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【プチ調査】オートソックは使えない?寿命は?チェーン規制時に使える?
画像:オートソック(amazon通販)
オートソックとは、「布製タイヤチェーン」のことです。
オートソックはAutoSock社の商品名ですが、布製タイヤチェーンの代名詞のような存在になっています。
布製タイヤチェーンは、一般的な名称としては「スノーソックス」とか「布製タイヤ滑り止め」などと呼ばれることもあります。
話がややこしくなってきましたが、つまり、以下のものは実質的にすべて同じものを指します。
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このページでは、布製タイヤチェーンのなかの個別の一商品であるAutoSock社の「オートソック」について解説していきます。※オートソックスではなくオートソックです。単数形です。
SNS等ネットの口コミには、「実際のところオートソックは使えるの?使えないの?」、「寿命はどのくらい?」、「チェーン規制に対応してるの?」といった話題が飛び交っています。
これらの疑問について私がプチ調査して得た答えが以下のコンテンツです。
オートソックを簡単にご説明
オートソックは3mm以下の薄い特殊繊維でできたシャワーキャップを大きくしたようなものです。停止している車のタイヤ上半分にかぶせ、車をタイヤ半回転分だけ移動させ、残りをタイヤにかぶせます。
中心から少々ズレたかぶせ方でも、走っているうちにセンタリングされるので、あまり神経質にならなくて大丈夫。
オートソックの「取り付け」に関しては、口コミで不満の声は1件も見つかりませんでした(たぶん)。文字通り「超簡単」と断言できる製品です。※「取り外し」に関しては不満の声があります。後述します。
「使えない」の声はあるの?
アマゾン、楽天、みんカラ等で調べたところ、ほとんどの人が「お守りのために購入した。まだ使っていない」といったコメントをし、でも星は4つくらいつけている人が多数派です。
「使えない」という声もありますが、よく読んで見ると、通常の舗装路を走行しているうちに穴が開いた、といった類で、後ほど解説しますが、メーカーの説明書を読まずに使用した結果のコメントがけっこうあります。
また、どんな場面で「使えない」のか、状況の詳しい書き込みがなく、感情だけが先走ったコメントも多く、これでは判断のしようがありません。
したがって、使用感に関してある程度参考になるものは、自動車関連サイトの記事等しかなく、数も限られています。
AUTOCARさんの記事では、以下の指摘がありました。要約です。
雪が積もった路面ではがっちり雪を噛んで安心して走れる。・・・雪が解けてシャーベット状になった路面になると、シャーベットがオートソックにくっつき、そこで固まってスリップする。
つまり、新雪とか圧雪状態の路面であればオートソックは頼りになるが、路面が濡れた状態になると夏タイヤと変わらない場面がある、という指摘です。
AUTOCARさんの記事では、もう一つ重要な指摘があって、オートソックの「取り外し」の際にタイヤが濡れている状態だと外すのが困難を極める、という記載があります。
「使えない」というほど厳しい指摘ではないものの、アマゾンのレビューにも同様の指摘があるので、このあたりは布製ゆえの弱点なのかもしれません。
使用感はおおむね良好
オートソックの使用感に関しては、上記のように一部弱点を指摘する声はありますが、その他の場面ではおおむね良好な評価が多いです。
ただし、いい評価は多いですが、あくまでも「臨時に」「限定的な」使用をすることが前提の評価です。
いかなる場面でもオートソックがタイヤチェーンと同等の性能を有しているという評価ではありません。
とりわけ、耐久性に関しては、使い捨てというほどではないものの、雪の積もった道路でのみ注意深く使えば数回、雪のないむき出しの舗装路を走ると1回か2回の使用で穴が開く、という報告があります。
(※)オートソックに弱点があるからと言って「こんなの使えない」と言いふらす人がいますが、わたしにはただの駄々っ子に見えます。スタッドレスだってオールシーズンタイヤだってタイヤチェーンだって完ぺきではありません。タイヤチェーンで雪のない舗装路を走り続けたらチェーンも車もぶっ壊れます。<適材適所>という言葉があるように、オートソックも「イザというときの臨時使用」には十分使えると私は思います。
寿命はどのくらい?
