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「パンク」と「空気抜け」の違い|車やバイクのタイヤ
タイヤの空気圧が低くなり、このまま放っておくとペシャンコになってしまうのではないかと心配になったとき、
「これはパンクか、ただの空気抜けか」
とすぐには判断できないと思います。
もちろん、タイヤ専門店やカー用品店などに車を持ち込んで、プロに調べてもらえばどちらか判明するのですが、それをする前に自分で判断するにはどうすればいいのでしょう?
完全に空気が抜けて走行できない状態なら、まずほとんどのケースがパンクでしょうが、空気抜けはしているもののまだ自走はできる状態であるなら、ガソリンスタンドなどで他のタイヤと同じ空気圧までエアーを補充してみてください。
そして、しばらく様子を見ます。
しばらくして、やはり他の3本より明らかに空気抜けしている場合には、次のような原因が考えられます。考えられる原因があまりに多くて、結局は何だかわからないことになってしまいそうですが、いちおう列挙してみます。
- タイヤの接地面(トレッド面)に釘や金属片などが刺さっていて、まだ抜けずにそこにとどまっている
- エアバルブのバルブコア(シム)が古くなっていて空気が漏れている
- ホイールのリムの幅とタイヤの幅が不適合でエアが抜けている
- ホイールのリムと接するタイヤのビード部分が劣化していてそこから空気が漏れている
- ホイール自体が縁石との接触等で変形し、タイヤとの接合部から空気抜けしている
- タイヤが古く、内側か外側のいずれかに傷、ひびなどが入っていて、そこから空気が漏れている
- 2ピースあるいは3ピースのホイールで、各ピースの組付けや接合がうまくいっていないために空気抜けしている
そもそもタイヤは自然に空気が抜けるもの
たとえば、メーカー指定の空気圧が250kPaであり、指定通り4本のタイヤを250kPaにしていた場合、タイヤにまったく異常がない場合でも、1か月後には10kPa~20kPaは空気が抜けるのが普通です。
これは、バルブその他から空気抜けするというよりも、タイヤのゴムそのものからエアが漏れるもので、異常ではなく自然な現象です。
しかし、4本のタイヤがみな正常なら、4本がみなほぼ同じくらいの減り方をするはずです。FFとかFRでは多少前後のタイヤで減り方が異なるかもしれませんが、4本のうちの1本だけ明白に他の3本と異なる減り方はしません。
もしも1本だけ違っていたら、そのタイヤには何か問題があります。
前の項目で挙げた空気抜けの要因のうち、思い当たることがないのであれば、ここはプロに診断してもらうのが一番だと思います。
「スローパンクチャー」とは?
タイヤの空気が少しずつ抜けていく現象を「スローパンクチャー」と呼びます。
走行中に釘を踏み、その釘が外れた場合は、けっこう急激に空気が抜けていきます。こういう場合は、タイヤがペシャンコになりますから、すぐにパンクだろうと推測ができますし、修理するなり交換するなり素早く対応できます。
しかし、このページで解説してきたような、少しずつ空気が抜けていく場合は、何が原因なのかすぐに判断ができずに困ってしまいます。
スローパンクチャーは実に様々な要因で発生する現象なので、わたしたち素人には原因を特定することはまず無理です。
タイヤ専門店、カー用品店、ガソリンスタンド、ディーラーなどのプロに診断してもらってください。
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下記の記事も参考にしていただけると幸いでございます。
⇒⇒タイヤのパンク保証は必要?いらない?|メリット・デメリット
ご覧いただきありがとうございました。