【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
【検証】タイヤローテーションはしないほうが得ですか?
お金や手間がかかれば損、という観点で言うなら、確かにタイヤローテーションはしないほうが得だと思います。
タイヤローテーションをする場合、自分でやればお金はかかりませんが手間はかかります。また、ディーラーやタイヤショップなどに依頼すれば数千円の費用が掛かります。
では、それだけお金や手間をかけることでカーライフがより安全で快適になるかと言うと、あくまでも車を「実用車」として使用する限りは、そう大きくは違わないと思います。
私も以前はタイヤローテーションはしませんでした。
FF車(前輪駆動車)に乗っていたので前の2本がより早くすり減るのですが、そのまますり減るに任せておいて、いざスリップサインがのぞいてきたら前輪の2本だけ新品タイヤに交換し、後輪2本はそのまま履き続けていました。
私のようにほぼ100%実用車として車を使用する限り、そうしたやり方でもグリップ性能やブレーキ性能や排水性能やコーナリング性能が目に見えて劣化するという感じはありませんでした。
新品と中古が混ざる感じはあまりいいものではないけれど…
以前の私はタイヤローテーションをしませんでしたが、このやり方は手間いらずでいい反面、前述のように前輪の2本だけ新品タイヤにした場合、新品タイヤと中古タイヤ(後輪)が混ざり合う期間が発生することになり、そこはあまりいい感じはしませんでした。
実用車として法定速度かそれにプラスアルファの速度で車を走らせる限りは、実際のところ走りには何の問題も生じませんでしたが、もしも峠道などでスポーツ走行を楽しみにしている方の場合なら、新品タイヤと中古タイヤが混在するのは、気分的なものだけでなく、走行中の様々な車の挙動に目に見える違いを感じるところかもしれません。
なぜなら、タイヤのゴムの部分は製造してからの経過年数によって粘性等の性能に変化が出てくるからです。
低い速度域ならなんでも一緒かもしれませんが、スピードに乗ってくると、ブレーキ時やコーナリング時や降雨時などにはっきりした違いが発生するはずです。
そういう意味で、車の使い方によっては、やはりタイヤローテーションをこまめにやったほうが走りに違いが出ると思います。
反対に、実用車に徹した車の使い方をするのであれば、タイヤローテーションはしないほうが得だと言えるかもしれません。
タイヤローテーションにはちゃんと意味があります。
たとえば、前輪駆動車(FF車)で考えてみます。
FFの場合、走行距離が積みあがっていくにつれて前輪の2本はショルダー部分がより早くすり減る傾向にあります。
やはり、前輪は車の向きを変える働きをしますから、タイヤの両肩への負荷が大きくなるからです。
一方で、後輪は両肩部分より中央部分がより早くすり減る傾向にあります。
FF車にはこうした特性があるので、タイヤローテーションには、単にすり減り方を平均化するという意味だけでなく、すり減る場所が偏らないようにする効果もあります。
一般的に、FF車でタイヤローテーションをする場合、最初にローテーションする時は、
- 左前を左後ろに、右前を右後ろに位置交換します。
- そして、左後ろは右前にクロスし、右後ろは左前にクロスします。
2回目にローテーションする時も、同じように、
- 左前を左後ろに、右前を右後ろに位置交換します。
- そして、左後ろは右前にクロスし、右後ろは左前にクロスします。
こうやって順次タイヤの位置を変えていくことで、タイヤごとにショルダー部や中央部ばかりすり減ることを防ぐ効果が期待できます。
そして、言うまでもなく、こうやって5,000キロから10,000キロごとにタイヤローテーションしてけば、やがてタイヤ交換する時は4本同時交換ということになり、新品と中古が混ざり合う嫌な思いはしなくて済みます。
冬季にスタッドレスタイヤに交換する時「ついでに」ローテーションすればいいですよ。
毎年、冬が近づくと夏タイヤからスタッドレスタイヤに履き替え、春になったらスタッドレスタイヤから夏タイヤに履き替えるという人は、そのタイミングでタイヤローテーションを行えばいいと思います。
もしも業者さんに交換してもらうのであれば、とくにタイヤローテーションのための費用は掛からないはずです。
その際、保管することになる4本のタイヤには、チョークで「左前」「右前」「左後」「右後」と書き込んでおけば、次回取り付け時に間違いを起こさずに済みます。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒タイヤローテーションを自分でやる方法・やり方|注意点も |
ご覧いただきありがとうございました。