロスオーバーSUV「ヴェゼル」…265万円~

 

このように手の届きやすい価格帯のハイブリッドカーが身近にあることで、そちらへ購入者が流れてしまった可能性もあります。

さらに、2022年にはセダン型のシビックにもハイブリッドが追加されました。※ただし、394万しますが…….

こうした様々な要因もあり、生産終了という形で現行インサイトの役割は終わってしまったようです。

※ただし、過去の経緯を見ればわかるように、インサイトはいったん終了し、数年たってから、また再開する「クセ」があります(笑)。

まとめ

インサイトの中古車が安い理由は以下の通りです。

①そもそも新車価格が高い

②セダンである

③ボディサイズが大きい

④ターゲット層が明確でない

⑤ブランドイメージによる影響

⑥ブランド内に競合車種がある

 

中古車市場では比較的安い価格帯となっていますが、インサイトはホンダの技術力や環境に対する取り組みを示すシンボル的な存在であることは確かです。

特に3代目のインサイトは前モデルに比べて燃費性能も飛躍的に向上しています。

 

生産終了となった今だからこそ、まだまだ狙い目であると言えるでしょう。

(※)ホンダのセダンタイプは苦戦の末に生産終了するモデルが続いています。しかし、価格コムなどのレビューは非常に高く、グレイス(4.6点/5点満点)、ジェイド(4.6点/5点満点)、そしてインサイト(4.29点/5点満点)といずれも高評価です。レビューの内容も熱いです。「セダンという形状」ゆえに敗れたモデルたちです。

⇒⇒【プチ調査】ホンダ グレイスは悪評の嵐で売れない車だった?

⇒⇒【プチ調査】ホンダジェイドは酷い不人気で後悔した?後継車種は?

ご覧いただきありがとうございます。

【2023年5月24日追記】ホンダが2026年シーズンにF1復帰:アストンマーティンとタッグ

項目詳細
発表日2023年5月24日
会社本田技研工業(ホンダ)
発表内容2026年シーズンからF1世界選手権に参戦
パートナーシップアストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チームにパワーユニット供給
三部敏宏社長のコメント「F1への参戦は、電動化パワーユニットにおいてホンダがトップであることを示す絶好の機会」
F1からの撤退2021年シーズン後
F1への復帰2026年シーズンから
復帰理由F1がカーボンニュートラルを目指すホンダの方向性に合致、エンジンとモーターの出力比率変化により電動部分が重要に
新パートナーアストンマーティン
ローレンス・ストロールのコメント「ホンダとアストンマーティンF1は同じDNAを持っている。ホンダとのパートナーシップは、アストンマーティンがF1のタイトルを獲得するための“最後のピース”である」
パワーユニット開発とレース運営ホンダ・レーシング(HRC)が全てを担当

【2023年8月19日追記:中古車の価格表示は「支払総額」に!】

2023年10月1日より、中古車の価格表示が「支払総額」に変わります。

支払総額について中古車の支払総額は「車両本体価格」と「諸費用」の合計。クルマを乗り出すための全費用。
車両本体価格店頭での引き渡し価格、消費税を含む。装備なども含む。
諸費用保険料、税金、登録などの費用。これを含まない支払総額の表示は不可となる。
諸費用に含まれない費用任意保険料、希望ナンバー申請費用、リサイクル料金、下取車諸手続代行費用、下取車査定料、管轄外登録(届出)費用、納車費用など
不適切な費用(請求してはいけない費用)納車準備費用、通常仕上費用、納車点検費用、納車整備費用、土日祝納車費用、利益、販売手数料、オークション陸送費、広告掲載料等※こうした費用を請求する業者は悪徳業者である。
中古車販売の問題点不当な価格表示や不適切な販売行為があった。これら規約違反となる行為が厳格化される。
規約・規則の改正規約違反の業者に対しては、厳重警告、社名公表、違約金が発生するなど厳格化される。

(参照・引用:自動車公正取引協議会)

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