【丁寧解説】スタッドレスタイヤもタイヤローテーションが必要ですか?

スタッドレスタイヤ・タイヤローテーション

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スタッドレスタイヤもタイヤローテーションが必要ですか?

はい、必要だと思います。

スタッドレスタイヤに関しても夏タイヤと同じように、5,000キロ~10,000キロごとにタイヤの位置交換(タイヤローテーション)をしたほうが4つのタイヤがより平均的に摩耗することになり、グリップ性能やブレーキ性能やコーナリング性能などがバランスよく発揮されると思います。

とは言え、ローテーションをやらなかったからと言って雪道を走れなくなるわけではありません。

たとえばFF車(前輪駆動車)なら、前の2本の減りがより早くなって、後ろの2本がまだ十分使えるのに前だけプラットホームやスリップサインが出るようになるでしょう。

(参考)スタッドレスタイヤのプラットホームとスリップサイン

そうなると、前の2本だけ新品のスタッドレスタイヤに交換することになり、結果的に新品タイヤと中古タイヤ(後ろの2本)が混じり合うことになって、気分的にあまりいいものではありませんが、それで雪道を走行できなくなるわけではありません。

このあたりは、夏タイヤと同じ考え方になると思います。つまり、タイヤローテーションはやらなくてもいいけれどできればやったほうがいい、というわけです。

冬季の初めと冬季の終わりにタイヤローテーションすれば理想的

一般的に、タイヤローテーションは5,000キロ~10,000キロ走行したら行うといいと言われています。

ただ、ディーラーやカー用品店やタイヤショップにタイヤローテーションだけを依頼すると、数千円の料金を取られるのが普通です。

そうなると、なんだかちょっと面倒な感じになります。

けれども、冬場を前にしたら必ず夏タイヤからスタッドレスタイヤに交換し、冬の終わりにはスタッドレスタイヤから夏タイヤに戻すという習慣があるのであれば、そうしたタイヤ交換時に「ついでに」タイヤの位置交換(タイヤローテーション)をやってしまえばいいと思います。

「ついでに」やるのであれば、ショップなどに依頼した場合も追加料金は加算されないでしょう。

なお、その際には、取り外したタイヤにはチョークなどで「左前」「右前」「左後」「右後」というように書き込んでおくと、次に取り付ける際に間違いを起こさないと思います。

やらないよりやったほうがいい理由

タイヤの減り方は夏タイヤでもスタッドレスタイヤでも同じです。

たとえばFF車であれば、前の2輪はトレッド面の両端、つまりショルダー部分が先にすり減る傾向があります。

やはり、前輪は舵を切る部分なので、コーナリングの際にタイヤのショルダー部分により負荷がかかるからです。

一方で、後輪の2本はトレッド面の中央部分が先にすり減っていく傾向にあります。

こうした減り方の特性があるので、たとえばFF車なら次のような手順でタイヤローテーションするとより平均的にタイヤが摩耗するよう調整することができます。

  1. 左前⇒⇒左後、右前⇒⇒右後
  2. 左後⇒⇒右前、右後⇒⇒左前※つまり後輪はクロスするということ

上記の手順で冬季の初めや冬季の終わりにタイヤローテーションすれば、夏タイヤもスタッドレスタイヤも常に平均的に摩耗するよう調整することが可能になります。

タイヤローテーションの注意点

ただし、タイヤローテーションの際に注意すべき点があって、それはタイヤに回転方向の指定、あるいはインサイド・アウトサイドの指定がある場合で、こうした指定のマークがついているタイヤの場合は、その指示を守る必要があります。

例えば次のようなマークです。

 

タイヤローテーション・方向

転がり方向の指定

タイヤローテーション・イン・アウト・指定

インサイド・アウトサイドの指定

上記のようなマークはタイヤのサイドウォール(横)に記載されています。こうしたマークは夏タイヤよりスタッドレスタイヤについていることが多いと思います。

タイヤローテーションをするときはこうした指定に従ってタイヤを取り付ける必要があります。

たとえば、「INSIDE」と記載されていたら、その面は常にボディー側に持ってこなければなりません。だから、インサイドやアウトサイドの指定があるタイヤの場合は、(転がり方向の指定とのからみで)ローテーションの際にクロスに位置交換できないケースも出てくることになります。

いずれにしても、転がり方向やインサイド・アウトサイド指定に反してタイヤを取り付けると、ブレーキ性能や排水性能やコーナリング性能やグリップ性能が落ちます。本来のタイヤの性能を発揮しなくなるので、必ず指定は守るようにしてください。

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