テスラ・モデルYはどんな車?スペック・仕様・評判を調査しました。

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テスラ・モデルYはどんな車?スペック・仕様・評判を調査しました。

テスラ・モデルY (Wikipedia

Mr.乱視
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アメリカの電気自動車大手テスラの5番目のモデル、それがモデルY(Model Y)です。

  1. ロードスター
  2. モデルS
  3. モデルX
  4. モデル3
  5. モデルY

 

モデルYは、先行モデルであるモデル3をベースに開発されています。モデル3はセダン型でしたが、モデルYはクロスオーバーSUVタイプです。

 

モデルYのベースモデルは2列シート・5人乗りですが、オプションで3列シート・7人乗りも選択できます。

 

モデルYで特筆すべきは、あるアナリストの調査に基づくと、利益率がなんと29.4%を超えるとのこと。高級車の一般的な利益率は8~10%と言われていますから、とんでもない数字です。(Wikipedia

 

トヨタは2022年にEV車bZ4Xを発売開始し、その後すぐに軌道修正することを追加発表しました。何を軌道修正するかというと、bZ4Xに使用しているプラットフォームをEV専用のものに作り替えるというもの。

 

つまり、bZ4Xのプラットフォームはハイブリッド車などのものを一部流用していたというのです。これだとエンジン用の余計なものが付いていて効率が悪い、つまり利益率が落ちるからです。(朝日新聞

 

テスラの時価総額が常に高い金額で推移してきたのには、「高い利益率」という裏付けがあったということです。

 

ただし、そんなテスラも2022年のEV車年間販売台数で中国のBYDに追い越されました。BYD186万台に対してテスラ131万台です。(The Headline

 

EV競争はまだ始まったばかりです。

 

モデルYのライバル車たち

テスラのモデルYの立ち位置は、BEV市場における最激戦区と言える場所です。

 

アマゾン通販のレコメンド風に言えば、「テスラ・モデルYに興味がある人は、下記の車にも興味があるでしょう」ということになると思います。

  • テスラ・モデルY:579万~750万
  • BYD・ATTO3:440万
  • フォルクスワーゲン・ID.4:499万~648万
  • 日産・アリア:539万~790万
  • ヒョンデ・アイオニック5:479万~589万
  • トヨタ・bZ4X:600万~650万
  • スバル・ソルテラ:594万~682万
  • ホンダ・ホンダe:495万
  • メルセデスベンツ・EQB:788万~906万
  • BMW・iX3:862万
  • アウディ・Q4 e-tron:620万~710万
  • ボルボ・XC40 Recharge:579万円~679万

 

 

上記の多くの車は、2022年中に日本市場に参入したモデルです。たった1年であっという間に様相が一変したということになります。

 

モデルYのスペック・仕様

テスラ・モデルY (Wikipedia

テスラ・モデルYは2022年6月に日本で発売されました。

 

グレードは2つ。

  • RWD:579万円
  • デュアルモーターAWDパフォーマンス:750万円

※2023年初頭に値下げされた価格。値下げ前は619万と809万。ツイッターでは値下げ前に購入した人が泣いていました。確かに、差額の40万あれば牛丼が900杯食べられます。

 

主なスペック・仕様は以下の通りです。

RWDデュアルモーターAWDパフォーマンス
サイズ全長4751×全幅1921×全高1624全長4751×全幅1921×全高1624
車両重量1930kg2000kg
ホイールベース2,890mm2,890mm
最低地上高167mm167mm
タイヤサイズ
  • 前輪255/45R19
  • 後輪255/45R19
  • 前輪255/35R21
  • 後輪275/35R21
最高出力 (kW[PS])220[299]220[299]
最大トルク (N・m[kgf・m])350[35.7]350[35.7]
最小回転半径6.1m6.1m
駆動方式後輪駆動全輪駆動(4WD)
総電力量56kWh56kWh
自動車税減税率75%75%
自動車重量税減税率100%100%
環境性能割税率非課税非課税
荷室容量(シート立てた状態)971L971L
荷室容量(シート倒した状態)2158L2158L
一充電航続距離(WLTCモード)507km595km

※モデルYのベースとなったモデル3は、全長4694mm×全幅1849mm×全高1443mm、車両重量は1760kg。つまり、モデルYのほうが5.7cm長く、横に7.2cm広く、18.1cm高く、170kg重いということです。※ベースグレード同士の比較

 

テスラ専用スーパーチャージャーについて

※(2022年10月27日時点)テスラ専用のスーパーチャージャーステーションは日本国内に53カ所。最大250kWの高出力充電器を備えています。

※スーパーチャージャーは充電ケーブルを差し込むと同時に車両情報を自動で認識して充電がスタートする「プラグ&チャージ」方式。充電料金は、月額料金ではなく、利用ごとに都度払い。

