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目次
ヒュンダイ(ヒョンデ)新車ラインナップ:日本で買うにはマウスをポチッ。
ヒュンダイ(ヒョンデ)アイオニック5 <Wikipedia>
ヒュンダイ(ヒョンデ)ネッソ <Wikipedia>
2022年7月、韓国のヒュンダイ(ヒョンデ)が日本市場に再上陸しました。ヒュンダイ(ヒョンデ)は2001年に初上陸しましたが、販売が振るわず、2009年に撤退していました。
このページでは、ヒュンダイ(ヒョンデ)の新車を日本で買うには、どこでどうやって買えばいいかをご案内します。
ネット販売のみ
今回の再上陸は異例の形を取っています。まず、販売店を持たずネット販売のみの売り方を選択しました。テスラなどと同様の方式です。
当初は2車種のみ
また、販売車種は電動車のみです。EV(電気自動車)のアイオニック5、FCEV(燃料電池車)のネッソ、この2車種です。
注文の仕方
ヒュンダイ(ヒョンデ)の新車を日本で買うにはネット注文という方法しかありません。
具体的には、公式ページで「車両注文」をクリックし、見積もりを開始します。以下、次々と自分の好みを選択していきます。
- グレード
- ボディカラー
- 内装カラー
上記3項目をクリアーすると、車両総額が表示されます。
次に、アクセサリー類を選択します。
- フロアマット
- ETC
- ドライブレコーダー
これらを選択したら、次に車両の納車場所を選択します。
- デリバリーセンター
- 希望の場所
納車場所の選択が終わると、次に希望ナンバーを申請する・しないを選択します。
- 希望ナンバーを申請する
- 希望ナンバーを申請しない
次に、税金の内訳が表示されます。
- 自動車税種別割
- 自動車税環境性能割
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
次に、販売諸費用が表示されます。
- 検査・登録
- 車庫証明
- リサイクル預託金合計
- 検査登録手続代行費用
- 車庫証明手続代行費用
- リサイクル資金管理料金
- 希望ナンバー料金
次に、支払い方法の選択です。
次に、プロモーション(アクセサリー購入費用分ディスカウント)というのが表示されます。アイオニック5の場合「-¥77,000」と表示されます。値引きのことだと思います。
最後に、支払総額とその内訳が表示されます。※PCの場合は右カラムに常時表示。
そして、この総額表示の下に、
本日必要な支払額(申込金)¥ 50,000 |
とあります。つまり、注文時には50,000円が必要になるということです。
それから、最後の最後のところに補助金の説明があり、次の文言で締めています。
補助金につきましては、申請額が予算額に達した場合は受付終了となりますのでご注意ください。
私がアイオニック5 Voyage(中間グレード)で見積もりした結果は、アクセサリー等は一切つけない金額として、
- 総額5,311,030円
と表示されました。※補助金は含めず。
アマゾンでポチッとするのとは、ちょっと、いや、かなり緊張感が違いますね。←「当たり前だ」
ちなみに、私は見積もりしただけで購入していません。←「わかってるよ」
なお、購入後の点検・整備のサポートは、すべて1つのIDで利用できます。
「アイオニック5」と「ネッソ」はどんな車?
