目次
ムーヴキャンバスが生産中止?理由は?おばさんの車なの?
※トップ画像はWikipedia様より
【2023年6月30日追記】ムーヴキャンバスとムーヴの2023年1月~5月の販売台数推移です。緑色がムーヴキャンバスです。
このグラフから、ムーヴキャンバスの販売台数がムーヴの販売台数を上回っていることがわかります。また、両モデルとも3月に販売台数がピークに達し、ムーヴキャンバスはその後減少していますが、依然としてムーヴより2000台以上売れています。
【2023年6月30日追記】ダイハツの新車ランキングでムーヴキャンバス1位!【2023年6月・MOTA調べ】
ランキング | 車種名 | 登場年 | ボディタイプ | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
第1位 | ダイハツ ムーヴキャンバス | 2016 | 軽ハイトワゴン | スライドドア、新プラットフォーム「DNGA」、ターボエンジン搭載モデル設定。2代目では、「ストライプス」と「セオリー」の2つのデザインシリーズ。 |
第2位 | ダイハツ タント | 2003 | 軽トールワゴン | 高めに設定された全高、ミラクルオープンドア、ミラクルウォークスルーパッケージ、助手席イージークローザー、タッチ&ゴーロック、次世代スマートアシスト等の機能を搭載。 |
タントを抜いちゃいましたね!
【納期情報】2023年1月末現在、いま新車注文した場合、納期は半年前後の地域が多いようです。色・グレード・地域により多少異なるようです。 |
【2023年1月24日】ダイハツはムーヴキャンバスに「eco IDLE非装着車(=アイドリングストップレス仕様)」を設定し、4月11日から発売すると発表しました。半導体不足を解消し、納期の短縮につなげるためだそうです。(ベストカーWeb) |
【自動車初期品質調査でダイハツがトップ!】顧客満足度に関する調査とコンサルティングを行う国際機関J・D・パワーによる品質調査(2022年9月7日発表)で、ダイハツは総合トップ、軽自動車部門でもトップ(スズキは3位)です。新車100台当たりの不具合箇所は各メーカー中最も少なく、ダントツのトップです。ブランド別でも、キャスト、ムーヴキャンバス、トール、ロッキーがトップです。※8セグメント中4セグメントでダイハツがトップ。 |
【新型情報】2022年7月5日、ダイハツは新型「ムーヴキャンバス」を発表。7月13日に全国一斉発売。6年ぶりのフルモデルチェンジです。 新型(画像:ダイハツ) 従来のデザインは、どちらかというと「かわいい」方向のみに傾斜していましたが、新型は、「かわいい」を残しつつ、「クール」「大人」「男性」の方向も取り入れています。 新型(画像:ダイハツ) つまり、依然として女性客をメインとしつつ、ワーゲンバスのように「かわいいけれどクールでカッコいい」クルマになったと言えます。 今となっては「旧型」となるムーヴキャンバスも、カラーによっては男性である私も欲しい軽自動車でしたが、新型はターボも選べるしますます大好きなクルマに変身して、個人的にも大歓迎です。 現状では、「ちょっと変わっただけ」のように見えると思いますが、目が慣れてくると、新型ムーヴキャンバスのデザインの秀逸さは街の空気を変えるほどのポテンシャルを発揮すると思います。 新型(画像:ダイハツ) ※2022年7月段階で「旧型」ムーヴキャンバスの累計販売台数は38万台です。すごい。 |
- ムーヴキャンバスは生産中止されません。その理由は売れているから。
- ムーヴキャンバスに「おばさん」の車というイメージがあるのはベージュのツートンカラーのせいだと思います。色を変えれば男性にもウケるよくできたデザインの車です。
ムーヴより売れているムーヴキャンバス
ダイハツムーヴの派生車種であるムーヴキャンバスですが、販売開始以来、売れた台数では本体ムーヴを上回っています。
自動車の販売台数を集計する際、ムーヴキャンバスは「ムーヴ」の中に取り込まれてしまってムーヴキャンバス単体での販売台数は見えにくいのですが、実際にはムーヴ全体の55%~60%を占めるまでになっています。
ムーヴキャンバスがデビューしたのは2016年9月ですが、以後の販売台数の推移は以下の通りになります。
ムーヴ全体 | ムーヴキャンバス | 全体に占める割合 | |
2016年 | 48,914台※9月~12月 | 29,053台 | 59% |
2017年 | 141,373台 | 76,732台 | 54% |
2018年 | 135,896台 | 74,326台 | 55% |
