【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
タイヤの空気圧のチェック頻度|どのくらいの期間がいい?
1か月です。
タイヤの空気圧のチェックをどのくらいの頻度で行えばいいか、その答えは、1か月間隔です。
タイヤの空気は自然に減少します。1か月に10kPa(0.1kgf/㎠)ほど減るといわれています。
これは、タイヤのどこかに異常があって空気が漏れるためではなく、正常なタイヤでもゴムの分子のあいだから自然に漏れ出す空気が10kPa前後あるということです。
単純に考えると、3ヶ月で30kPa(0.3kgf/㎠)ほど減る計算になります。これでは減りすぎです。
そういう意味で、1か月に1度の頻度で空気圧のチェックを行うべきです。
セルフのガソリンスタンドが増加⇒⇒空気圧チェックの頻度が落ちている
古い話で恐縮ですが、20年とか30年くらい前までは、ガソリンスタンドの人員はもっと余裕があって、給油に行くと、どのガソリンスタンドでもサービスで空気圧チェックをしてくれました(無料で)。
しかし、最近はセルフのスタンドが増加しています。空気圧のチェックをしようと思ったら、機械を借りて自分でやるしかありません。
こうした事情から、最近のドライバーは空気圧のチェック頻度が落ちているといわれています。そのせいもあってか、高速道路で空気圧低下が原因と思われるバーストやパンクの事故が頻発しているようです。
2019年のJAFの出動回数の統計によると、一般道でも高速道路でもパンク・バースト・エアー不足が原因の出動回数は2位です。※1位はバッテリー上がり
日頃からの空気圧チェックがいかに重要か、あらためて認識していただきたいと思います。
適正空気圧とは?
タイヤの適正空気圧は、タイヤメーカーが決めるものではなく、自動車メーカーが決めるものです。
タイヤメーカーはある一定の許容範囲のタイヤを製造し、自動車メーカーがその許容範囲内で、自社の車に最適な空気圧を、各種試験データをもとに決定します。
運転席のドアを開くと、裏側のいずれかにプレートが貼ってあると思います。そこにその車の指定空気圧が記載されています。
国産車の場合は、
- 240kPa(2.4kgf/㎠)
というように、kPa(キロパスカル)とkgf(キログラムフォース)の2つの単位で併記しているはずです。
輸入車の場合は、kPaやkgf以外にもpsi(ポンドスクエアインチまたはプサイ)やbar(バール)で記載されていると思います。
こうした単位は、換算するとだいたい次のようになります。※kPaを200とした場合の換算数値
kPa | kgf/㎠(kg/㎠) | psi | bar |
200 | 2.0 | 29 | 2.0 |
みなさんがタイヤの空気圧を点検・調整する場合は、夏でも冬でも指定空気圧に合わせてください。
指定空気圧の数値は、夏用タイヤでも冬用タイヤでも同じ数値にすべきです。また、ブリヂストンのタイヤでもヨコハマのタイヤでもミシュランのタイヤでもグッドイヤーのタイヤでも、メーカーや銘柄に関係なく、常に指定空気圧の数値に合わせてください。
ただし、インチアップなどでタイヤのサイズが大幅に変更になる場合は、タイヤを購入したタイヤ専門店やカー用品店などのスタッフに相談してください。スタッフは空気圧別荷重能力対応表を参照して適正な空気圧に調整してくれるはずです。
下記の記事も参考にしていただけると幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。