ヒュンダイ(ヒョンデ)が日本でネット販売するのは、当面の間、アイオニック5とネッソの2車種のみです。
- アイオニック5の価格は、479~589 万円です。
- ネッソの価格は、776万円です。
アイオニック5のライバルと目されるモデルは、日産のアリア、テスラのモデルY、BYDのATTO3、フォルクスワーゲンのID.4、トヨタのbZ4X、スバルのソルテラといったところでしょう。
ネッソのライバルはトヨタのMIRAIになると思います。
それぞれどんな車か、以下ご紹介します。
アイオニック5
アイオニック5は100%電気自動車です。EV、BEVです。かなり大きくて重い車です(仕様等は後ほど)。SUVです。世界的に高い評価を得ている車で、日本でも「2022-2023インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
日本での販売台数
日本での販売は、相対評価になりますが、かなり健闘しています。
JAIA(日本自動車輸入組合)の統計によると、2022年1月~12月の日本国内でのヒュンダイ(ヒョンデ)の販売台数は下記の通りです。※アイオニック5単独のデータはなく、ヒュンダイ全体の数値。しかし実質的にほとんどがアイオニック5の数字です。
1月 | 19台 |
2月 | 20台 |
3月 | 記録なし |
4月 | 4台 |
5月 | 7台 |
6月 | 37台 |
7月 | 61台 |
8月 | 76台 |
9月 | 147台 |
10月 | 63台 |
11月 | 35台 |
12月 | 57台 |
上記のように、2022年の日本における年間総販売台数は526台(3月の数字が不明)です。
では、アイオニック5のライバル車の販売台数を見てみましょう。
以下、2022年の通年の数字です。
- ホンダe:371台
- ソルテラ:105台(姉妹車bZ4xは不明)
- BMWのEV車:1200台(2022年1月~7月)※iX3単独の数字は不明
- アウディのEV車:808台※Q4 e-tron単独の数字は不明
- ボルボのEV車:約800台※ほとんどがC40 Rechargeの数字と見られる
といった販売台数なのです。
つまり、通年で526台という数字は、日本市場のEV車販売台数としては立派な数字ということです。
以下、数は限られるものの、アイオニック5に対する声をご紹介します。
<いい評価>
- ウインカーレバーがハンドルの右側に付いている。
- 室内が広い。後席はCX-5よりゆったり座れる。
- 収納場所がたくさんありたっぷりモノが入る。
- 開放的なガラスルーフが気持ちいい。
- シートが大きく素材もいい。
- ウインカーと連動してサイドビューのカメラ映像がメーター内に映し出されてすごく安全・安心。
- リモートスマートパーキングシステムは使える。
- EVらしくパワーとトルクは文句なし。
- 「iペダル」の名のワンペダルは、モード切替で減速Gの強弱を選べる。完全停止までワンペダルでできるし、高速走行時のコースティングは滑らか。
- WLTCモードの一充電走行距離はアイオニック5が498km(Voyageは618km)だが、郊外や高速走行が多いケースならこの数値に近い距離を実際に走れる。
- 乗ったことがない人が政治的バイアスで悪口を言うが、同価格帯のBEVでは現時点で世界一ではないか。
- 「V2L」と「V2H」に対応しているので、キャンプや災害時に家電とか家に電力供給できる。
- アイオニック5ラウンジを補助金込みの総額で500万弱だった。コスパ高い。
- ホイールベースはアルファードと同じ3,000mmだから広い広い。
- デザイナーは何とジョルジェット・ジウジアーロ!この人がデザインした車は9割がたデザイン料を払うつもりで買うべし。油彩に500万1000万出す人なら、この車を買ってガレージに置いておくだけでも価値がある。写真より実物が圧倒的にカッコいい車だ。(注:アイオニック5のデザイナーはジウジアーロではありません。1974年に発表されたヒュンダイ「ポニークーペ・コンセプト」をデザインしたのがジウジアーロで、アイオニック5はポニークーペへのオマージュとしてデザインされています。)
- 友人を乗せる機会が多く、家族が乗った時に全座席シートメモリー付なのは本当に便利。
<悪い評価>
- 全幅が1890mmあり、狭い道路や駐車場で気を遣う。(注:最小回転半径5.99m)