2019年 | 122,835台 | 68,487台 | 56% |
2020年 | 104,133台 | 57,183台 | 55% |
2021年 | 95,840台 | 58,342台 | 61% |
2022年 | 94,838台 | 55,835台 | 59% |
(ダイハツ工業による集計)
新型発売以降の販売台数
ムーヴキャンバスは2022年7月13日にフルモデルチェンジされました。この月以降の「ムーヴ(カスタム含む)」と「ムーヴキャンバス」の販売台数を下にご紹介します。
ムーヴ | ムーヴキャンバス | |
2022年7月 | 4635台 | 4038台 |
8月 | 3064台 | 3537台 |
9月 | 4064台 | 3485台 |
10月 | 3967台 | 5161台 |
11月 | 3788台 | 6851台 |
12月 | 3316台 | 6433台 |
2023年1月 | 未集計 | 未集計 |
年末にかけて、ムーヴ(カスタム含む)の2倍に迫ろうかという数字です。
売れているのだから生産中止する理由はないです
このページのテーマは「ムーヴキャンバスが生産中止?理由は?おばさんの車なの?」というものですが、そもそも生産中止になる理由は見当たらないというのが現状だと思います。
上記の数字を見れば、むしろ本体であるムーヴの生産中止を心配したほうがいいくらいです。※もちろんムーヴは主力車種なのでまたテコ入れして販売を継続するでしょうが。
(※)複数の自動車サイトの予測では、2023年12月にムーヴはフルモデルチェンジ予定です。シリーズハイブリッド車を投入するとのこと。シリーズハイブリッドは日産のe-Powerと同じ方式です。エンジンを積みますが発電専用で、駆動は100%モーターです。もしも爆速で低燃費となれば、商品力は跳ね上がるはず。
おばさんの車なの?
また、もう1つのテーマである「おばさんの車なの?」について。
おばさんの年齢がいくつくらいなのかによりますが、ムーヴキャンバスは子育て世代の女性が乗っている車というイメージが確かにあります。
でもそれはタントやスペーシアやNボックスやワゴンRスマイルやルークスなどにも言えることですよね。2023年5月発売予定のデリカミニだって子育て世代に人気です。
ムーヴキャンバスだけが「おばさんの車」というのは事実に反すると思います。
「ベージュのツートン」が「おばさん」?
(以下は新型が出る前に書いた記事です)
ただし、おそらく「おばさん」という言葉が浮かぶのは、あのベージュのツートンカラーの印象が強いからではないでしょうか。
見る人によって印象が異なるとはいえ、一般論として、上記ツートンカラーのムーヴキャンバスを見かけたら、中に乗っている人をいちいち確認しなくても、ほとんどの人が「ああ、おばさんが乗っているんだろうな」と思うのではないでしょうか。※かなり失礼な決めつけをしていてゴメンナサイ
色によっては男性も欲しくなる
けれども、同じムーヴキャンバスであっても、たとえば下記のボディーカラーなら、どうでしょう?
いかがでしょう。これなら運転している人が「おばさん」だと感じる人はあまりいないのではないでしょうか。
よく、「ムーヴキャンバスは丸みを帯びたデザインだから女性的」だという人がいますが、それならワーゲンバスなども丸みを帯びていますが、あれが女性的ですか?
ワーゲンバスに乗っているのはほとんどが男性ですが。
やはりボディーカラーは重要です。
男性である私も上記グレーとブラックのツートンならムーヴキャンバスに乗ってみたいと思います。※内装も引き締まった黒を選べます
ライバル「ワゴンRスマイル」の出現でさらに売れるかも
スズキは2021年9月10日にワゴンRスマイルの販売を開始しました。
ワゴンRスマイルは、明らかにムーヴキャンバスの対抗馬として登場してきた車種です。
特徴は、ムーヴキャンバスと同様に、背はちょっとだけ高くて、両側にスライドドアが装備されている点です。
Nボックスやスペーシアやタントのようなスーパーハイトワゴンではなくて、ただのハイトワゴンです。
でも、ただのハイトワゴンで両側にスライドドアがあるのは、これまでムーヴキャンバスしかありませんでした。
実際、ムーヴやワゴンRには両側スライドドアはありません。
スズキは、ダイハツムーヴキャンバスが発見した売れ筋の市場を後追いしたことになります。
そして、ライバルが出現したことで、よくあることですが、ムーヴキャンバスはこれまで以上に売れる可能性が出てくると思います。
色を工夫してください、ダイハツさん!