※同じ250kWのスーパーチャージャーでも、充電スピードによって1分20円または40円と、適用料金が変わる。

※充電完了後に料金の概算見積もりがタッチスクリーンに表示され、ユーザーがアカウントに登録したクレジットカードで支払う方式。

(※「CHAdeMO」規格の急速充電器もアダプターを使えば利用可能。)

(充電関連の情報はEVDAYSより)

 

評判

テスラ・モデルYの評判・口コミ等を、価格コムみんカラWIREDその他から収集しました。参考になさってください。

 

  • AutoPilotの精度も上がってほぼ、不安無しで走ります。
  • 一般の車の良いところをわざわざ変えなくてもと思うところが多い車です。
  • 足回りが非常に硬いです。ここまで完璧なら、可変ダンパーや電制サスを入れてくれたら文句なしです。

 

  • アクセルペダルから右足を離せば強力な回生ブレーキが効く。そのぶんだけバッテリーが充電される。走行可能距離が増えると何だかうれしくなってしまう。
  • 後部座席をボタンひとつで倒すとふたりでも十分に車中泊できそうな広さになった。
  • クルーズコントロールやオートパイロットと呼ばれる前車追従で加減速したりハンドル操作で車線維持する機能が高速道路だけでなく一般道でも機能し、道路の速度制限に従う機能があるなどスマホに手足が付いたような車である。

 

  • 操作や形は3と一緒だけど、モーターの制御も、回生も、脚周りもボディも全て、大きく進化しています。タイヤサイズもより大きく薄いのに、足回りは柔らかく、ボディはミシリとも言わない。
  • 全幅は2m近くあるので、立体駐車場や機械式駐車場では入らないこともありそうだ。
  • SUVらしい視点の高さと視界の広さが印象的。

 

  • モデル3(標準モデル)と比べてやや足回りが硬めの印象を受けた。高速道路の継ぎ目や段差では、少しゴツゴツした感触がある。
  • 2022年モデルのモデル3 RWDの0-100km加速6.1秒、モデルYのRWDは6.9秒。モデルYパフォーマンスは3.7秒。どえりゃあ違いだ。
  • モデル3と比べてロードノイズが体感で2割ほど静かになっている印象を受けた。

 

  • 少しハンドルがクイックですが、これは調節できるみたい。曲がる止まるもしっかりしています。若干腰高な感じですがしっかり踏ん張ってます。
  • 操作は、タッチパネルですることとそうでないことをもう少し考えた方がいいと思います。突然の雨でいちいちタッチパネルを操作するのは危険です。
  • 静か、なめらか、力づよい。EVの良さをしっかりと出している。

 

  • すべての自動運転機能をダウンロードしようとすると別途100万円近くかかる。
  • モデルYは車高が高くなった分、フランク(フロント側の荷室)も非常に深くなっています。

 

まとめ

「テスラ・モデルYはどんな車?スペック・仕様・評判を調査しました。」のテーマで解説してきました。

 

昨年、国土交通省から、これまで公表されていなかったテスラ社の日本での販売台数が明らかにされました。

 

2014年7月7日〜2022年1月26日に日本に輸入されたモデル3、S、Xの3車種の合計は1万1425台です。

 

この1万1425台という数字を巡って、これって売れてると言えるのか、フェラーリだって年間1000台、ポルシェは7000台だ、どうなんだ、といった論調が一部で見られました。

 

一方で、テスラはグローバル市場では2022年通年で131万3851台を販売しています。2013年~2022年までのやはりグローバル市場での累計販売台数は3,654,662台です。(カーアンドドライバー

 

日本市場で1万台ちょっとしか売れていないことに対して、それが売れていると言えるのか言えないのか、こういった議論に何の意味があるのでしょう。

 

そんなことより、全世界で年間130万台、累計で365万台売れていることに驚かないのは異常です。

 

2010年12月にデビューした日産リーフの販売台数は、10周年を迎えた2020年時点で、累計50万台(世界)です。テスラは2013年~2022年で365万台越えです。

 

中国のBYDは2022年単年で186万台です。

 

確かに、今後はすべてがEV車になるという確証は現時点ではありません。しかし、「産業」は一度大きく引き離されると、2度と追い付けない差が付いてしまうことがあります。

 

いま日本の自動車メーカーがEV市場でトップに立つ必要はないかもしれません。でも、「その時」が来たらいつでも追い付き追い越せる位置につけていないと、手遅れになるのではないでしょうか。

 

EV車に関して、日本が「技術」で差を付けられているとは思いません。ところが、製造・販売・流通・顧客とのつながりなどを総合した「電気自動車産業」という視点で見ると、明らかに差を付けられていると思います。

 

したがって、日本市場の動向だけ見ていても意味がないです。

 

ご覧いただきありがとうございました。

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