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スバルのAWD(4WD)はタイヤチェーンをどこに装着?前輪?後輪?4輪?
スバル・クロストレックGUD/GUE型(2022年12月1日発表)<Wikipedia>
スバル車の多くに採用されている駆動方式がAWDです。AWDとはAll Wheel Driveの略で、「全輪駆動車」「総輪駆動車」を意味します。
日本では、どちらかというと4WD(4輪駆動車)という呼び方が一般的でしたから、「スバルは変わり者」という印象を抱く人も多かったと思います。
世界では「AWD」が一般的
けれども、世界的にはAWDがより一般的な呼び方です。
乗用車の場合、ほぼすべての車が4輪車なので、AWDと4WDは実質的に同一のものを指します。けれども、昔は3輪の自動車もありましたし、今でもレジャー用途で6輪車や8輪車の車があります。
さらに、大型トラックなども6輪とか8輪で走行する車両が高速道路をビュンビュン走っています。※ただし、これらトラックでAWDの車両はほとんどないと思いますが。
したがって、「全ての車軸に駆動力を伝達して走行する車」の名称としてAWDの呼称を使うのは、より視野の広い命名法と言えるかもしれません。
スバルのAWDは、たまたま4輪の車なので、4WDと同じということに過ぎません。
タイヤチェーンはどこに装着する?
さて、大雪でチェーン規制(正式名は「チェーン装着車以外通行止め」)が発令された道路では、タイヤチェーンを装着しないと規制区間を走行できなくなります。
ここで言う「タイヤチェーン」とは、必ずしも金属のチェーンだけを指しません。国土交通省では下記の3種類を「タイヤチェーン等」として認定しています。
(1)金属チェーンタイプ : 金属製のチェーンやワイヤーの製品 (2)ウレタン&ゴムチェーンタイプ : ゴムなどの樹脂製の製品 (3)布製カバータイプ : アラミドなどの特殊繊維製の製品※製品名「オートソック」など |
(引用:国土交通省)
これら「タイヤチェーン等」は、FF(前輪駆動)なら前輪に、FR・MR・RR(後輪駆動)なら後輪に装着します。
では、AWD(全輪駆動)のスバル車の場合、どうすればいいのでしょう?
その答えは、スバル車の取扱説明書に記載してあります。
■SUBARU SAMBAR 2WDでもAWDでも、後輪に装着してください。 ■その他のSUBARU車 2WDでもAWDでも、前輪に装着してください。 |
(引用:スバル)
いかがですか?これは私には意外でした。私はスバルのAWDはすべて後輪に装着するのだと思っていたからです。
にわか勉強したところ、スバルではBRZのみFRで、他の車両はみな基本がFFベース。
上記SAMBARだけ後輪への装着ですが、SAMBARはダイハツからOEM供給されている車で、基本がFR車です。ダイハツでは「ハイゼット」の名称で販売されています。
また、FFベースだろうがFRベースだろうが、今のAWD(4WD)はタイヤの空転をセンサーが検知して素早く電子制御するので、雪道の発進時などに困るケースはほぼないとのこと。※今年(2023年)の記録的大雪ではどうかわかりませんが・・・。
なお、AWD車であれば全輪すべてに「タイヤチェーン等」を付けるのが、ある意味理想だと思います。でも、それだと手間もお金もかかりますからね。とんでもない大雪の場合は全輪がいいのかもしれませんが、普通は前輪か後輪のいずれかで十分役目を果たすと思います。
まとめ
いずれにしても、SAMBAR以外のスバル車は、FFでもAWDでも「タイヤチェーン等」は前輪につけてください。
BRZは後輪です。だって、FRですから。
ご覧いただきありがとうございました。