- ナビはちょっと使いづらかった。
- 自動運転がない。運転補助機能がほぼ使えない。
- 場面によっては足回りがフワフワに感じることがある。
- システム周りにちょいちょいバグっぽい挙動が出る。
- まだトラブルはないが、アフターサポートはちょっと不安。どうなんだろう。
- ローン、リースはジャックスのごくスタンダードな条件でしたが、残価リスクがとても高そうなクルマ。
- デジタルルームミラーじゃないんだぁ。
- ドアハンドルが格納されるのはカッコいいけど、事故の時に外からの救出は大丈夫なのか。事故の報道もあったし。
複数のレビュアーがほぼ口を揃えるのが、「SUVなのに低重心でコーナリングが安定している」という点です。これは次に紹介する燃料電池車ネッソについても同様です。重心の高い一般的なSUVと比べて、コーナリング時の挙動が気持ちいいという評価です。
(※)ただし、低重心でコーナリングが安定しているのは、床に重いバッテリーを載せる電気自動車共通の特性です。アイオニック5のライバル車もみな同様の評価を得ています。公平を期して。
ネッソ
ネッソ(NEXO)に関するレビューはほぼ存在しないに等しいです。たとえば、価格コムのレビューは0件です(2023年1月30日)。
ただし、モータージャーナリストによるレビューはいくつか出ています。数人の試乗レビューを以下にまとめました。参考になさってください。
<良いところ>
- スタートボタンを押すとほぼ無音で起動する。他の燃料電池車はターボポンプの音がしたりするが、それがない。
- 走行用電池の出力が大きめなのでアクセルレスポンスがとてもいい。
- SUVなのに低重心でコーナーが安定している。回頭性がとてもいい。
- MIRAIより一回り小さくて日本の道路や駐車場で扱いやすい。それと、MIRAIはセダンだがネッソはSUVなので時代に乗っている。
- アイオニック同様、たとえば右ウインカーを出すとメーターパネルにカメラが映した右後方の画像が出現する。これはすばらしい。
<良くないところ>
- 乗り心地が洗練されていない。ドタバタする感じ。
- ワイパーの作動音ががさつ。
- 走行中の静粛性はまだ改善の余地がある。ロードノイズと風切り音。特に風切り音が耳につく。700万超の車にこれはないだろう。
- デザイン面でアイオニック5にだいぶ劣る。ヘッドライトはどこにあるの(笑)。
アイオニック5に比べると評価は1段下がる感じです。ですが、SUVの燃料電池車は希少ですし、車の基本部分はMIRAIに劣らないという評価もあります。
両車共にカーシェアリングで乗れる
ネッソもアイオニック5もヒュンダイ公式で試乗予約できます。Anycaでカーシェアもできます。Anycaの料金は両車共に1時間1,200円が相場です。
カーシェアのいいところは、ディーラーの試乗と違って、いろんな走りを確認できる点です。気になる方はカーシェアをおすすめします。
アイオニック5とネッソの仕様・スペック
アイオニック5の中間グレードであるVoyageとネッソの主要スペック・仕様をご紹介します。最初は同じ表の中で比較しようと思ったのですが、EVとFCEVでは出力ベースが違いますから、やむを得ず別々にします。
アイオニック5の主要スペック・仕様
IONIQ 5 Voyage | |
---|---|
全長 × 全幅 × 全高 (mm) | 4,635 x 1,890 x 1,645 |
室内長 × 室内幅 × 室内高 (mm) | 2,013 x 1,631 x 1,209 |
ホイールベース (mm) | 3,000 |
最低地上高 (mm) | 160 |
車両重量 (kg) | 1,950 |
乗車定員 (名) | 5 |
最小回転半径 (m) | 5.99 |
交流電力消費率(WLTCモード/自社測定値)(Wh/km) | 132 |
一充電走行距離(WLTCモード/自社測定値)(km) | 618 |
モーター型式 | EM17 |
モーターの種類 | 交流同期電動機 |
最高出力 (kW(PS) / rpm) | 160(217) / 4,400~9,000 |
最大トルク (N•m(kgf•m) / rpm) | 350(35.7) / 0~4,200 |
駆動用バッテリーの種類 | リチウムイオン電池 |
総電圧 (V) | 653 |