あらためて、オートソックの寿命・耐久性について。
AutoSock社のQ&Aには、オートソックの耐久性について、下記の記載があります。
「乾燥した路面では120km、雪に覆われたテストトラックでは数百kmにわたる耐久性が実証されています。」
寿命に関しては使用方法で大きく変わってくるところだと思います。「年に2,3回使うやり方で、3年くらい使える」という声もありますし、「雪のない舗装路を20キロ走ったら穴が開いた」という口コミもあります。
いずれにしても、オートソックの寿命・耐久性に関しては、
雪の積もった道路を走るだけならかなり長持ちするけれど、雪のない舗装路を走り、その際に50キロを超えるスピードを出したり、急発進したり、急ブレーキをかけたり、要するにオートソックに負荷がかかる走り方をすると、1回か2回の使用で穴が開くこともある。 |
こうした理解でいいと思います。
チェーン規制時に金属チェーンの代わりになる
冬場のタイヤ規制には、大別すると2種類あります。
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①は、スタッドレスタイヤまたはオールシーズンタイヤを履いていれば通行できます。※オールシーズンタイヤの場合、一部区間では、スノーマークがついていることが条件となる場合があります。
②がいわゆる「チェーン規制」と呼ばれるものです。この区間は、スタッドレスタイヤであってもオールシーズンタイヤであっても必ずタイヤチェーンを装着しないと通行できません。その際、金属のタイヤチェーンの代わりにオートソックでも走行可能です。
※チェーン規制で走行可能な「タイヤチェーン等」とは
(1)金属チェーンタイプ : 金属製のチェーンやワイヤーの製品 (2)ウレタン&ゴムチェーンタイプ : ゴムなどの樹脂製の製品 (3)布製カバータイプ : アラミドなどの特殊繊維製の製品 |
(引用:国土交通省)
なお、「チェーン装着車以外通行止め」の区間には、その区間が始まる地点に下記の標識が立っています。
ただし、念のために付け加えますが、この標識があれば常にチェーンやオートソック装着が義務付けられているかと言うと、そうではなくて、あくまでも「大雪特別警報」や「大雪に対する緊急発表」があった場合にのみ適用される規制です。
逆に言えば、「大雪特別警報」や「大雪に対する緊急発表」がない場合は、たとえ上記標識があってもチェーンやオートソックを装着せずに走行可能です。
オートソック装着は前輪?後輪?
オートソックはペア(一組2枚)で販売されています。前輪、後輪いずれに装着するかは、通常のタイヤチェーンと同様、車の駆動方式によって決まります。
前輪駆動(FF)なら前輪に、後輪駆動(FR・MR・RR)なら後輪に装着します。
4輪駆動車(4WD・AWD)の場合は、もちろん4輪すべてに装着するのがベストですが、コストもかかるので、前か後ろのいずれかでOKです。その際、各自動車メーカーの説明書にいずれかを推奨する記載があります。※AWDとはAll Wheel Driveの略です
たとえば、スバルでは下記のように説明しています。
■SUBARU SAMBAR 2WDでもAWDでも、後輪に装着してください。 ■その他のSUBARU車 2WDでもAWDでも、前輪に装着してください。 |
オートソック丸わかり
最後に、オートソックのQ&Aのなかで特に重要と思える部分を箇条書きでご紹介します。参考になさってください。
※(管理人注)アマゾンなどは並行輸入品だらけの様相です。ただし品質に違いはないと思います。そこは皆さんのご判断でお願いします。 |
選び方・どこで買える?
オートソックは通販で購入できます。
- タイヤサイズに合わせて購入してください。
- このサイズにはこの製品、というようにジャストフィットさせるのではなく、少々サイズオーバーでも問題なく機能します。
- 「スタンダード」とか「ハイパフォーマンス」など異なる表記があっても中身は同じです。
下記のサイズを目安に製品を選んでください。
【タイヤサイズ】(主に軽自動車)
⇒⇒オートソック品番「ASKY09」 |
【タイヤサイズ】(主に軽自動車)
⇒⇒オートソック品番「ASKY13」 |
【タイヤサイズ】
⇒⇒オートソック品番「ASK600」 |
【タイヤサイズ】
⇒⇒オートソック品番「ASK645」 |
【タイヤサイズ】
⇒⇒オートソック品番「ASK685」 |
【タイヤサイズ】
⇒⇒オートソック品番「ASK695」 |
【タイヤサイズ】
⇒⇒オートソック品番「ASK697」 |
【タイヤサイズ】
⇒⇒オートソック品番「ASK698」 |
※上記タイヤサイズと品番の組み合わせは一応の目安を示したものです。より正確にはオートソックHPの「サイズ適合表」でご確認ください。
まとめ
「オートソックは使えない?寿命は?チェーン規制時に使える?」のテーマで解説してきました。
オートソックは、雪の多い地域で常時つけっぱなしで使用する、といった用途には適しません。
ですが、普段雪の降らない地域に住んでいて、いざ降ってしまった場合の「臨時」かつ「一時的」な使用であれば、十分期待に応えてくれる商品です。
ただし、「雪が積もった路面ではがっちり雪を噛んで安心して走れる。・・・雪が解けてシャーベット状になった路面になると、シャーベットがオートソックにくっつき、そこで固まってスリップする。」という報告があるので、濡れた路面では注意が必要です。
寿命・耐久性に関しては、「雪の積もった道路を走るだけならかなり長持ちするけれど、雪のない舗装路を走り、その際に50キロを超えるスピードを出したり、急発進したり、急ブレーキをかけたり、要するにオートソックに負荷がかかる走り方をすると、1回か2回の使用で穴が開くこともある。」といったところ。
そして、チェーン規制のかかった区間では、オートソックは金属のタイヤチェーンの代わりに使用できます。
通販ショップなどでは値段の安い並行輸入品が出回っていますが、購入後のサポートは正規品でなければ受けられません。ただし、品質はいずれも変わりないようです。ご覧いただきありがとうございました。
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