【記事丸わかり】
⇒⇒構造変更と改造車検は全く別物!ハイラックスで「GUN125改」を作るには!?構造変更との違いを解説。 |
目次
ハイラックスのオーバーフェンダーは車検対応なら構造変更不要だが実際は・・・
画像:TRD
写真より実物の方がより迫力がある車ってありますよね。トヨタのピックアップトラックであるハイラックスはまさにその代表格と言える車でしょう。
街中で見かけると、ヨーロッパのSUV軍団やクライスラーのジープ群を上回る鮮烈な存在感を放っています。ハイラックスに勝るものと言えば、ハマーくらいのものでしょう。
そんなハイラックスですが、オーナーさんとしては、素のままでも迫力があるけれど、さらにもっと押し出しを強くしたいと願うもの。
その際、オーバーフェンダーは第一の候補に挙がるカスタムパーツでしょう。
「車検対応」なら構造変更は不要だが…
ハイラックス用のオーバーフェンダーは、トヨタの子会社TRDをはじめ様々な会社が対応品を販売しています。
そうした製品が「車検対応」の品であれば、いわゆる「構造変更」の手続きは不要です。取り付けが終了したら、そのまますぐに乗ることができます。
ですが、TRDのオーバーフェンダーをはじめとして、どのメーカーのものを見ても、「車検対応」の製品はほとんどないようです。
ハイラックス用オーバーフェンダーは、どのメーカーのものもほとんどが両側で2cmを超える製品なので、そのままでは車検には通りません。いわゆる「構造変更」の届け出が必要になります。
「車検対応」は±2cmでなければならない
このページのテーマはハイラックスのオーバーフェンダーに関するものですが、ハイラックスのカスタムをする上で下記の規定は憶えておいてください。
「車検対応」すなわち「構造変更不要」のケースとは、次の2つの条件を満たしている場合です。
<条件1>寸法・重量が下記の範囲内であること。
<条件2>溶接またはリベット以外の簡易的な方法で取り付けてあること。 (参考:JAOS) |
※オーバーフェンダーの取り付けで、片側が1.5cm増の場合、両側で3cm増えることになるので、この場合は構造変更が必要になります。
上記の2条件から、TRDをはじめ様々なメーカーから販売されているハイラックス用のオーバーフェンダーは、ほぼすべてが「車検対応」ではなく、「構造変更」が必要です。
TRD社のオーバーフェンダーの注意書き
画像:TRD
たとえば、TRD社から出ているハイラックス用のオーバーフェンダーの取り付けには「構造変更」の届け出が必要になります。TRD社のサイトにも次の記載があります。
※装着時には車両構造変更が必要となる為、持込登録となります。
アマゾン等に出品されているオーバーフェンダーも「構造変更不要」なものはない
アマゾン・楽天・ヤフーショッピングにもハイラックス用のオーバーフェンダーはいくつか出品されています。しかし、いずれも幅が左右で2cmを超える製品ばかりで、取り付ける際に「構造変更」の手続きが必要になります。
ご覧のように「車検対応」のオーバーフェンダーはほぼなくて、いずれも「構造変更」が必要なものばかりです。
けれども、これはある意味当たり前のことだと思います。だって、目立ちたいからカスタムするわけで、カスタムするのに1cmとか2cm程度の膨らみでは意味がないですからね。
オーバーフェンダー取り付けは車検のタイミングがベスト!
というわけで、ハイラックスのカスタムでオーバーフェンダーの取り付けをする場合は、ほぼ必ず「構造変更」の手続きが必要になります。
その際、注意点があります。
構造変更の手続きをすると、その時点で車検期間が強制終了となり、そこから新たに車検期間が始まります。
ハイラックスの車検は初回が2年後、以後1年毎ですが、たとえば、新車から半年経過した時点でオーバーフェンダーを取り付けると、そこでいったん車検が終了し、そこから新たに1年間の車検期間がスタートします。
つまり、上記の例で言うと、本来ならあと1年半車検期間が残っているのに、それが強制的に終了させられて、以後は1年毎の車検間隔となります。
その際、戻ってくるものもあります。自賠責保険と自動車税は未経過期間分が戻ってきます。ですが、自動車重量税は既に2年分支払っているのに(上記の例の場合)、戻りはありません。
こうしたデメリットがあるので、構造変更を伴うカスタムを行う場合は、車検と同時に行うのがベストです。
まとめ
「ハイラックスのオーバーフェンダーは車検対応なら構造変更不要だが実際は・・・」をテーマに解説してきました。
ハイラックスのカスタムとしてオーバーフェンダーを取り付ける場合、ほぼすべての製品が「車検対応」ではなく、したがって「構造変更」の手続きが必要になります。
カスタムパーツとしてのオーバーフェンダーのほとんどが、「±2cm」の範囲を超える製品だからです。
つまり、オーバーフェンダーの取り付けには「構造変更」がつきものということになります。
なお、「構造変更」の手続きをすると、そこで車検期間が強制終了となり、デメリットが出てくるので、通常の車検時期に合わせてオーバーフェンダーの取り付けをするのがベストタイミングとなります。
ご覧いただきありがとうございました。
【2023年6月27日追記】「超凄いハイラックス」発売へ(ニュージーランド):くるまのニュースから
項目 | 詳細 |
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日付 | 2023年6月27日 |
発表者 | トヨタのニュージーランド法人 |
車名 | ハイラックス |
新モデルの投入予定 | 2024年初め |
モデルの歴史 | 1968年に初代モデルが登場、現在は約180の国と地域で販売 |
新型ハイブリッドハイラックスのパワートレイン | 2.8リッターディーゼルターボエンジン+モーター |
トランスミッション | 6速AT |
ハイブリッドシステムの効果 | 燃費の向上、オフロード走破性の向上、騒音・振動の低減 |
牽引能力 | 全輪駆動モデルでは3500kgを維持 |
トヨタのニュージーランド法人のCO2削減目標 | 2030年までに少なくとも46%削減 |
ニーラジ・ララ氏のコメント | ハイブリッドハイラックスがニュージーランドのUTE市場に大きな影響を与え、二酸化炭素排出量を削減する手段となると語り、完全電気自動車のハイラックスを提供することが目標であると述べた |