総電力量(バッテリー容量) | 72.6 |
充電装置:電流タイプ(充電用ポート仕様) | 普通充電:AC 200V |
充電装置:電流タイプ(充電用ポート仕様) | 急速充電:DC(CHAdeMO) |
駆動方式 | 2WD (RR) |
トランスミッション | 1段変速機 |
サスペンション(フロント / リヤ) | マクファーソンストラット式 / マルチリンク式 |
タイヤ / フロント/リヤ | 235/55R19 / 235/55R19 |
※参照:ヒュンダイ公式(アイオニック5)
ネッソの主要スペック・仕様
NEXOは1グレードです。
NEXO | |
---|---|
車両重量 | 1,870kg |
車両総重量 | 2,145kg |
最小回転半径 | 5.68m |
最高速度 | 179km/h |
全長×全幅×全高 (mm) | 4,670 × 1,860 × 1,640 |
ホイールベース (mm) | 2,790 |
最低地上高 (mm) | 162 |
室内長×室内幅×室内高 (mm) | 1,923 × 1,530 × 1,228 |
乗車定員 (名) | 5 |
FCスタック型式 | 水素燃料電池 |
FCスタックの種類 | 固体高分子型燃料電池 |
FCスタックの個数 | 432 |
FCスタックの接続方式 | 直列 |
FCスタックの最高出力 | 95kW (129PS) |
燃料種類 | 圧縮水素 |
タンク本数 | 3本 |
タンク内容積 | 156.6ℓ (52.2 X 3個) |
公称使用圧力 | 70MPa |
モーター型式 | FM12 |
モーターの種類 | 永久磁石型同期モーター |
モーターの最高出力 | 120kW (163PS) |
モーターの最大トルク | 395N•m (40.3kgf•m) |
100%充填基準走行可能距離 | 820km |
駆動用バッテリーの種類 | リチウムイオンポリマーバッテリー (LIPB) |
バッテリー容量 | 6.5Ah (240V) |
駆動用バッテリーの最高出力 | 40kW |
駆動方式 | 前輪駆動方式 |
サスペンション(フロント / リヤ) | マクファーソンストラット式 / マルチリンク式 |
ブレーキ(フロント / リヤ) | ベンチレーテッドディスク式 / ソリッドディスク式 |
タイヤ | 245 / 45R19 |
※参照:ヒュンダイ公式(ネッソ)
まとめ
「ヒュンダイ(ヒョンデ)新車ラインナップ:日本で買うにはマウスをポチッ」のテーマで解説してきました。
1商品として見ると、特にアイオニック5は、巷で評判のいいアリアや真打ID.4などと正面切って渡り合える車だと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
【2023年6月28日追記】ヒョンデが次世代EV専用車台を開発し新型13車種に採用へ
カテゴリ | 詳細 |
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プラットフォーム | 次世代EV専用プラットフォーム(IMA: Integrated Modular Architecture)を開発、2030年までにヒョンデ、キア、ジェネシスの新型EV専用モデル13車種に採用予定 |
モジュール標準化 | モデル間でモジュールと部品を標準化し、スケールメリットを拡大 |
車両クラス | 小型から大型のSUV、ピックアップトラックまで、ほぼすべての車両クラスをカバー |
バッテリー適用 | 次世代の「NCM」バッテリーや「LFP(リン酸鉄リチウム)」バッテリーなど、さまざまなバッテリーソリューションを適用予定 |
AI活用 | AIを活用したバッテリーマネジメントシステムの統合により、バッテリーの状態をリアルタイムで監視・診断 |
ソフトウェア戦略 | SDV(software-defined vehicle)戦略をサポート、レベル3以上の自動運転機能とOTA(Over The Air)アップデートの進化などを目指す |
LFPバッテリー導入 | 2025年頃に高エネルギー密度と低温効率を向上させたLFPバッテリーを初めて導入予定 |
次世代バッテリー開発 | 中長期的にはリチウム金属バッテリーや固体バッテリーなどの次世代バッテリーの開発に注力予定 |