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ハンドル取られるのはトー角の狂いが原因ですか?
車を運転していて轍や段差などでハンドルが取られることがありますが、その原因は様々です。もちろん、トー角の狂いもそのうちの1つです。
トー角とは?
タイヤのトー角とは、車を真上から見下ろした際、進行方向に対してタイヤが「八」の字になっているか「逆ハ」の字になっているか、あるいは、左右のタイヤがまったくの平行状態になっているか、その角度のことです。
進行方向に対して左右のタイヤが「八」の字の角度に傾いている状態をトーインと呼びます。
進行方向に対して左右のタイヤが「逆八」の字の角度に傾いている状態をトーアウトと呼びます。
市販車の場合、前輪のトー角はやや「八」の字に調整してあります。つまり軽いトーインの状態です。これはハンドルの据わりを良くして直進安定性を高めるためです。後輪は角度0°に調整するのが普通です。
トー角が狂うと?
走行中にハンドルが取られる場合、トーインだから取られるとかトーアウトだから取られるということはありません。トー角が原因でハンドルが取られるとしたら、それは左右の角度が異なるケースです。
たとえば、左右のタイヤがトーイン状態であるけれど、左のタイヤは0.005度の角度なのに右のタイヤは0.01度であれば、これは左右がアンバランスとなり、轍や段差で激しくハンドルが取られるでしょう。
もっとも、左右のトー角に差があれば、直進状態でも車はヘンな動きをするはずです。
トー角が狂う原因は?
トー角が狂う原因として考えられるのは、下記のようなケースです。
- キャッツアイや路側のブロックなどにタイヤをこすりつけた
- タイヤをインチアップした
- 車高調に変えた
上記のような場合、タイヤと車本体との取り付け角度が微妙に変化し、それが走りの変化となって現れます。
なお、上記のようなケースでは、なにもトー角だけでなくキャンバー角やキャスター角にも微妙なずれが生じやすいので、アライメント調整が必要です。
アライメント調整とは、トー角・キャンバー角・キャスター角などを適切に調整し、車がまっすぐ走り、安定的に曲がり、しっかり止まるようにする作業です。
ディーラーや修理工場で4輪すべてのアライメントを調整した場合の費用は、20,000円~30,000円が相場です。
ディーラーは高く、カー用品店や整備工場などは安めです。
部分的な調整、たとえばトー角のみ調整するとか、キャスター角やキャンバー角のみを調整するような場合は、1ヵ所に付き2,500円~3,500円ほどの費用になると思います。
下記の記事も参考にしていただけると幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。