いずれにしても、スズキもダイハツも軽自動車のボディーカラーについてもっと研究を深めて欲しいと思います。
たとえ当初の想定ユーザーが「子育て中の女性」であったとしても、ボディーカラーによっては男性客も喜んで購入するケースだってありうると思います。
ムーヴキャンバスは魅力的な素晴らしいデザインですが、これまでボディーカラーが販路を狭めていたと思います。
男性客も振り向かせるような色の研究をもっと深めることで、月平均で2000台~3000台の上乗せが期待できるのではないでしょうか。
ムーヴキャンバスは色で激変する潜在力を秘めた車だと思うので、現状はちょっと残念です。【2022年12月追記】フルモデルチェンジにより、「セオリー」で新たな色展開を実現していると思います。先日ブルーの新型とすれ違いましたが、引き締まったオーラを放っていましたよ。
とにかくデザインがいい車
このページのテーマに戻りますが、こんな優れたデザインのムーヴキャンバスに「生産中止」の噂が出るなんてどうかしています。
生産中止にする理由がそもそもないでしょう。
5年後10年後のことは誰にもわかりませんが、少なくとも現状でムーヴキャンバスが生産を終了する理由はどこにもないと思います。
また、おばさんの車という決めつけも間違いです。
色を工夫すれば男性客はもっともっと増えるはずです。
ヘッドライトの造形にしてもテールランプにしても、「可愛すぎる」デザインの手前にとどまった、抑制の取れたデザインになっていると思います。
ちょっと前に信号待ちでムーヴキャンバスのすぐ後ろに付いた際につくづく感じましたが、縦横の比率が軽自動車ナンバーワンだと思いました。
髙すぎず低すぎず、とても安定したプロポーションの車で、経済的に余裕があれば私も一台欲しいです。
個人的に一番好きな軽自動車です。
名称について
ダイハツのムーヴキャンバスは、MOVE CANBUSと表記します。
最初、帆布を意味すCANVASだと思ったのですが、VASでなくてBUSでした。
「なんでもできるバス」
という意味を込めたネーミングだそうです。
もっと色の研究をしてくださいね、ダイハツさん。もっともっと売れるはずの車です。
まとめ
それにしても、スズキハスラーが切り開いた市場に後追いで進出したダイハツタフトは独自のデザインでさらに市場を拡大していますが、ダイハツムーヴキャンバスが切り開いた市場を後追いするはずのスズキワゴンRスマイルのデザインときたら・・・あ、このくらいにしておきますね。もしも売れたら赤っ恥をかきますから・・・。
※2021年11月23日追記:ワゴンRスマイルがすごい勢いで売れているようですね。まさに私は赤っ恥をかくことになりそうです。恥ずかしいけれどスズキに対するお詫びの意味で削除しないでおきます・・・
※2022年7月10日追記:新型ムーヴキャンバスは旧型を超える販売台数を記録すると私は予想しています。私の予想はハズれがちですが(汗)、この点はまず間違いないと思います。何と言っても、ダイハツの軽自動車は運転感覚がコンパクトカーと変わらない安定感があり、高速道路も安心して走れます。
※2022年12月12日追記:新型ムーヴキャンバスの販売台数(実績)。2022年7月4,038台、8月3,537台、9月3,485台、10月5,161台。なお、フルモデルチェンジを発表した7月5日から約1カ月間の累計受注台数は約26,000台を達成しています。この数字は月販目標である6500台の4倍になります。
ご覧いただきありがとうございました。
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ところで、ムーヴキャンバスに興味のある皆さんは、ガメラみたいな目をしたデリカミニに興味ないですか?
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